エルサルバドル大統領が男性の帰還を拒否　トランプ政権が誤って強制送還　「アメリカに戻す権限ない」

アメリカのトランプ政権が手続きミスでエルサルバドルに強制送還し収監された男性について、エルサルバドルの大統領が「戻す権限がない」などとして、アメリカに帰還させることを拒否しました。

エルサルバドル　ブケレ大統領
「どうやってテロリストをアメリカに密入国させるんだ？私に彼をアメリカに戻す権限はない」

記者
「エルサルバドル国内での釈放はできますね？」

エルサルバドル　ブケレ大統領
「ええ、でも釈放はしません」

トランプ政権が手続きミスで強制送還したエルサルバドル人の男性をめぐり、エルサルバドルのブケレ大統領は14日、「テロリストだ」と主張し、アメリカへの帰還も釈放も認めないとの考えを示しました。

トランプ大統領とブケレ大統領との首脳会談に同席していたアメリカのボンディ司法長官は、「エルサルバドルが帰還を望むならば支援する」とし、アメリカ政府には帰還を進める権限はないと強調しました。

男性の処遇をめぐっては、連邦最高裁が今月10日、政府にアメリカへの帰還を支援するよう命じていて、首脳会談が行われたホワイトハウス前では早期釈放を求める抗議活動も行われました。