猫が一度かかると『絶対に治らない病』4選 寿命への影響は?予防法はある?

2024-12-25 20:20

猫がかかる病気にはさまざまなものがありますが、残念ながら治癒を見込めないケースもあります。治らないとされる病気と、寿命への影響、そして予防方法について見ていきましょう。

1.猫エイズ

喧嘩する猫

猫の治らない病気として最も知られているのが、「猫後天性免疫不全症候群」です。

猫同士の喧嘩や交尾などの直接接触により、「猫免疫不全ウイルス」に感染します。主に「急性期」「無症状期」「持続性リンパ節腫大期」「エイズ関連症候群」「後発性免疫不全症候群期」のステージに分類され、「猫エイズ」と呼ばれる症状を発するのは最後のステージです。

感染すると徐々に免疫力が低下し、さまざまな疾患のリスクが高まります。最終的には死にもつながる怖い病気ですが、残念ながら現在は治療法が確立されていません。

しかし症状が出ないまま寿命を迎える猫もおり、ある統計によると感染していない猫と平均寿命はほとんど変わらないそうです。実際キャリア(ウイルスは持っているけど発症していない)の猫ちゃんのほとんどは発症せずに寿命をまっとうしています。

猫同士で感染する病気のため、外に出さずに猫との接触を控えることが一番の予防といえます。またワクチンを接種することでも予防が可能です。

2.猫伝染性腹膜炎

草むらに佇む子猫

「猫伝染性腹膜炎」は、猫がもともと保有する「コロナウイルス」が突然変異することで「FIPウイルス」に変わり発症します。

どんな猫でもかかる可能性がありますが、1歳未満の子猫がかかった際は重篤化することが多いと言われています。その治療法は確立されておらず、感染した際の死亡率はほぼ100%です。

感染すると、元気・食欲消失、発熱や黄疸などの症状が現れます。見た目に分かるほど顕著に腹水や胸水がたまる「ウエットタイプ」、それらの症状がない代わりに神経症状が現れやすい「ドライタイプ」の2種類に分かれることも特徴です。

発症してしまうと、早くて数日~1週間以内で死に至る怖い病気です。

そもそも発症するメカニズムが確定されていないため、ストレスを与えない、他の猫と接触させないこと以外に有効な予防法もありません。しかし近年では「GS-441524」という治療薬が海外で話題となっており、日本国内での流通も期待されています。不治の病として知られていましたが、治療薬の開発の発展により治る病気となってきました。

3.慢性腎臓病

点滴をする猫

猫を飼っている人であれば、「慢性腎臓病」は非常に身近な病気かもしれません。

これはシニア猫の代表的な病気と知られ、15歳以上では約3割の猫がかかるとも言われています。寿命は腎臓病のステージによって変わりますが、ステージ3が約2年、ステージ4では約3か月と極端に短くなることが特徴です。

主な症状としては、多飲多尿、体重減少、食欲・元気消失などが挙げられます。末期には尿毒症を発症し、口臭や体臭、痙攣などの症状が現れます。このころには腎臓はほとんど働いておらず、尿も少ししか排出されません。

腎臓の機能は非常にゆっくりとしたスピードで低下していくため、なるべく早期に治療を始めることが大切です。食事療法や投薬を行うことで、機能低下のペースを遅らせることができるからです。自宅でも、トイレの数を増やしたり、水を飲みやすくする工夫をするといいでしょう。

4.猫白血病ウイルス

注射を打つ子猫

「猫白血病ウイルス」は、猫同士の直接接触によって感染する病気です。国内では約3~5%の猫が感染していると言われ、そのうち50~70%は感染後2~5年以内に死亡することが多いとされます。ウイルスは徐々に活発化し、寿命は約2年~4年ほどです。

特定の症状はなく、免疫力の低下に伴いさまざまな病気にかかりやすくなります。中でも多いのは、発熱や口内炎、貧血、消化器の障害などです。「猫白血病ウイルス」を根絶することはできませんが、それによって発症した症状を改善することは可能な場合があります。

「猫白血病ウイルス」はワクチン接種で予防することができます。ただし3種混合ワクチンでは予防できないため、4種以上の混合ワクチンを選ぶようにしましょう。また多頭飼いをしている場合は、他の猫に感染させないよう隔離することも大切です。

まとめ

女性と猫

猫の病気の中には、治療法が確立されていないものも多くあるのが現状です。愛猫がそんな病気にかかることを想像するだけで辛くなるかもしれません。

しかし、これらの病気を治すためにさまざまな研究がなされていることも事実です。病気になったからといって希望を捨てず、最後まで適切なケアをしてあげましょう。また、ワクチン接種や適切な飼育環境を整えるなどの予防は日頃からしておくといいでしょう。

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