今年5月、東京・千代田区の靖国神社の石柱にスプレーで「トイレ」と落書きされた事件で、器物損壊などの罪に問われている中国籍の男に東京地裁は懲役8か月の実刑判決を言い渡しました。
中国籍の姜卓君被告(29)は今年5月、仲間2人と共謀し、靖国神社の境内入り口付近の石柱に赤いスプレーで「トイレ」と英語で落書きをしたなどとして、器物損壊と礼拝所不敬の罪に問われ、起訴内容を認めています。
この事件で、姜被告は落書きに使ったスプレーの購入役で、ほかに実行役と動画撮影役の男2人が指名手配されています。
きょうの判決で東京地裁は、姜被告の役割について「落書きに使ったスプレーの購入や現場を下見するなどして、必要不可欠な役割を積極的に果たした」と指摘。
姜被告の「福島第一原発事故の処理水放出に抗議するため」という動機についても、「自らの主張のために違法な行為に及ぶことは決して許されるものではない」として、懲役8か月の実刑判決を言い渡しました。