シージェンがカスタマイズ可能な前処理自動化を実現する次世代型全自動PCRソリューション・CURECA™の開発を発表

2025-04-16 09:00

- シージェンは、ESCMID Global 2025において、サンプルの前処理から結果分析に至るまでのPCR作業全体を網羅する完全自動化システム・CURECA™を紹介するコンセプト動画を公開しました。
- CURECA™は、24時間週7日、無人で稼働する設計となっており、新たなグローバルスタンダードの確立により「あらゆる疾病のない世界」というビジョンの実現を推し進める同社の使命を反映しています。

ソウル(韓国)、2025年4月16日 /PRNewswire/ -- 分子診断薬(MDx)の世界的リーダーであるシージェン(Seegene Inc.)は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査およびラボ環境のオートメーションを合理化する、目下開発中の次世代システムCURECA™を発表。ラボ自動化における革新的ビジョンをさらに前進させました。

Seegene’s CURECA™ concept video showcased the brand identity of the next-generation automated PCR system, which was unveiled at ESCMID Global 2025.
Seegene’s CURECA™ concept video showcased the brand identity of the next-generation automated PCR system, which was unveiled at ESCMID Global 2025.

同社は本日、オーストリアのウィーンで4月11日から15日まで開催された欧州臨床微生物・感染症学会(ESCMID Global 2025)において、CURECA™システムを紹介するコンセプト動画を公開しました。動画では、システムの設計目標や想定されるワークフローが紹介されていました。2025年7月にシカゴで開催されるADLM(Association for Diagnostics & Laboratory Medicine)において、システムの実機デモが行われる予定である。

CURECA™はContinuous Unlimited Random access Expandable and Customizable full Automation(継続的かつ無制限のランダムアクセス拡張およびカスタマイズが可能な完全自動化)の略であり、PCR検査ワークフローの完全自動化を目指すシージェンが理想とするPCR検査ソリューションとなっています。このシステムには、サンプルローディングと前処理を担当するカスタマイズ可能前処理システム(CPS)、そしてサンプルローディングと核酸抽出の準備、PCRセットアップ、遺伝子増幅、そして結果の解析を行うカスタマイズおよび拡張可能フルオートメーション(CEFA)の2つのコアコンポーネントが含まれる予定です。

PCR前処理の完全自動化のパイオニア

MDxの前処理段階では、便、尿、血液、喀痰といった様々なタイプの検体を慎重に取り扱わなければならず、また様々な容器の形式を選別しなければなりません。これまで、当該プロセスは訓練を受けたラボの専門家による手作業に大きく依存していました。

シージェンはCPSの開発を通して、あらゆるPCR検体の前処理自動化における技術革新を牽引してきました。本システムは、検体の選別、遠心分離、ボルテックス、熱処理などの主要ステップを自動化する設計となっています。CPSはCURECA™フルシステムとは独立して動作し、血液学、生化学、免疫診断学など他の検査分野にも適用可能であることから、臨床検査ワークフローにおける潜在的な有用性も期待されています。

CURECA™のモジュール設計は、検査室が業務ニーズに応じて柔軟にシステムを構成できることを目的としています。ワークフロー全体の自動化をサポートすることで、人為的ミスの発生リスクを低減し、365日24時間体制の連続的な高スループットPCR検査の実現を目指しています。

シージェンはESCMID Global2025にて、サンプルのローディングと前処理処理から核酸抽出、PCRセットアップ、遺伝子増幅、結果解析までの完全なPCR自動化ワークフローをシミュレートしたコンセプト動画を公開しました。プレゼンテーションでは、異なるラボ環境や検査容量におけるシステムの適応性も強調されました。

シージェンが掲げるビジョン「あらゆる疾病のない世界」の実現を目指すCURECA™

シージェンの創設者でありCEOでチュン・ジュンユン博士は次のように話しています。「すべての検体の前処理を完全に自動化できるようなシステムはこれまでに存在せず、それが本当の意味でのMDx自動化の妨げとなっていました」。「そこで私たちは、新たなグローバルベンチマークを定義し、MDxの未来の再構築を目指したのです」。

さらにチュン博士は、CURECA™がシージェンの世界的な技術共有イニシアチブをサポートすることを想定しており、先進的なMDxをより利用しやすくし、世界中の日常的なヘルスケアによりよく統合されることを目指している、とも述べた。「CURECA™は、シージェンが掲げるあらゆる疾病のない世界というビジョンの実現に向けた第一歩となりました。私たちは、技術革新とグローバルな提携を通じて、このビジョンをさらに前進させていくつもりです」。

シージェン、ESCMID2025にて「MDxの再定義」を強調

シージェンは、ESCMID Global 2025において「MDxの再定義」をテーマに掲げ、現在実用化されている有効な検査ソリューションを含む、症候群性リアルタイムPCRアッセイポートフォリオを発表しました。同社はまた、カンファレンスにおいて、抗菌薬耐性(AMR)に対するMDxの役割の変化や、ポストCOVID-19時代における診断ニーズの変化について探求するシンポジウムセッションも開催しました。ここで採り上げられた、薬剤耐性(Entero DR)や性感染症-抗菌薬耐性(STI-AMR)などのアッセイは、より多くの情報に基づいたタイムリーな治療方針の決定をサポートする設計となっています。

シージェンについて

シージェンは、マルチプレックスPCR技術に関する研究開発、製造および運営に20年の経験を有しています。特にCOVID-19パンデミックの際は、独自のノウハウを活かして、世界100カ国以上に3億4,000万件以上のCOVID-19検査を提供しました。シージェンの症候群性リアルタイムPCR技術は、類似した症状を引き起こす14の病原体を1本のチューブで同時に検査し、定量的な情報を引き出すことを特長としています。

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技術共有イニシアチブ

技術共有イニシアチブは、症候群性リアルタイムPCRや自動化製品開発システム(SGDDS)といったシージェンの高度な診断技術やデータ解析技術を、各国の大手提携企業とグローバルにシェアすることを目的としています。提携企業は、現地の科学者や専門家と協力し、ヒトおよびヒト以外の幅広い疾患について、それぞれの地域や分野のニーズに合わせた診断検査を開発します。このイニシアチブは「疾病のない世界」を最終的なビジョンとして掲げています。すなわち、人々が感染症やがんで苦しむことがなくなり、動植物も病気に罹ることなく繁栄する未来の実現を目指しているのです。

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