政府の地震調査委員会は、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率についてこれまで「70%から80%」としていたものを「80%程度」に引き上げました。
地震調査委員会は、プレートの境界や活断層で起きる地震の発生確率を毎年、更新していて、先ほど、今年の計算結果を発表しました。
このうち、南海トラフ巨大地震の今後30年以内の発生確率について、去年(2024年)まで「70%から80%」としていましたが、「80%程度」に引き上げました。
これについて、地震調査委員会は「想定された地震が発生しない限り、発生確率は時間の経過とともに高くなる傾向にある。発生する可能性が急に増したわけではなく、おととい(13日)や去年8月に日向灘で地震が発生したこととも関係がない」と説明しています。
そのうえで、平田直会長は「80%程度というのは、いつ地震が起きても不思議はないという数字だ。引き続き、いつ地震が起きてもいいように備えていただきたい」と述べました。