人間の感覚で「ポイントカラー」といえば、髪の毛先だけや前髪だけに色を入れるヘアカラーのことです。しかし、猫にもポイントカラー柄が存在することをご存知でしたか?ここでは、よく見られるポイントカラーの猫種を紹介します。また、ポイントカラーの特徴についても解説していきます。
1.シャム猫
ポイントカラーの猫種で有名なのが「シャム猫」です。日本では「シャム」という名前で認識されることが多いですが、海外では「サイアミーズ」と呼ばれています。
ボディのベースカラーはクリーム色で、両耳や顔、四肢、尾っぽなどの部位にポイントカラーが入っている猫。ポイントカラーの色は、チョコレート色、青灰色のブルー、黒褐色が入るシールに、ライラックやチョコレート、一番薄いのがライラックです。
シャム猫は500年以上も前から存在しており、タイの王室で飼われていた高貴なルーツをもっています。歴史も長く由緒正しいことから、シャムがポイントカラーの代表的な猫と認識されるのもうなずけますね。
2.トンキーニーズ
「トンキーニーズ」という聞き慣れない名前は、先述したシャムをルーツにもつ猫種。1960年代にシャムとバーミーズの交配により誕生した猫です。よって、カラーバリエーションも多いのが特徴です。
「シャンパン」は、ベースは明るくて黄色みのある赤茶から暗めの橙色で、ポイントカラーはミディアムブラウン。「ナチュラル」は、ミディアムブラウンのベースに濃い茶色のポイントカラー。
「ブルー」はくすんだ青色のベースでポイントカラーはグレー味を帯びたライトブルー。
シルバーのようなグレーのベースで、ポイントカラーが薄めのグレーなのが「プラチナ」です。また全体が均一でポイントカラーが認識できない「ミンク」というカテゴリーもあります。
シャム猫の血を受け継いでいるので、見た目はわりとシャム猫に似ています。見分け方は、シャムはスリムでスタイリッシュなシルエットであるのに対し、トンキーニーズは丸みがあるのでチェックしてみてくださいね。
またシャム猫の目は「サファイヤブルー」のみとされていますが、トンキニーズの目はグリーンやブルー、アクアなどバリエーションが豊富です。
3.ヒマラヤン
長毛で密度の高いふわふわの被毛でおなじみのヒマラヤンも、シャム猫の遺伝を受け継いでいる猫種です。1920年頃にはその存在が確認されており、イギリスの猫血統登録団体(GCCF)に登録されたのは1955年。ペルシャとシャムの交配で誕生した長毛種です。
顔と耳、足と尾にポイントカラーが入り、そのポイントカラーもこげ茶、チョコレート色、ライラック、ブルー、またポイントカラーの部分に縞模様が入る種類もいます。
4.ラグドール
ラグドールは1960年代のアメリカでスタートした猫種。その起源についてはいろいろな説があり、ペルシャとバーマンの交配種であったり、バーミーズやヒマラヤン、アメリカンショートヘアという説もあります。
そんなラグドールですが、名前には「ぬいぐるみ」という意味があり、カラーバリエーションは8種類。クリーム、シナモン、ブルー、レッド、こげ茶のシールに濃こげ茶のチョコレート、レッド、薄いグレーのライラックです。
これをベースに、顔の中心やしっぽ、手や足にポイントカラーがはいっていきます。
5.バーマン
「バーマン」は、シャムやヒマラヤン、ラグドールなどと比べると、日本ではまだ聞き慣れない名前です。しかしその歴史は長く、ビルマにて9世紀には存在していたといわれています。
胴体はクリーム系の淡黄褐色で、顔の中心部と耳、尾にポイントカラーがあります。
特に手足にソックスをはいているカラーパターンが特徴的です。毛色の種類は、クリーム、シルバー、チョコレート、トーティ、ブルー、ライラック。
まとめ
ポイントカラーをもつ猫は「ポインテッド」とも呼ばれています。そしてポインテッドキャットの遺伝子には、「温度で毛色が変わる」という個性があるので、色味も生活している場所で変化するとのことです。
そんな遺伝子は「サイアミーズ遺伝子」と呼ばれ、そして『サイアミーズ』とはシャム猫の別名です。
しかもポイントカラーをもつ猫の中では、シャム猫の歴史が長いので、現代に生きるポイントカラーの猫種には、シャム猫が大きく影響しているのかもしれませんね。
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