『犬の肉球の色が変わる理由』についてまとめました。子犬と成犬とでは、成長過程で肉球の色が変化することがあります。愛犬の肉球の色が急に変わったときに注意したいポイントを解説します。
犬の肉球は何でできているの?
クッションとしての役割やスパイクとしての役割を持つ犬の肉球ですが、表面は角質化した硬い皮膚で作られており、繊維・コラーゲン・脂肪の3つから成り立っています。
角質層が分厚いため、触ったときはツルツルとしていますが、プニプニとやわらかいです。たくさんお散歩をすることで、成犬になるときには少しザラザラとしたり、触り心地が硬くなったりすることがあります。
そして、犬の肉球は色が変わることもあります。愛犬がまだ子犬なのであれば、今の肉球の色の状態を写真や動画に撮っておくと、成犬になったときの変化が分かりやすいですね。
犬の肉球の色が変わる理由
1.遺伝
犬の肉球の色が変わることには、遺伝が関係しています。
子犬の頃はピンクだったのに、成犬になる頃には真っ黒になっていた、ということがあります。おそらく、母犬または父犬の肉球が真っ黒で、遺伝したのでしょう。
成長する過程で、ピンクから黒へと少しずつ色が変化していったと考えられます。
2.メラニン色素が増えた
犬の肉球の色が変わることには、メラニン色素が増えたことが関係しています。
子犬の頃にピンクだったのは、メラニン色素が少なかったからです。成犬になり、メラニン色素が増えたことで、色が濃くなったといえます。
肉球の全体が真っ黒になる犬もいれば、右手は真っ黒で左手はピンクのままの犬もいれば、黒とピンクのまだら模様になる犬もいます。
3.肉球をたくさん使うから
犬の肉球の色が変わることには、お散歩や運動が関係しています。
お散歩や運動をする度に肉球をたくさん使います。筋肉や骨への負担を軽減するためのクッションの役割を担っているためです。
また、走っているときに急ブレーキをかけたり、急旋回をしたり、滑り止め(スパイク)の役割を担っているためでもあります。
肉球は使えば使うほど硬くなります。硬くなる分、色も濃くなるのです。
子犬の頃のようにプニプニとやわらかいままだったらいいのに…と思われるかもしれませんが、それではいけないんです。
プニプニとやわらかいままであると、肉球が怪我を負いやすいのです。そのため、成犬になると、どんな犬の肉球も硬くなり、色も濃くなるのです。
4.肉球に異常がある可能性がある
もしも愛犬の肉球の色が急激に変化した場合では、何らかの異常が起きている可能性があります。
肉球の色の急速な変化、出血、痛み、腫れ、しきりに舐めるなどの症状があれば、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
5.乾燥している
犬の肉球の色が変わることには、乾燥が関係しています。
犬の肉球が乾燥すると、白っぽくなります。真っ黒な肉球であると分かりやすいです。さらに乾燥が進むと、より白くなり、肉球がひび割れてしまいます。
愛犬の肉球が白っぽく感じられるときは、肉球クリームで保湿してあげましょう。
市販の肉球クリームでも十分保湿できます。獣医師に相談すれば、肉球の保湿剤を処方してもらうこともできます。
まとめ
犬の肉球の色が変わる理由を5つ解説しました。
- 遺伝
- メラニン色素が増えた
- 肉球をたくさん使うから
- 肉球に異常がある可能性がある
- 乾燥している
犬の肉球は、成長過程で変化することがよくあります。メラニン色素が関係する場合、老犬になるとメラニン色素が減り、色が薄くなるということも考えられます。
もしも急激な肉球の色の変化に気づいたときは、愛犬の様子をよく観察し、異常が感じられる場合には、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
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