猫が『かかりやすい代表的な病気』3選 できるだけ避けるための予防方法も解説

2025-04-22 20:00

「愛猫には健康で長生きしてもらいたい」という想いは、飼い主さん共通の願いでしょう。今回は、とりわけ、猫に多い3つの病気を取り上げます。あわせて、予防対策についても解説するので、愛猫の健康長寿のためにもぜひ一読してみてください。

1.慢性腎臓病

腎臓を検査中の猫

まず、紹介したいのは、「慢性腎臓病」です。「慢性腎臓病」は、「腎不全」とも呼ばれ、腎臓の機能低下が慢性化した状態のことで、命の危険が非常に高い病気と言われています。

もともと砂漠地帯に暮らす猫は、主に獲物から得た水分を効率よく使うため、尿を濃くしてから排出します。その分、どうしても腎臓に負担がかかりやすくなってしまいます。

また、腎臓内にあるネフロン(腎小体と尿細管の機能単位)の数が少ないことも、「慢性腎臓病」の大きな要因として考えられています。腎臓ひとつにつき、人間は約100万個、犬は約40万個のネフロンがあるのに対し、猫は約20万個しかありません。

「慢性腎臓病」になった猫は、「多飲多尿」をはじめ、「食欲不振」「嘔吐」などの症状が表れやすくなります。症状の進行レベル別に4つのステージに分かれていて、最も深刻なレベル「ステージ4」に移行すると、死亡率が極めて高くなります。

いったん腎臓がダメージを受けてしまうと、もう二度と元通りには機能しません。「慢性腎臓病」に関しては、根本的な治療法はなく、飲水量を増やすことで腎臓の負担を軽減したり、療法食などで病気の進行を遅らせたり、高血圧など二次的に起こる症状を軽減する内服をしたり、定期的に点滴をして腎臓の血流量を維持したりといった対症療法がメインです。

「慢性腎臓病」の最も効果的な予防方法は、日常的にこまめな水分摂取に努めることです。一日の飲水量のおよその目安は、1kgあたり50~60ml程度。しかし、実際にはそれほどの量の水を飲みたがらない猫も多いため、カロリー計算しつつ、ウェットフードを積極的に活用してみてください。

2.膀胱炎

トイレ中の黒白猫

2つ目に挙げるのは、「膀胱炎」です。

「膀胱炎」は、大きく分けて、「細菌性膀胱炎」、「尿結石(結晶)による膀胱炎」、「特発性膀胱炎」があります。

「細菌性膀胱炎」はその名の通り、大腸菌やブドウ球菌などの細菌によって引き起こされる病気です。雌猫は尿道が太くて短いため、「細菌性膀胱炎」にかかりやすい傾向にあります。

「尿結石(結晶)による膀胱炎」は、雄雌に関わらず起こる「膀胱炎」です。ただし、特に雄猫の尿道は、S字に曲がっているうえに細いのが特徴。そのため、構造的に小さな結石や炎症のカスが詰まりやすく、結果的に「膀胱炎」や「急性腎不全」のリスクが高くなります。

一方、「特発性膀胱炎」は、雄猫(特に若い猫)がかかりやすい「膀胱炎」です。雄猫の尿道は、S字に曲がっているうえに細いのが特徴。そのため、構造的に小さな結石や炎症のカスが詰まりやすく、結果的に「膀胱炎」のリスクが高くなります。

「特発性膀胱炎」の原因はいまだに特定できていませんが、大半のケースでは、背景にストレスが深く関係していると推測されています。こちらも雌雄関わらず起こりうる膀胱炎です。

これらの膀胱炎は併発して起こることもあります。

「膀胱炎」の症状としては、「頻尿」や「血尿」、「排尿時に痛がる、鳴く」、「粗相」などが挙げられます。「膀胱炎」は再発しやすく、特に結晶や結石がある場合や炎症産物が多い場合、放置しておくと、やがて「尿道閉塞」に陥り、命を落とす危険性もあるので、何よりも早期発見が大切です。

「膀胱炎」を未然に防ぐには、前項でも述べたように十分な水分摂取に加え、「トイレ環境を清潔に保つ」「肥満防止のための適度な運動」などが欠かせません。飼い主さんは、愛猫のために、日頃からトイレ掃除と排泄確認をこまめに行い、ストレスの少ないおうち環境を整えるようにしましょう。

3.糖尿病

猫の血糖値を測定する獣医師

私たち人間社会でよく言う「肥満は万病のもと」という格言は、猫の場合でも当てはまります。肥満や偏った食事によってもたらされるのが、「糖尿病」です。

「糖尿病」とは、血糖値を下げるインスリンの分泌量が足りない、もしくは、インスリンが分泌されても十分に機能せず、結果として、血糖値が高くなってしまう病気です。「糖尿病」の原因は、加齢や肥満、運動不足、不適切な食事などが大半を占めています。膵炎に続発・併発する場合もあります。

「糖尿病」がひどくなると、「多飲多尿」「食欲増加」「元気減退」「体重低下」「毛づやの衰え」などの明らかな体調異変が表れやすくなり、末期症状では、全身機能に障害をきたす「糖尿病性ケトアシドーシス」という致命的な状況になることもあります。

