犬の『咳』が止まらない原因5選 様子見でも大丈夫?治療が必要な症状まで

2025-03-21 20:00

犬の「咳」が止まらない原因はさまざまです。咳が続く場合に様子見をしても大丈夫なのか、そして治療が必要な症状がどのようなものなのか気になりますよね。今回は、犬の「咳」が止まらない原因として考えられる要因について解説していきます。

犬の「咳」が止まらない原因5選

咳をする犬

1.アレルギー

アレルギー反応は犬の免疫系が特定の物質に過剰に反応することから始まります。アレルギーの原因となる物質は「花粉」「ほこり」「カビ」「ペットの毛」「特定の食べ物」など、さまざまです。

アレルゲンが犬の体内に入ると免疫系はそれを異物と認識し、ヒスタミンなどの化学物質を放出します。この反応が気道に影響を及ぼし、炎症を引き起こすことで咳がとまらなくなることがあります。

気道が炎症を起こすと、犬は咳をすることで気道を確保にしようとします。咳は、体内の異物を排除しようとする自然な防御反応ですが、アレルギーが原因の場合は、咳が慢性化しやすくなるので注意が必要です。

また、アレルギーによって気道の過敏性が高まることも、咳を悪化させる要因となります。特に、花粉やほこりなど空気中を舞うアレルゲンにさらされる環境が続くと、犬は常に咳をする状態になりやすくなるので気を付けましょう。

2.感染症

犬は様々なウイルスや細菌に感染することで、呼吸器系に影響を及ぼすことがあります。特に、犬の咳は気管支炎や肺炎、犬伝染性気管支炎(いわゆる「犬の風邪」)などの感染症によって引き起こされることが多いです。

これらの感染症は、ウイルスや細菌が犬の気道に侵入し、炎症を引き起こすことで咳を誘発します。炎症が起こることで気道が狭くなり、刺激を受けやすくなります。

その結果、犬は咳をすることで、気道内の異物や分泌物を排出しようとしているのです。また、感染症によって痰や分泌物が増加することも、咳を悪化させる要因となります。

さらに、感染症が進行すると、肺や気管支に感染が広がり、より重篤な症状を引き起こすことがあります。主な症状は、呼吸困難や食欲不振、元気消失などです。

特に高齢犬や免疫力が低下している犬は感染症の影響を受けやすく、早期の治療が重要となるので異変を感じたらすぐに病院へ連れていきましょう。

3.心臓病

心臓病は、心臓の機能が低下し、血液の循環が不十分になることで、体全体に影響を及ぼします。特に、心臓が正常に血液を循環できなくなった場合、肺に血液が滞留し、肺水腫を引き起こすことがあります。これが犬の咳の主な原因のひとつです。

肺水腫が発生すると、肺の中に余分な液体が溜まり、呼吸が困難になります。この状態になると、犬は咳をして液体を排出しようとするのです。

また、心臓病によって心臓が拡大することもあり、これが気道を圧迫することがあります。気道が圧迫されると、犬は咳をすることで気道を確保しようとしているのです。

さらに、心臓病は犬の全身の酸素供給にも影響を与えます。酸素不足は、犬が呼吸をする際に不快感を引き起こし、それが原因で咳を誘発することがあります。これらの要因が組み合わさることで、心臓病を持つ犬は咳が止まらなくなることが多いのです。

4.気道の異物

犬は好奇心が強く、散歩中や遊んでいるときに小さな物を口に入れてしまうことがあります。誤って異物を飲み込んでしまうことを「誤飲(ごいん)」と言い、飲み込むものは「食べ物の残り」「おもちゃの破片」「電池」「輪ゴムやヘアゴム」など多岐にわたります。

なかにはゴミ箱の中身を漁ってしまう子もいるので、食べ物のニオイが残っている状態でゴミを捨てるのは危険です。

犬の気道に異物が入ると、犬はそれを外に出そうとして咳をします。しかし、異物が気道に詰まったままになると、傷ついて炎症や感染を引き起こす可能性があるので注意しましょう。

また、気道に異物があることで犬は正常に呼吸できなくなり、酸素不足に陥ることもあります。この状態が長く続くと、呼吸困難になり脳に酸素が送られず犬の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があり非常に危険です。

犬が異物を飲み込んでしまったときは、すぐに獣医師に相談することが大切です。可能であれば飲み込んだものを持っていき、何をどのくらい誤飲してしまったのか説明できるようにしておきましょう。

5.腫瘍

腫瘍が気道や肺に存在する場合、これが物理的に気道を圧迫したり、狭めたりすることがあります。この圧迫により、犬は正常に呼吸することが難しくなり、咳をすることで気道を確保にしようとすることがあります。

また、腫瘍周辺の組織が刺激されると炎症反応が起こり、これが咳を引き起こす原因となります。特に肺に腫瘍がある場合、肺炎や肺水腫を併発することもあり、咳を悪化させる要因となることもあるようです。

さらに、腫瘍が神経に影響を与えることも考えられます。気道を制御する神経が腫瘍によって圧迫されると、咳反射が過敏になり頻繁に咳をすることになります。

他にも、腫瘍が進行することで、全身の健康状態が悪化し、免疫力が低下することもあります。これにより、感染症にかかりやすくなり、咳が続く原因となることもあるようです。

こんな「咳」をしていたらすぐに病院へ

診察を受ける犬

咳をすることは生理現象のひとつなので、一時的なものであれば問題ありません。しかし、以下のような症状が出ているときは注意が必要です。

  • 咳が何日も続いている
  • 呼吸が速く、苦しそう
  • 食欲や元気がない
  • チアノーゼを起こしている
  • 発熱している

これらの症状が出ている場合は、すぐに動物病院へ連れていきましょう。

また、犬の咳が「ガーガー」「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という場合も獣医師に相談するようにしてください。

まとめ

元気な犬

犬も私たちと同じように、生理現象として咳をすることがあります。しかし、人間ほど頻繁に咳をすることはありません。

咳をしている状態が何日も続くようであれば、病気やアレルギーの可能性があるので獣医師に診てもらうようにしてください。このとき、咳をしている様子を撮影しておくと診察がスムーズに進みます。

犬のアレルギーや誤飲は、環境を整えることである程度は予防することができます。愛犬の健康を守るためにも、室内は清潔な状態を保つようにして、異変を感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう。

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