保護施設で怯える父子猫…2匹を落ち着かせ、幸せを掴む手助けをしたのは『スペイン語の学習テープ』だった!米国

2025-04-06 06:00

動物保護施設に運ばれた父子猫は、怯えて周囲を威嚇し続けていました。2匹がスペインから来たことを知ったスタッフが「スペイン語の学習教材」を聴かせたところ、猫たちは目に見えて落ち着き、環境に慣れることができたのです。

怯えて威嚇を続ける猫たち

威嚇するベンガル猫

画像はイメージです

2匹の父子猫がニューヨークにある動物保護施設「Lollypop Farm Humane Society」に運ばれてきました。名前はCorazonとCuchito。飼い主がこれ以上飼育できずに、施設へ預けられました。

2匹ともひどく怯えていて人間たちを威嚇し、ケージの隅に隠れたまま、ずっとスタッフを避けていました。当然ながら攻撃的で臆病な2匹を気に入って引き取ろうとする人も現れないまま、3ヵ月がたちました。

そこで、ふと思いついた女性スタッフが、「スペイン語の学習テープ」を聴かせてみたのです。

その女性は、問題行動のある犬猫を補助する任務についています。2匹がスペイン生まれであることを知った彼女は、学習教材の音声を利用しようと思いました。

聞きなれたスペイン語に反応

スペイン語の教材をもつ男性

画像はイメージです

聞きなれた言葉を耳にした2匹は、たちまちリラックスしました。やがて彼女を威嚇することもなくなり、手づからおやつをもらって、その手をやさしく舐めるほど落ち着いたのです。

スペイン語を聴いた猫たちは、保護施設の環境にも少しずつ慣れてきました。

一般に猫は毎日の行動や環境が変化するとすぐにストレスを感じますが、多くの犬猫が同居する保護施設はとくに順応するのが難しいのです。それが3ヵ月も続いたのですから、この2匹にとっては辛く大変な経験だったことでしょう。

新しい飼い主が見つかった!

2匹の猫をなでる人間の手

画像はイメージです

スペイン語を聞かせ、人間とふれあうことに慣れさせてくれたスタッフのおかげで、その後2匹には里親が見つかりました。いまは新しい家で元気に暮らしています。

Cuchitoは新しい人間のお母さんに甘えて、撫でてもらうのが気に入っています。Corazonのほうは、新しい環境でリラックスできるまでにはもう少し時間が必要ですが、それも間もなくのことでしょう。

この女性スタッフは「自分が役に立って、いまでは猫たちがとても元気にしているのを見ると心温まる気持ちになります。この保護施設の猫たちがトラウマを克服し、家族を見つけて去っていく姿は感動的です」と話しています。

Lollypop Farm Humane Societyは、ニューヨークのエリー運河沿いで働くラバを保護するために1873年に設立された動物愛護団体です。多くのボランティアや寄付者の支援を受け、毎年多くの動物たちを保護し、治療や行動訓練のほか、行き場のないペットの避難所を提供しています。

出典:Spanish Learning Tapes Helped These Shelter Cats Feel More at Home

関連記事

猫たちに見守られながら『ジェンガ勝負』してみた結果…スリル満点の"戦い"に爆笑する人続出「通るたびにゆらゆらw」「声が出ちゃったw」
『完全な白猫だった』のに…成長したら?→あまりにも別猫な『衝撃のビフォーアフター』に驚愕の声続出「えっ!差が凄すぎる」「全く違う」
猫が『触って欲しい』ときに送るサイン4つ!触ると喜ぶ身体の部位と触り方のコツとは?
猫は一緒に寝る人を選んでいる?人のそばで寝る理由、一緒に寝る方法と注意点
猫が見つめる理由とは?飼い主をじっと見る9つの心理

  1. 俳優・広末涼子容疑者 逮捕 事故前後に不審行動も“新映像”ドラレコ捉えた事故直後の現場【news23】
  2. フジ・メディアHDの筆頭株主に村上世彰氏の長女か 株式8%あまりを取得
  3. 死体遺棄の疑いで交際相手のブラジル国籍の男を逮捕 20代女性が死亡 山梨・昭和町
  4. 韓国・韓悳洙首相がトランプ大統領と電話会談 日米韓の協力発展で一致
  5. イスラエル首相「交渉長引かせれば軍事的な選択肢」アメリカ・イラン核協議を前に
  6. 公明・斉藤代表が22日から中国を訪問 石破総理が習主席宛ての親書託す方針
  7. 都営バスで9歳女児が一時置き去り 父親がGPSで居場所つきとめ25分後に職員らが発見 運転手「トイレに行きたかった」確認怠る
  8. 「ロシア軍参加の中国人兵士2人を拘束」ゼレンスキー大統領 中国政府に説明求める方針 「プーチンは戦争を終わらせるつもり全くない」ロシアを非難
  9. 栃木・真岡市で自転車の男性をひき逃げか トラック運転手の男(30)を逮捕 栃木県警
  10. iPS細胞由来の「心筋細胞シート」大阪大学発企業が厚労省へ承認申請 承認されれば世界初のiPS細胞を使った治療法か
  11. 【なだれ注意報】北海道・帯広市、上士幌町、鹿追町、新得町、清水町、芽室町などに発表(雪崩注意報)
  12. 「一時的にパニック状態」事故前にはSAで客に絡む不審な行動も…広末涼子容疑者(44)に一体何が?【Nスタ解説】