道端や公園、住宅街などで弱っている猫を見かけたことはありませんか?そのまま放っておけず、保護するという決断をする方も少なくありません。しかし、猫を保護した後、何をすればよいのか分からないということもあるでしょう。特に子猫は体調を崩しやすく、正しい対応が求められます。この記事では、保護した猫が安全で快適に過ごせるようにするための「やるべき3つの大切なこと」と、保護中やケアの際に気をつけたいポイントについて、詳しく解説します。
やるべき3つの大切なこと
猫を保護したら、最初の対応がとても重要です。特に子猫の場合、適切な処置をしないと体調を崩しやすいため、慎重に行動しましょう。
ここでは、保護直後に必ず行うべき3つの大切なことを順番に説明します。
1.周辺の確認
まず、猫を保護する前に、必ず周囲をよく確認しましょう。なぜなら、その猫が迷子ではなく、親猫や兄弟猫と一緒に生活している可能性があるからです。
周囲を静かに観察して、親猫や他の子猫が近くにいないか探しましょう。
親猫がエサを探しに行っている場合、少し離れた場所にいることがあります。30分〜1時間ほど様子を見ることも大切です。
親猫が見つからない、または猫が明らかに衰弱している場合は、保護する判断をしても良いでしょう。
2.動物病院で健康チェック
猫を保護したら、できるだけ早く動物病院に連れて行き、健康状態を確認してもらいましょう。特に外で過ごしていた猫は、感染症や寄生虫にかかっている可能性があります。
動物病院で行う主な検査は以下の通りです。
- 健康チェック:体重、体温、栄養状態などを確認します。
- ノミダニ駆除:外にいた猫は寄生虫が付いていることが多いため、駆除が必要です。
- ウイルス感染検査:猫エイズや猫白血病などのウイルス感染症の検査を行います。
病院での診断結果に応じて、必要な治療やケアを行いましょう。もし感染症や病気が見つかった場合は、他の猫と接触させないよう注意してください。
3.必要なものを準備する
健康チェックが終わったら、猫が快適に過ごせる環境を整えましょう。以下は、最低限必要なアイテムです。
- 毛布やタオル:安心して眠れる場所を作ります。子猫の場合は特に体温調節が難しいため、温かくしてあげましょう。
- トイレ用品:猫用トイレと猫砂を用意します。
- 食べ物:成猫用や子猫用のキャットフードを選びます。子猫の場合はミルクが必要な場合もあります。
- 水入れ:いつでも新鮮な水を飲めるようにします。
- グルーミング用品:ブラシやタオルで毛並みを整えます。
子猫の場合、ミルクや柔らかいフードが必要です。また、体温が下がりやすいので、温かい場所を確保してあげましょう。準備が整えば、猫も少しずつ安心してくれるはずです。
保護中に注意すべきポイント
保護した猫が安心して過ごせるよう、次のポイントに注意しながらケアをしましょう。
体が冷えている場合は温める
外で保護した猫は体が冷えていることが多いため、すぐに温めることが大切です。
- 毛布やタオルで包む:優しくくるんで体温を保ちます。
- 湯たんぽやペット用ヒーターを活用:低温やけどを防ぐため、必ずタオルで巻いて使用しましょう。
- 子猫は特に注意:体温調節が難しいため、暖かい環境を整えます。
お風呂には入れない
保護直後に汚れていても、体調が安定するまではお風呂に入れるのは避けましょう。
- 体力が落ちていると危険:お風呂で体温が下がり、体調を崩す恐れがあります。
- 湿らせたタオルで拭く:汚れはタオルで優しく拭き取り、ノミやダニは動物病院で駆除してもらいましょう。
食事は猫の状態に合わせる
保護した猫の年齢や体調に合った食事を与えましょう。
- 子猫にはミルクや柔らかいフード:生後1ヵ月未満の場合は、猫用ミルクが必要です。
- 成猫には少量ずつフードを与える:食欲や体調を見ながら、徐々に量を増やします。
- 水分補給も忘れずに:新鮮な水を常に用意しましょう。
他の猫とすぐに合わせない
保護した猫が感染症を持っている可能性があるため、最初は別々に過ごさせます。
- 健康チェックが終わるまで隔離:ケージや別室で様子を見ます。
- 少しずつ慣らす:健康状態が確認できたら、短時間から顔合わせを始めましょう。
飼うかどうかを考える
保護した猫を飼うかどうか、冷静に考えておくことが大切です。
- 家族の同意を得る:猫を迎えるために家族の理解と協力が必要です。
- 経済的負担を確認:フード代や医療費など、長期的な費用を考慮しましょう。
- 里親を探す場合:信頼できる譲渡先を探すため、保護団体に相談したりSNSを活用したりするのも一つの方法です。
まとめ
猫を保護することは、命を救う大切な行動です。しかし、保護した後の対応によって、猫の健康やその後の生活が大きく変わります。
この記事で紹介した「やるべき3つの大切なこと」と「保護中の注意点」を心に留めて、焦らず一つひとつ丁寧にケアしてあげましょう。
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