猫の心臓病とは?種類や主な症状、見逃せないサインまで【獣医が解説】

2025-05-01 17:20

猫の心臓病ってどんな病気?

ぐったりする猫

猫にも人間と同じように心臓病がありますが、その症状や種類は異なります。特に猫では「心筋症」と呼ばれる病気が多く、知らないうちに進行していることもあります。

本記事では、猫の心臓病について、「猫も心臓病になるの?」「猫の心筋症」の2つの視点から初心者にもわかりやすく解説します。

猫も心臓病になるの?

聴診器を当てられる猫

「心臓病」と聞くと、多くの人が心筋梗塞や狭心症、高血圧といった人間の病気を思い浮かべるのではないでしょうか?これらの病気は、動脈硬化や血管の詰まりが原因で発症しますが、猫ではこのような病気はほとんど見られません。では、猫の心臓病とはどのようなものなのでしょうか?

猫の心臓病の多くは「心筋症」と呼ばれるもので、心臓の筋肉に異常が起こる病気です。特に肥大型心筋症が多いですが、他にもいくつかの種類があります。

心筋症は初期にはほとんど症状が現れず、ある日突然、呼吸困難や失神といった深刻な症状が出ることもあるため、気づいたときには病気が進行しているケースが少なくありません。

猫の心臓病の主な症状には、以下のようなものがあります。

  • 呼吸が荒くなる:胸で大きく息をする、時には開口呼吸をする
  • 元気がなくなる、動きたがらない
  • 食欲が落ちる
  • 突然の後ろ足の麻痺(血栓症が原因)

これらの症状が見られたら、すぐに獣医師に相談することが大切です。

猫の心筋症:心臓の筋肉に異常が生じる病気

処置を受けている猫

猫の心臓病の多くは「心筋症」と呼ばれる病気で、心臓の筋肉に異常が起きて血液をうまく送り出せなくなる状態です。特に多いのは肥大型心筋症(HCM)ですが、拡張型心筋症(DCM)や拘束型心筋症(RCM)なども存在します。

肥大型心筋症(HCM):猫に最も多い心臓病

肥大型心筋症は、心臓の筋肉が厚くなり、心臓の中の空間が狭くなってしまう病気です。心臓が十分な血液を送り出せなくなるため、体に必要な酸素や栄養が全身の細胞や組織、臓器に届きにくくなります。

この病気は遺伝的要因が関与していることが多く、特にメインクーンやラグドールなどの特定の猫種で発症しやすいことが知られています。

症状が進行すると、呼吸困難や血栓症(動脈血栓塞栓症)を引き起こすことがあり、突然後ろ足が動かなくなったり、倒れてしまったりすることもあります。

治療には血栓予防薬や心臓の負担を軽減する薬が使われますが、根本的に治す方法はなく、進行を遅らせるための管理が中心となります。

拘束型心筋症(RCM):心臓のしなやかさが失われる病気

拘束型心筋症は、心臓の筋肉が硬くなり、十分に広がらなくなる病気です。その結果、血液を受け入れることができず、心不全の原因になります。

この病気は比較的まれですが、症状が出ると急速に悪化することがあり、進行すると呼吸困難を引き起こします。治療法は肥大型心筋症と同様に、心臓の負担を減らす薬や血栓予防の治療が中心になります。

拡張型心筋症(DCM):比較的まれだが注意が必要

拡張型心筋症は、心臓の筋肉が薄くなり、心臓が広がりすぎてしまう病気です。その結果、血液を送り出す力が弱まり、心不全につながります。

この病気は犬では比較的よく見られますが、猫ではまれです。ただし、タウリン欠乏症と関連するケースがあり、かつては市販のキャットフードのタウリン不足が原因で多くの猫がこの病気を発症していました。

現在ではキャットフードの栄養バランスが改善され、タウリン欠乏による拡張型心筋症はほとんど見られなくなりました。しかし、手作り食を与えている場合はタウリン不足に注意が必要です。

拡張型心筋症の治療では、タウリンの補充や心臓の機能をサポートする薬が使われますが、進行すると治療が難しくなるため、早期発見が重要です。

まとめ

飼い主と猫

猫の心臓病の多くは「心筋症」であり、特に肥大型心筋症(HCM)が最も一般的です。心筋症は初期症状が分かりにくく、突然重篤な症状が出ることもあるため、定期的な健康診断が重要です。まれに拡張型心筋症(DCM)も見られますが、タウリン不足との鑑別が必要です。

