猫には『声帯』がない?猫の声にまつわる4つの話

2025-03-26 17:00

「ニャー」という可愛らしい声を出す一方で、猫らしからぬ「カカカッ」という不思議な声も出せる猫。その発声の裏側を考えたことはありますか?実は、猫の発声の仕組みは、人間や犬の「声帯」とは少し違うのです。この記事では、そんな猫の声にまつわる話を4つ取り上げていきますので、ぜひご覧ください。

1.猫には「声帯」がない?/h2>
驚いた顔の猫

猫の発生器官は人の声帯に比べ構造的に大きく異なるという事実が、久留米大学の豊住頼一氏のレポートによって明らかになりました。

そのレポートによると、猫は声帯の代わりに「特殊化粘膜」と呼ばれる粘膜を使って発声させているとのことです。

この粘膜は「喉頭蓋喉頭側直下(こうとうがいこうとうそくちょっか)」、つまり喉の奥、気管と食道が分かれるあたりの位置についています。猫特有の組織であり、人や犬には見られません。

厳密に言うと「猫には声帯が存在しない」ということではなく、猫にも「声帯ヒダ」があり、声帯を含む喉頭の構造が人とは異なる特徴を持っているということです。

2.猫は「声を出さずに」鳴くこともある

鳴いてアピールする猫

猫は、声を出さずに口だけ開ける、もしくは耳を澄ましてかすかに聞こえるほどのボリュームで、発声することもあります。俗に言う「サイレントニャー」という行動です。

親しい相手にしかしない鳴き方と言われており、決して飼い主さんに手を抜いているとは限りません。「声に出さなくとも、飼い主さんは理解してくれる」という強い信頼が背景にあると考えられます。

遊んでほしいときやご飯を求めているときに、そっとアピールすることがあるため、猫に寄り添った対応が求められます。

また、高齢化に伴い声帯を構成する筋肉が弱ることで声が小さくなることもあります。

3.猫にも「声変わり」がある

成猫と子猫

人と同じように、猫にも声変わりがあります。鳴き方にも変化があり、子猫は「ミー」と小さく高い声を出しますが、1歳前後から、次第に「ニャー」という成猫らしい声に変わっていくのです。

個体差はありますが、どちらかと言えば、メス猫よりオス猫の方が変化が大きいとされています。

また、シニア猫になると「老化」によって、声質や声量が変わってくることもあるでしょう。そのほか、発情期や病気によって声が変わることもあるため、おかしいと思ったら、動物病院を受診するのもおすすめです。

特に急に声が変わる、声枯れする、息苦しそうな鳴き方をするなどの場合は緊急性が高い可能性もあります。

4.「ゴロゴロ音」には、癒しの効果がある

喉を撫でられる猫

猫のゴロゴロ音には、癒しの効果があることが明らかになっています。日本のある大学では、対象者にストレスを与えた後、心拍数を比較する実験を実施しました。

一方のグループにはゴロゴロ音を、もう一方にはホワイトノイズ(換気扇やラジオの砂嵐のような音)を聞かせた結果、ゴロゴロ音を聞いたグループだけが心拍数が減少しました。

これを知ると、猫のゴロゴロ音が心地よいと感じるのは、迷信ではないことが分かるでしょう。

国外でもこの効果が注目されており、ゴロゴロ音を活かしたアニマルセラピーが取り入れられている国もあるといいます。

まとめ

鳴いている子猫

猫に声帯がない、ということではありませんが、その構造は動物種間で大きく異なります。このため動物によって鳴き方が異なるのですね。

成長過程で「声変わり」が起きますが、発情期や病気が理由な場合もあるため注意してください。

なかには、わざと声を出さない「サイレントニャー」も紛れています。

アニマルセラピーとして取り入れられることもある「ゴロゴロ音」を毎日のように聞けるのは、飼い主さんならではの特権です。

猫の声を、気持ちや健康状態を読み取る手がかりとして活用し、日々のコミュニケーションをより特別なものにしていきましょう。

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