愛犬のことを大切に思う飼い主さんは、毎日愛情を込めてご飯を与えていることでしょう。しかし、誤った知識に基づいたご飯の与え方をしていると、愛犬の健康や行動に悪影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。この記事では、犬のご飯を与えるときの間違った知識についてご紹介します。
愛犬に間違った知識でご飯を与えると…?
愛犬の健康を守るためには、毎日の適切な食事が欠かせません。食事の内容だけでなく、与え方にも気をつける必要があります。
さて、飼い主の皆さんは、正しい知識を持って愛犬にご飯を与えていますか?正しいと思っていても、誤解していることも少なくありません。間違った知識で愛犬にご飯を与え続けると、愛犬の健康や行動に悪影響を及ぼしたり、ストレスや不安を招いたりする可能性があります。
そのような事態を避けるためには、犬のご飯を与えるときの間違った知識を知り、正しい知識を持つことが大切です。
犬のご飯を与えるときの間違った知識4選
犬のご飯を与えるときの間違った知識は意外と多いものです。ここでは、特に注意すべき4つの間違った知識をご紹介します。それぞれの悪影響と正しい知識を理解し、愛犬の健康を守りましょう。
1.人間の食事を与える
「ほんの少しなら大丈夫」と思い、つい人間の食事を愛犬に与えてしまう飼い主さんは多いのではないでしょうか。しかし、たとえ少量でも人間の食事を与えることで、犬が濃い味を覚えてしまい、ドッグフードを食べなくなる可能性があります。
ドッグフードを食べなくなった犬に人間の食事を与え続けると、栄養バランスが崩れ、心臓病や腎臓病、糖尿病などにつながる危険性もあるため、やめましょう。
また、人間の食事には犬に必要な栄養素が不足しているだけでなく、犬にとって過剰な糖分や塩分、脂肪分などが含まれていることが多く、健康を害する恐れもあります。
また、玉ねぎや長ネギなど、犬にとって有害な食材が含まれている場合、中毒症状を引き起こす可能性もすくなくありません。
犬が食べても安全な食材であれば、味付けせずに適量を与える分には問題ありません。しかし、調理された人間の食事は、量に関係なく犬に与えるのは避けましょう。
2.決まった時間にご飯を与える
愛犬の健康のために、毎日決まった時間にご飯を与えたほうがよいと考える飼い主さんは少なくないでしょう。確かに、決まった時間にご飯を与えることで、規則的な生活を送ることができ、それが犬の健康や安心感につながります。
しかしその一方で、犬が体内時計でご飯の時間を覚えて、その時間が近づくと要求吠えをするようになるケースもあります。また、飼い主さんの都合でご飯の時間が遅れると、犬がストレスや不安を感じてしまうことも考えられます。
そのため、毎日決まった時間にご飯を与えたほうがよいとは一概には言えません。愛犬の性格や飼い主さんの生活スタイルに合わせて、食事の時間を決めるかどうかを検討することが大切です。
3.欲しがるだけご飯を与える
「愛犬にはお腹いっぱい食べさせてあげたい」という気持ちから、欲しがるだけご飯を与えていませんか?愛犬の欲しがるままにご飯を与えていると、肥満になる可能性があります。肥満は、糖尿病や心臓病、関節疾患など、さまざまな病気のリスクを高めます。
犬は満腹中枢の働きが人間よりも鈍く、ご飯を与えられただけ食べてしまう傾向があります。そのため、飼い主さんが適切な食事量を守って与えることが大切です。
ドッグフードのパッケージに記載されている給与量を参考に、愛犬の体重や体型、活動量に応じて食事量を調整しましょう。適切な食事量が分からない場合は、獣医師に相談することをおすすめします。
4.『マテ』を必ずさせる
「犬にご飯を与えるときは、必ず『マテ』をさせなくてはいけない」と思っている飼い主さんもいるかもしれません。しかし、ご飯を目の前にしてマテをさせると、犬は食べるのを我慢させられることになり、ストレスを感じる可能性があります。
また、マテをさせる時間が長いと、食べたい欲求が高まったり、食べ物への執着心が強くなったりすることがあります。その結果、早食いやフードアグレッシブになることも。
フードアグレッシブとは、食べ物を守るために攻撃的になることで、食事中に人が近づくだけで唸ったり、噛みつこうとしたりします。
こうした問題を防ぐためにも、ご飯を与える際に長くマテをさせるのは避けましょう。オスワリの姿勢が取れたらすぐに食器を置いて、マテをさせずに食べさせても問題ありません。マテをさせる場合は、1〜2秒にとどめましょう。
まとめ
犬のご飯を与えるときの間違った知識は、愛犬の健康や行動に悪影響を及ぼすことがあります。愛犬には、正しい知識に基づいてご飯を与えるように心がけましょう。そうすることが、愛犬の健康で幸せな毎日につながります。
愛犬のご飯について分からないことや心配なことがある場合は、獣医師に相談するとよいでしょう。
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