心臓病は早期発見と適切な管理が大切なので、愛猫の健康を守るために、日頃から注意深く観察し、異変を感じたらすぐに獣医師に相談しましょう。

関連記事

子猫の頃から次男といっしょに寝ていた結果→数年後……『まさかの距離感』がたまらないと126万再生「美しい信頼関係」「どす恋距離なのね」
“カラスに襲われ傷だらけの子猫”を保護した結果…約半年間の『軌跡』に涙が止まらないと13万再生「ずっとずっと幸せに」「感動で涙がでた」
雨の日に『助けて』と言うように鳴いていた"震える子猫"を保護→3年後…まさかの姿に1万いいね「オッサンみたいw」「人間に違いのではw」
猫が口を半開きにする4つの理由
ガラス障子を『ボルダリング』のように登る猫→『驚異的な身体能力』が話題となり34万表示「素晴らしいフィジカル」「すごい」と称賛

  1. カチューシャを被った犬に『美味しそうなケーキ』を出してみた結果…「目バッキバキww」「本気で草」わかりやす過ぎる『表情』に爆笑続々
  2. 『絶対に取られたくない』おもちゃを離さない犬→顔を見てみると…あまりにも悪すぎる『衝撃の表情』に1万いいね「ヤバすぎて草」「好きww」
  3. 阪神電気鉄道 新型急行用車両 3000系 2027年春登場 6両編成の1両に同社初の座席指定サービスを展開
  4. 犬と暮らせば【第542話】「エマの回復」
  5. 生まれた瞬間から『大型犬』と過ごした赤ちゃん→いつもそばで寄り添って…種族の壁を超えた『尊い成長記録』が296万再生「泣ける」「平和すぎ」
  6. 【速報】一時2100円超の上昇 日経平均が6万1000円台を回復 トランプ大統領「最終段階」発言やエヌビディア決算で
  7. GIGABYTE、AI性能と没入型ゲーム体験を実現する「AORUS MASTER 16」の発売開始を発表
  8. 【独自】運送会社代表の男(69)を逮捕 首都高で偽造ナンバープレートをトラックに付けて運行か 警視庁亀有署
  9. トランプ大統領 憲法で禁止された3期目の大統領職の継続を示唆
  10. 大谷翔平が8号初球先頭打者弾!4月以来の“二刀流”で6試合ぶりアーチ 休養明け打率5割越えと好調 首位攻防第3戦でド軍先制
  1. トランプ大統領 憲法で禁止された3期目の大統領職の継続を示唆
  2. 『あ、やべ』キッチンのタオルでイタズラしていた猫→見つかった瞬間の『表情』が可愛すぎると3万いいね「アニメ顔すぎ」「現行犯で逮捕」
  3. 【独自】「体調確認」と称して女子児童を下着姿に…強制わいせつ未遂容疑で元小学校教諭の男(41)を再逮捕 別の女子児童への強制わいせつ罪ですでに逮捕・起訴 東京・町田市
  4. 「自宅で採って送るだけ」だ液がんリスク検査『サリバチェッカー(R)』が常温保管・輸送とポスト投函が可能に
  5. 子どもが憧れのスーパーカーに乗れる!国営讃岐まんのう公園で「瀬戸内ドリームカーフェスタ2026」開催
  6. 寝転がるお兄ちゃんに『子猫』が……止まらない『愛情表現』に笑ってしまうと13万再生「よっぽど好きなんだねw」「ニヤけてしまったw」
  7. 大谷翔平が8号初球先頭打者弾!4月以来の“二刀流”で6試合ぶりアーチ 休養明け打率5割越えと好調 首位攻防第3戦でド軍先制
  8. 【速報】一時2100円超の上昇 日経平均が6万1000円台を回復 トランプ大統領「最終段階」発言やエヌビディア決算で
  9. 【独自】運送会社代表の男(69)を逮捕 首都高で偽造ナンバープレートをトラックに付けて運行か 警視庁亀有署
  10. スペイン発「MANGO」創業者の転落死で息子を逮捕 現地でも衝撃走る…
  11. トランプ大統領 台湾の頼総統と直接対話の考え 武器売却をめぐり 実施されれば中国が強く反発か
  12. 【速報】日経平均 一時1900円超の値上がり 6万1000円台での取引続く