「糖尿病」の改善への近道は、療法食などの活用で食事状況の見直し(高タンパク、低炭水化物、低カロリー)を図り、適度な運動を習慣化することです。

ちなみに、猫の理想体型は、簡単に言うと、上から見て、腰のくびれがちゃんとわかるうえに、肋骨に触れる状態です。

みなさんの愛猫が肥満レベルかどうかは、5つの体型に分類した「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」でチェックしてみてください。

まとめ

調子の悪そうな猫

本文でも説明しましたが、「慢性腎臓病」は砂漠地帯出身の猫にとって、宿命的とも言える病気です。

この病気を未然に防ぐためには、毎日の水分摂取が欠かせません。カロリーオーバーにならないように気をつけながら、ウェットフードを積極的に活用して、日々、愛猫の必要な水分量を満たしてあげてください。

その他の病気についても、若いからといって油断はできない病気ばかりです。日頃から尿量や頻度、色などの排泄状況の確認と体重管理を行い、動物病院での定期的な健康診断を受けることで、早期発見・早期治療を心がけましょう。

愛猫の末永い健康のために、今回の記事が何らかの役に立てば幸いです。

関連記事

猫が心を許した人にだけする仕草5つ
3匹の猫に『猫用お布団』をプレゼントしてから1年後…思わず笑ってしまう『まさかの光景』が話題に 「まるで人間」「合宿みたい」の声
猫が『触って欲しい』ときに送るサイン4つ!触ると喜ぶ身体の部位と触り方のコツとは?
後輩猫が先輩にカプッと“逆襲”してみた結果…『まさかの結末』にホッコリすると話題「かわいさツートップ」「2匹とも甘えん坊で可愛い」
赤ちゃん猫の体重を量ろうと『寝床から連れ出したら』、母猫が…『愛に溢れた瞬間』に思わず笑顔になる人続出「本当に愛らしい」「癒された」

  1. 「怒られるのが嫌で逃げた」83歳女性を自転車でひき逃げ 漁師の男(51)逮捕 女性は搬送先の病院で死亡 兵庫・明石市
  2. 千葉・佐倉市 佐倉駅周辺ではあたり一帯が冠水 住宅街では「家から出られない」などの通報相次ぐ 県内在来線にも大きな影響
  3. 廃墟ホテルで火事 12時間後に鎮火 けが人なし 「鳥羽ロイヤルホテル」2000年頃廃業 建物だけが残される 三重・鳥羽市
  4. 神奈川県内で土砂崩れが相次ぐ 1人死亡4人行方不明 県は自衛隊に災害派遣を要請・救助活動続く
  5. Uターンラッシュ・ピーク シルバーウイークあと2日 JR東日本“新幹線・在来線含め上り予約状況はきょう(22日)がピーク” 高速道路でも混雑予想
  6. 【 やす子 】運営する子ども食堂開催に笑顔「今まで食べたご飯で一番美味しかった!と言ってくれた子がいました!ありがとう」 絶賛の声続々
  7. 【速報】高市総理がアメリカ・ニューヨークに到着
  8. 4人死亡6人行方不明 台風25号被害 関東で土砂崩れが相次ぐ 千葉・佐倉市では一部地域で冠水続く
  9. 猫の性別によって違う『珍しい毛色』3種 滅多にお目にかかれない理由や決まる仕組みも解説
  10. 犬の『口臭』が悪化するNG行為6選 ニオイが酷くなる原因や対処法まで
  1. 【 とろサーモン・久保田 】 最高額6660万円の絵は「芸能界が終わる地獄絵図」4年ぶり個展を開催
  2. トランプ大統領とニューヨーク・マムダニ市長が会談 「異例なほど親密な関係を築いている」現地メディア
  3. 北朝鮮「“新型兵器”の試射に成功」 金正恩氏も視察
  4. 高崎川が氾濫した千葉・佐倉市などで台風25号による風水害の通報約170件 冠水続く佐倉市表町の住宅街では男女数人救助
  5. フランス 高さおよそ100mでの綱渡り 逆さまで開脚も
  6. お気に入りのおもちゃで遊んでいた猫→『鏡に映った自分』に驚いて…まさかの行動に「驚き方の癖が強いww」「何度見ても爆笑」の声
  7. 台風25号の影響で成田空港に乗客ら約2600人一時足止め 早朝の空港には一夜明かす人々の姿が
  8. 向かい合う2匹の『小さな子猫』…思わず笑顔になる『可愛すぎるやり取り』が956万再生「たまらない」「なんて可愛いんだ」と悶絶の声
  9. 【 ごみ清掃芸人 】生ごみの水切り「可燃ごみの2割がごみ汁」「無駄なごみが無くなるので、絞ってくれたら嬉しいです!」【マシンガンズ滝沢】
  10. 【速報】千葉・鴨川市と山武市で土砂崩れ住宅倒壊 新たに2人の死亡確認 台風25号の影響
  11. 【台風25号】シルバーウイーク直撃 各地で冠水・土砂崩れ 神奈川県で1人死亡4人連絡つかず 千葉県で1人意識不明【news23】
  12. 茂木外務大臣、ICCめぐりルビオ米国務長官と意見交換 訪問先のニューヨークで