世界中で崇拝されている『猫の神様』3選 人々を救う存在として猫が崇められた理由とは?

2025-07-11 17:00

猫は神秘的でミステリアスなので、「魔女の使い」という設定も多い動物です。そんな猫は古い時代から「神」として崇拝されることもありました。ここでは世界各地で語り継がれる3種の話を紹介します。

1. バステト(エジプト)

バステトのイメージ

古代エジプトには「バステト」という名の猫の神様が存在していました。「太陽神・ラーの目」として、人間の行いを見守るという位置づけでした。

その姿は、大きな耳に長い手足、しなやかなボディラインと、まさに猫です。また猫のキラキラした目を表現するように、瞳には当時は貴重であったガラスがはめこまれていたと伝えられています。このことからも、人々が猫の目に神秘的な力を感じていたことがうかがえますね。「見られている=猫の前では悪さはできない」という心理になったようです。

なお、猫は子どもをたくさん生みますし、ネズミや虫なども捕まえてくれることから、バステトは徐々に「家を守る神」としても崇められるようになりました。

2. 猫神様(日本)

招き猫のある神社

日本には、猫を神様として祀っている場所があります。ただし、「猫神様」というのは特定の神様を指す言葉ではなく、総称のようなものです。

たとえば、徳島県にある「日本一社 お松大権現(だいごんげん)」には「猫神さま」が祀られています。また、猫の島として知られる宮城県の田代島には「猫神社」があり、猫を大切にする文化が根付いています。

このように、地域によって「猫神さん」や「黒猫」など、呼び方や信仰の形はさまざまです。

また、神様とは少し異なりますが、日本には「招き猫」という縁起物もあります。神社やお寺にまつわる伝説の中で、猫は神様の使いや福を呼ぶ存在として登場することも多く、古くから人々に親しまれてきました。

そのほかにも猫を境内で飼っていたり、猫をモチーフにしたお守りや御朱印をおいていたりする神社も多く見られます。猫にまつわる言い伝えや伝説が残る場所も少なくありません。

このように、猫は「神様」そのものではなくても、縁起の良い存在として大切にされてきました。その理由には、以下のような背景があります。

  • ネズミを捕る姿が「魔除け」として信じられていた
  • 商家で飼われていたことから「商売繁盛」の象徴とされた
  • 天然痘などの病気を遠ざけると信じられていた(無病息災)

日本では、猫はただ可愛がられるだけでなく、人々の暮らしや信仰の中で福を招く存在として親しまれてきたのです。

3.ケット・シー(スコットランド・アイルランド)

一点を見つめる黒猫

ケット・シーは、スコットランドやアイルランドの民間伝承に登場する「猫の妖精」「猫の精霊」と呼ばれる存在です。神様ではありませんが、猫にまつわる神秘的な存在として知られています。

見た目は黒猫、犬ほどの大きさで胸に白い斑点があると伝えられています。しかしこれはウワサであり、ケット・シーは正体を明かすことはしないといいます。

言い伝えによると、ケット・シーは、恵みを返す神秘的な存在です。ハロウィンの起源ともされる「サムハイン」の日にミルクをお供えすると、豊作や家畜の健康など幸運が訪れるという伝承があります。逆にミルクを用意しなかった家には呪いがかかるとか。

猫は崇められる理由

パトロールをする外猫

古い時代は、現代のように文明が未熟だったため、食糧を保管するにも一苦労でした。冷蔵庫や高機能の貯蔵庫もない時代には、ネズミや害虫から食糧を守るのも大変。そんなときに、猫は害獣を退ける用心棒として重宝されたことで、「守護神」として大切に扱われていました。

また猫の習性が周知されていない時代には、誰もいない空間を見つめたり、音もなく現れて気づいたら消えているという忍び足、「夜の運動会」、同じ時間帯に祈るようなポーズをとるなどは神秘的に写ったようです。

そのようなことから、守り神や「使者」というイメージがついたものと考えられます。

まとめ

王冠をかぶった猫

猫の神秘的な行動には、「知性」と「霊性」の両方がにじみ出ています。 古代ではそれを“神の使い”ととらえ、現代でも「癒し手」「導き手」として心を寄せる人が後を絶ちません。

しかし不思議な力の有無はさておき、愛猫を「神様」のように思う飼い主さんもいます。「お世話をさせていただいている」と表現するネコカイさんも多いようですよ。

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