「なんとか乗り切った」世界選手権王者の田嶋剛希が3連覇【全日本選抜柔道体重別選手権】

■柔道 全日本選抜体重別選手権 第2日(6日、福岡国際センター)
柔道の日本一決定戦、全日本選抜柔道体重別選手権の第2日が6日、福岡国際センターで行われた。男子90㎏級では24年世界選手権王者の田嶋剛希(27、パーク24)が優勝し、3連覇を達成した。今大会は6月にハンガリーのブダペストで行われる世界選手権の代表選考を兼ねており、男女各7階級8人ずつの選手で争われる。
田嶋は1回戦、海堀陽弥(23、旭化成)を相手に指導3つの反則勝ち。続く準決勝では同じ国士舘高校出身の後輩にあたる川端倖明(19・国士舘大)からゴールデンスコア(延長戦)で大腰による一本で勝利をおさめた。迎えた決勝でも国士舘高校出身の岡田陸(22、旭化成)を相手に、ゴールデンスコアで横四方固で抑え込むと有効を奪い勝利。この大会3連覇を果たした。
決勝は約12分間の熱戦。試合後には「決勝戦は徹底対策の中、苦しい試合になってしまって、なんとか乗り切ったなという感じです」と話した。
勝負を決めたのは抑え込み。相手の岡田が抑え込みに来たところを切り返し、逆に田嶋が抑え込んだ。「実は得意技の1つ。一回いけそうな展開があったので、もう一回寝技に入って来たらチャンスがあると思っていた」と振り返った。
同階級のパリオリンピック™銀メダリストの村尾三四郎(24・JESエレベーター)は古傷の影響によるコンディション不良により今大会は欠場している。
「これで世界選手権に繋がったと思うので、村尾選手がいる中でもう一度世界チャンピオンになって世界チャンピオンの証明をできればと思う」と強い決意を述べた。
【大会日程】
4月5日
・男子60kg級、66kg級、73kg級、81kg級、
・女子48kg級、52kg級、57kg級
4月6日
・男子90kg級、100kg級、100kg超級
・女子63kg級、70kg級、78kg級、78kg超級