猫はストレスや痛みを本能的に隠す生き物。そのため、日常の些細な変化が猫の我慢度合いを知るサインとして受け取る必要があります。ここでは、猫のSOSサインに気付くための5つのチェックポイントを解説しています。愛猫の健康を守るために、体の異変を見逃さない習慣をつけましょう。
愛猫の『隠れ我慢度』を知るための5つのチェックポイント
猫は痛みやストレスを隠す動物です。そのため、飼い主が気づきにくい小さな変化が、早期発見の重要なサインとなります。
愛猫の健康を守るためには、以下のチェックポイントを確認することが大切です。
1.食欲の変化をチェック
猫の健康状態を知る上で、食欲の変化は最も分かりやすい指標の一つです。普段から食べる量やペースを把握しておくと異変に気付きやすいでしょう。
たとえば、急に食事量が減ったり、逆に食べ過ぎるようになった場合は、ストレスや病気の可能性があります。
高齢の猫や持病がある場合は、これが重大な病気の初期症状であることも少なくありません。
2.トイレの使用頻度を観察
トイレの様子は、猫の健康状態を映す鏡です。排尿や排便の頻度、量、色、においに変化がないか確認しましょう。
トイレに行く回数が増えた場合は、腎臓病や下部尿路疾患が疑われます。
反対に、トイレに行く回数が極端に減るのも危険です。トイレの砂の掃除をする際に、こうした変化が起きていないか観察しておきましょう。
3.毛づくろいの頻度や質を確認
猫の毛づくろいは、体を清潔に保ち、気持ちを落ち着かせる効果があります。
そのため、以前よりも毛づくろいが多くなったり、特定の部位だけを舐め続けたりする場合は注意が必要です。
大きなストレスを抱えている可能性や特定の箇所に痛み、不快感を感じている可能性があります。
逆に、毛づくろいを全くしなくなった場合も、猫の体力が落ち、体調不良を示していることもあるでしょう。
4.行動の変化を記録する
普段は活発な猫が急におとなしくなったり、逆に警戒心が強くなったりするのは、何か異常があるサインかもしれません。
具体例として、「隠れることが多くなった」「攻撃的になった」「鳴く頻度が増えた」などが、ストレスや痛みを抱えている可能性があり、隠れ我慢のサインとして挙げられます。
少しでも猫の行動に不安を感じることがあれば、記録するのも良い方法です。
後から振り返ったときに、いつから変化が起きたのか把握しやすくなり、獣医師との相談もしやすくなるでしょう。
5.体を触って異常を発見
猫の体を優しく触ることで、痛みや腫れを確認できる場合があります。注意すべきポイントは、お腹、背中、足の付け根です。
「触ったときに嫌がる」「鳴いて威嚇する」というような事があれば、その部位に痛みや違和感がある可能性があります。
普段からスキンシップをとりながら健康チェックをし、異常に気づいてあげましょう。
愛猫の小さな変化を見逃さない習慣を
愛猫のストレスや傷みにいち早く気づくには、日常的な観察と記録が大切です。普段から行動や体調を把握しておけば、わずかな異常を見逃しにくくなります。
飼い主としてできることは、猫の様子を毎日確認して「隠れ我慢」を見抜く力を養うことです。
もしも愛猫の様子から不安を感じたら、すぐにかかりつけの動物病院で相談するようにしましょう。
まとめ
猫は本能的にストレスや痛みを隠しますが、日常的な観察を通じてそのサインを読み取ることができます。
食欲やトイレの変化、毛づくろいの頻度、行動パターンなど、小さな異常が大きな問題の前兆であることもあります。
触診や記録を通じて早期発見に努め、必要があればすぐに動物病院を受診しましょう。
愛猫の健康を守るためには、私たち飼い主自身が変化に敏感であることが何よりも大切です。
今日からでもできる小さな工夫で、大切な家族の一員である猫が安心して暮らせる環境を整えていきたいですね。
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