『犬におやつを与えすぎると生じる悪影響』についてまとめました。おやつの与えすぎは飼い主が思いもしない症状や病気を招く恐れがあります。愛犬の健康を守ることができる食べさせてもいい量の目安を解説します。
犬におやつを与えすぎると生じる悪影響
1.肥満
犬におやつを与えすぎると、肥満になる恐れがあります。犬の肥満とは、理想体重の20%以上を超えてしまった状態のことをいいます。
ぽっちゃり体型の犬の見た目は確かに可愛らしいのですが、肥満は病気です。今は何ともないかもしれませんが、確実に犬の体を蝕みます。
肥満は呼吸器疾患や循環器疾患など、命にも関わるほどの重大な病気を招くことがあります。愛犬の健康寿命を縮めてしまう恐れがあります。
病気になってからでは、ダイエットをすることも難しくなります。
愛犬の喜ぶ姿が見たくて、ついおやつを与えすぎてしまうのだと思いますが、将来的に愛犬の苦しむ姿を見なければならなくなってしまうことがあります。
愛犬を肥満にするのは、ごはんよりもおやつです。運動不足ではなく、おやつの食べ過ぎです。
2.添加物による肝障害
犬におやつを与えすぎると、添加物による肝障害を起こす恐れがあります。
おやつには、添加物が含まれています。今、お手元にある愛犬のおやつの袋を確認してみてください。カタカナで書かれた、何だかわからない成分が含まれていませんか?それが添加物である可能性があります。
犬の食いつきをよくするため、嗜好性を高めるため、劣化や腐食を防ぐため、様々な添加物が含まれているんです。
それらの添加物を分解するため、肝臓が必死に働いています。添加物を摂れば摂るほど肝臓に負担がかかります。
肝臓にも限界があるため、分解しきれなかったり、疲れきってしまったりすることがあります。
そのままずっと肝臓に負担をかけ続けると、肝障害を起こすのです。疲れやすい・元気がない・食欲がない・嘔吐する・下痢や軟便をするなどの症状が出ることがあります。
3.ごはんを食べなくなる(偏食)
犬におやつを与えすぎると、ごはんを食べなくなることがあります。
ドッグフードよりもおやつの方が嗜好性が高く、美味しいからです。ごはんを食べずにいれば、嗜好性の高いおやつをもらえると考えているからです。
ごはんを食べないのであればおやつはなし!というくらいの対応をしてもよいと思います。ごはんを食べないからといって、トッピングやおやつで対応していると、愛犬は確実に偏食になります。
4.膵炎
犬におやつを与えすぎると、膵炎になる恐れがあります。
膵炎を発症すると、数時間で犬が命を落としてしまうことがあるほど、恐ろしい病気です。私のお友達の犬が最近、突然亡くなった原因が膵炎だったかもしれないとの話でした。
- 高脂肪
- 肥満
- 心臓病
- 肝臓病
これらが犬の膵炎の原因となることがあります。おやつの食べ過ぎという言葉がよぎったのではないでしょうか。
膵炎を発症すると、嘔吐が続くことがあります。お友達の犬は数時間ずっと嘔吐が続いたそうです。
犬に食べさせてもいいおやつの量の目安
1日に食べさせてもいいおやつの量は、主食として食べているドッグフードの10%です。
まずは、主食として食べている1日分のドッグフードのカロリーを計算します。そのカロリーの10%が、食べさせてもいい1日分のおやつのカロリーです。
主食として食べている1日分のドッグフードのカロリーが192kcalなのであれば、食べさせてもいい1日分のおやつのカロリーは19.2kcalという計算になります。
ドッグフードのカロリーも、おやつのカロリーも、パッケージに表示されています。
鶏ささみ、ブロッコリー、さつまいも、キャベツ、かぼちゃなど、食材をおやつとして与える場合にも必ずカロリーを計算して与えることで、与えすぎを防ぐことができます。
まとめ
犬におやつを与えすぎると生じる悪影響を4つ解説しました。
- 肥満
- 添加物による肝障害
- ごはんを食べなくなる(偏食)
- 膵炎
愛犬の理想体重を把握し、その体重を超えてしまっているのであれば、おやつの与えすぎかも…と考えてよいと思います。
愛犬の理想体重がご自身では分からないとき、肥満なのかな?と不安なときは、かかりつけの獣医師に相談してくださいね。
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