猫を迎えたあとに飼い主さんを襲う『3つの後悔』事前にやっておくべきこととは?

2025-07-09 12:00

念願が叶って、愛猫を迎え入れたものの、「なんてこった!」と思ってしまう飼い主さんもいることでしょう。今回は、愛猫暮らしが始まってから後悔しがちなことを3つ紹介します。あとで悔やまないためにも、飼う前にやるべきことはやっておきましょう。

1.もう旅に出られないのか…

バックパックで旅する男性

猫を飼って直面するのは、日帰りのお出かけすら、ときにままならないことです。たとえば、近辺のショッピングに行くだけでも、愛猫のことが気になって、つい早めに戻ってしまう飼い主さんもいることでしょう。ましてや、長期の海外旅行なんて「無理無理!」です。

猫は基本的に環境の変化を嫌う動物です。旅行などで飼い主さんが不在になると、愛猫にとっての平穏無事な環境が大きく揺るがされてしまいます。寂しがり屋の猫ほど、ストレスが溜まり、最悪の場合、体調を崩してしまう状況です。

いつかは会社を辞め、バックパックとギターを担いで、「旅するミュージシャン」になることを夢見ていた飼い主さんは、運命的な愛猫との出会いにより、目の前の現実に引き戻されます。

近場の温泉旅行でさえも、寂しさのあまり、心が耐えられません。いえ、愛猫ではなく、飼い主さん自身が。

もしみなさんが猫を飼って以降も、気軽に旅行に出かけたい、と考えているなら、ある程度、行動の自由が制限されることを覚悟する必要があります。

のちのち後悔しないためにも、猫を迎え入れる前に、旅三昧に明け暮れてみるのも良い方法です。語学留学をはじめ、ヨーロッパ旅行、シルクロード横断の旅、世界絶景巡り、極地探検など、さまざまな旅にチャレンジしてみてください。

一周まわって、猫を飼い始めると、「うちのコの寝姿こそ、絶景」――そんなふうに思えるかもしれません。

2.意外にお金がかかる…

電卓と猫

猫を迎え入れると、大切な家族の一員になるわけで、当然その分、お金がかかります。

たとえば、保護猫のケースでは、地域や保護猫団体によって異なりますが、譲渡費用として、数万円を超える程度(ワクチン接種費用や去勢・避妊手術など)の金額が必要となることも多いです。一方、ペットショップで猫を購入すると、10~30万円以上かかります。

フードをはじめ、フードの皿、猫ベッド・トイレ、給水機、爪研ぎ、キャリーケース、キャットタワーなどをひと通りそろえると、目安として、2~5万円程度が不可欠です。

晴れて愛猫を迎え入れてからも、フード代、エアコンなどの光熱費、猫砂やおもちゃ、爪研ぎグッズ購入などの維持費用も欠かせません。年間で計算すると、8万円程度の出費になります。もちろん、フードの質にこだわれば、より高い費用がかかります。

さらに、病気やトラブルに陥れば、さまざまな医療費が必要です。手術が必要となれば10万円を超える費用や慢性疾患になれば1か月に数万円のお薬や検査、処置代が必要となる場合もあります。

諸々の経費を合わせると、年間トータルで15万円以上、猫の平均寿命が15年ぐらいと考えれば、生涯にわたって200万円以上のお金が必要になるわけです。当然、猫との暮らしのなかでは、突発的な家庭内事故などで、想定外の出費もあります。

経済的なゆとりがないせいで、まともな治療を受けられずに、愛猫に先立たれてしまうと、飼い主さんはきっと悔やんでも悔やみきれないはずです。

愛猫の健康と安全を守るためにも、緊急事態にも柔軟に対応できる貯金を用意しておくと、飼い主さんも安心できます。何よりも愛猫に悲しい思いをさせずに済みます。

3.これほど野性的とは…

ソファーで爪研ぎする猫

みなさんは猫に対してどのようなイメージを持っているでしょうか?クールや気まぐれなどいろいろありますが、なかには、物音ひとつ立てない静かな動物である、という印象を抱く飼い主さんもいるはずです。

ところが、実際に猫を迎え入れてみると、その印象がただの思い込みに過ぎなかったことを思い知らされることになります。

あるタイミングで突然、スイッチが切り替わったかのように、愛猫がおうちのなかのあらゆるものを倒し、大事なソファーや家具を爪でガリガリ、さらには夜中になぜか大暴れし始めます。その変貌ぶりは、天使の仮面を被ったちびっこギャングのようです。

飼い主さんが留守しようものなら、「今だ!」と言わんばかりに、同居猫と結託して、破壊の限りを尽くすことも。

そして、かのちびっこギャング(愛猫)は、荒ぶる魂を持ちながらも、規則正しい生活を好み、日曜日になっても、早朝5時に起こしにきます。

連日の部屋の散らかりようと睡眠不足に、「こんなはずじゃなかった…」とついため息をつきたくなる飼い主さんもいるかもしれません。

愛猫を迎え入れてから、「やっちまった…」と嘆かないためにも、あらかじめ猫本来の生態や習性をある程度、学んでおくことは非常に大事です。

夜の大運動会と早起きは「薄明薄暮性」、各所の爪研ぎは「マーキング」、ギャング的な悪行(観葉植物への無慈悲な態度)などは「野生本能」といったように、前もって行動の意味を把握しておけば、防止策を講じるなど、適切に対応できます。

当初は途方に暮れても、猫暮らしに慣れてくれば、ちびっこギャングの悪童ぶりを微笑みながら許している自分に気づくはずです。

まとめ

パソコン操作中の女性の膝でくつろぐ猫

猫を飼う前は、誰しも少なからず希望や願い、ときに過大なイメージを抱くものです。しかし、実際に飼ってみると、相手が猫だけに、想定外の事態に直面することも珍しくありません。

今回は、猫暮らしをスタートさせた後、飼い主さんが思わず後悔してしまうことを3つ紹介しました。

ただ、何かを得ると何かを失い、また逆も然りです。旅行の機会が減っても、おうちで愛猫と過ごす時間が増えれば、日々のストレス解消にもつながり、結果として、飼い主さんにとってプラスになるかもしれません。

これから猫を迎え入れたいと考えている方は、実際に飼い始めて、「こんなはずじゃ…」と暗い目になる前に、できることは今のうちにやっておきましょう。

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