猫は1日の大半(約12時間~16時間)を睡眠に費やすと言われるほど、睡眠を愛する動物です。しかし、さまざまな理由で猫も寝不足になってしまうことがあります。では、猫が寝不足になる原因とは何なのでしょうか?また、特有の「寝不足サイン」はあるのでしょうか?
猫も『寝不足』になることがある!4つの原因
猫が寝不足になる代表的な原因には、以下のようなものがあげられます。
1.健康問題
たとえば様々な疾患に罹患して、痛みや違和感などの体の不快を感じたりすることで、十分な睡眠を取ることが難しくなることが多いです。
とくに慢性的な病気や、加齢による体の変化がある猫は注意が必要です。
またメス猫は発情期を迎えると、オス猫は発情期のメス猫が近くにいることでソワソワする気持ちから寝つきが悪くなる場合もあります。
メス猫のフェロモンは半径一キロほどまで届くとされており、同居していなくても外猫で発情中のメスが家の近くに存在するだけでも未去勢のオスは反応してしまう場合もあります。
発情が関係する不眠がある場合、去勢手術や避妊手術は対策になる可能性が高いです。
2.「寝る」環境が整っていない
猫は本来、安全で快適な場所を選んで休息を取る習性があります。しかし、適切な睡眠環境が整っていないと、十分な休息を得ることができず、結果として寝不足に陥ってしまうのです。
とくに重要なのは、睡眠スペースの確保。猫は高い場所や隠れ家のような静かで落ち着ける場所を好むので、そういった環境を整えられるとベターです。
また周囲の騒音や明るさも睡眠の質に大きく影響するため、人の往来が多い場所や、物音がする環境を避けないと、深い睡眠に入ることが難しくなります。
加えて、寝床の質も重要。猫のこだわりや好みによりますが、硬すぎたり不安定な場所でなく、柔らかく安定した寝床を用意することで、猫はより良い睡眠を取ることができるようになる可能性が高いです。
愛猫のこだわりや好みに合わせた寝床を用意してあげると良いでしょう。
3.ストレス
ストレスは猫の寝不足を引き起こす重要な要因の一つです。猫は環境の変化に非常に敏感な動物であり、日常生活におけるさまざまな出来事がストレスとなって睡眠に影響を及ぼします。
とくに新しい家族が加わったり、引っ越し、家具の配置換えといった環境の変化は、猫に大きな精神的負担をかけることになります。
また、飼い主との関係性の変化もストレスの原因となります。飼い主への依存や執着のある猫であれば、飼い主の仕事が忙しくなって触れ合う時間が減ったり、生活リズムが大きく変わったりすると猫は不安を感じ、それが睡眠の質の低下につながるのです。
逆に飼い主と適度な距離感を保ちたい猫であれば、過干渉によってストレスとなって眠りが不充分になるケースもあります。
こうしたストレスによって過度に警戒心が高まると、十分な睡眠時間を確保できなくなってしまいます。
4.猫の性格の問題
猫には個体差があり、性格的に神経質であったり、興奮しやすいタイプの猫は、他の猫に比べて寝不足になりがちです。このような性格の猫は、周囲の些細な物音や動きにも敏感に反応し、質のよい睡眠が難しくなる場合があるのです。
ほかにも活発で好奇心旺盛な性格の猫や、飼い主に強い執着を持つ猫は、飼い主が不在の時に不安を感じ、それが睡眠の妨げとなることもあります。
こういった性格的な特徴は生まれつきのものである場合も多く、完全に変えることは難しいでしょう。
しかし飼い主が猫の性格をよく理解し、その特性に合わせた環境づくりを行うことで、より良い睡眠を取れるようサポートすることはできます。
猫の「睡眠不足」のサインは?
猫が睡眠不足になると、いくつかの特徴的なサインがあらわれることがあります。
日中の活動量の低下
通常は遊びたがる時間帯でも活発に動けず、無気力な様子を見せることがあります。
性格の変化
温厚な猫も、寝不足になると普段より攻撃的な行動を取るといったサインを見せます。
ただし、猫の場合、甲状腺機能亢進症などと言った性格の変化が見られやすくなる疾患も加齢に伴い増える傾向があるため、疾患による変化か不眠による負担によるものかを判断する必要があるでしょう。
免疫力低下
体調面では免疫力の低下が起こりやすくなり、さまざまな健康上の問題があらわれることがあります。たとえば食欲の低下や体重の変化、毛づやの悪化といった外見の変化が見られる場合もあります。
こういった猫のサインを見逃さず、原因となる環境や生活習慣を見直してみましょう。ただしもしこれらの兆候が長期間続く場合は、獣医師に相談することをお勧めします。
まとめ
猫の睡眠不足は生活習慣の乱れだけでなく、健康上の問題につながる可能性があります。
そのため日頃から猫の様子をよく観察し、睡眠不足のサインに気付いたら、原因を推測して適切な対処を行いましょう。
人間と同じように、睡眠は猫の健康維持に不可欠な要素。飼い主として、きちんとしたケアを心がけてくださいね。
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