犬の『テンションがあがっている』ときにみせる5つのサイン 興奮させすぎないための対策まで

2025-02-26 20:00

嬉しいことがあってテンションがあがることは、良いことのように感じますが実は危険も潜んでいます。今回は、犬の「テンションがあがっている」ときのサインと、興奮しているときの対応について解説していきます。

1.お尻を高く上げて「フリフリ」している

お尻をあげる犬

犬が「ふせ」の状態からお尻だけ上にあげて「フリフリ」と振っていることがあります。この状態は「プレイバウ」と呼ばれる動作で、目の前の相手を遊びに誘ったり、ひとり遊び中に興奮したときに見せる仕草です。

「遊びたい」という気持ちの表れで、テンションがあがっているサインです。

2.その場で「クルクル」と回る

回る犬

犬はご飯や散歩など嬉しい・楽しいことがあるとその場で「クルクル」と回ることがあります。これはテンションがあがって高ぶった気持ちをどうにか発散しようとして行う動作です。

また、暇を感じているときも気分を紛らわそうと「クルクル」まわることがあるので、そのようなときは愛犬と遊ぶ時間を作ってあげるようにしましょう。

3.走り回る・ジャンプする

走る犬

犬が突然走り出したりジャンプしたりするのもテンションがあがっているときのサインです。「クルクル」と同じで、高ぶった気持ちをどうにか発散しようとして体を動かしています。

飼い主が帰宅したときに、よく走ってお出迎えしてくれたり、飛びついてきたりすることがありますよね。これは飼い主が帰ってきて嬉しいという気持ちを全身であらわしてくれているのです。

また、公園やドッグランで楽しそうに走る犬も、想いきり体を動かせる環境に来てテンションがあがっています。運動不足の解消にもなるので定期的に体を動かせる場所に連れて行ってあげてくださいね。

4.大声で吠える

吠える犬

犬は嬉しさで興奮すると、つい大きな声で吠えてしまうことがあります。私たち人間も、嬉しいことがあると大きな声を出してしまうことがありますよね。

吠えるという行為は犬の習性であり、ストレスを発散する方法のひとつです。ただし、テンションの高ぶるまま放っておくといつまでも吠え続けてしまうので、何回か吠えたら気持ちを落ち着かせてあげるようにしてください。

5.おもちゃを「ブンブン」と振り回す

おもちゃで遊ぶ犬

おもちゃを咥えたまま「ブンブン」と頭を振ったり、加えながら唸ったりするのは、狩猟本能が刺激されてテンションが上がった状態になっているからです。

モノを咥えて頭を振るというのは野性時代の名残りで、狩りをしているときの行動です。獲物にとどめを刺すために「ブンブン」と振り、噛んで食べるところまでを疑似体験していることがあります。

狩猟本能を満たすことはすとれすの発散になるため、満足するまで遊ばせてあげましょう。ただし、勢い余っておもちゃを食いちぎって誤飲してしまう危険もあります。

必ず犬用の耐久性の高いおもちゃを選び、誤飲してしまわないように近くで見ているようにしてくださいね。

犬を興奮させすぎないようにするためには

犬に指示を出す人

犬にも感情があるため、嬉しいことがあってテンションがあがるのは普通のことです。

しかし、極度の興奮状態は犬にストレスを与えるだけでなく、飼い主や周囲の人を危険にさらす可能性もあるので注意が必要です。

特に気を付けるべき行動は、「人に飛びつく」「吠え続ける」「飼い主の指示を無視して走り出す」などです。人に向かって飛びつく行為は、小型犬であれば大丈夫でも、中~大型犬であれば結構な衝撃があります。

吠え続けるのは近所迷惑になりますし、飼い主を無視して急に走り出してしまうと、道路に飛び出てしまったり他の人や犬にぶつかったりと事故や怪我の危険もあります。

愛犬が「興奮しすぎているな」と感じた時は、まず私たちが冷静に対応してあげることが大切です。

散歩などで外にいるときは、リードを離さないようにしっかりとつかんでおきましょう。テンションのあがった犬を構ってしまうと、さらに高ぶってしまうことがあります。

興奮してきたときは、いったん相手にするのをやめてクールダウンさせましょう。上手にクールダウンできたらしっかりと褒めてあげて「静かにしたらいいことがある」と学習させましょう。

飼い主の対応で興奮を落ち着かせることができるので、根気よくトレーニングしていくようにしましょう。

まとめ

女性と犬

テンションがあがると、犬はさまざまなサインを出して私たちに喜びを伝えようとしてくれます。嬉しそうな愛犬を見るのは、私たちにとっても嬉しいことですよね。

しかし、テンションがあがりすぎて興奮が抑えられなくなってしまうのは危険です。飼い主の指示が届かないくらい興奮してしまうと、愛犬にも周囲の人にも迷惑や危険が及ぶことがあることを忘れないようにしましょう。

愛犬の感情を上手にコントロールできるよう、しっかりとトレーニングをしていきましょうね。

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