犬が『耳掃除を拒否する』4つの心理 嫌がってしまう原因からお手入れの注意点まで
『犬が耳掃除を拒否する心理』についてまとめました。犬が耳掃除を嫌がる原因は、お手入れの仕方にあるかもしれません。注意点を知って、正しい方法でお手入れするようにしましょう。
犬が耳掃除を拒否する心理

犬の耳掃除は定期的に行ってあげることで痒みやニオイを防いだり、外耳炎を防いだりと耳の中の衛生や健康を保つことができます。
犬の耳掃除にはイヤークリーナーや綿棒、耳掃除用のウェットティッシュなどを使いますが、飼い主では、耳の中を傷つけてしまう恐れがあります。
飼い主の手でお手入れをしてあげたい場合には、トリマーや獣医師の指導を受けることをおすすめします。
シャンプーやカットでトリミングサロンに通う予定があるのであれば、そのときに耳掃除も依頼するとよいでしょう。
また、動物病院でも耳掃除をお願いすることができますので、定期的に診てもらうとよいでしょう。
犬の耳垢は、耳の穴の外に自然と出てきます。出てきた分だけを飼い主の手で拭き取ってあげるだけでも十分なお手入れと言えます。
犬の耳垢は、白っぽい、または薄い黄色っぽい色をしています。黒っぽかったり、茶色っぽかったりする場合には、外耳炎などの可能性があるため、動物病院で診てもらいましょう。
耳の中を異常に痒がってカキカキしてしまうとき、耳の中から嫌なニオイがするときも、細菌が過剰繁殖していたり、外耳炎になっていたりする可能性があるため、動物病院で診てもらいましょう。
1.耳を触られることが苦手
犬が耳掃除を拒否するのは、耳を触られることが苦手だからです。
無理に耳に触ろうとすると、唸る犬もいますし、人の手を噛んでしまう犬もいます。それほど敏感な部分です。
2.洗浄液を入れられることが不快
犬が耳掃除を拒否するのは、耳の中に洗浄液を入れられることが不快だからです。
イヤークリーナー(洗浄液)は、犬の耳の穴の中に直接入れて使用します。私たち人間も、耳の穴の中に水分が入ってくると不快に感じますよね。
トリマーや獣医師が洗浄液を使用することはよくありますが、自宅で飼い主がお手入れをする分には、使用しない方が安全かと思います。
3.綿棒を入れられることが怖い
犬が耳掃除を拒否するのは、耳の穴の中に綿棒を入れられることが怖いからです。
犬には“耳掃除をする”という概念がありません。そのため、なぜ耳の穴の中に綿棒を入れられるのか、理解することができません。
そのため、得体の知れない物体を入れられることに恐怖を感じます。
4.耳に痛みがある
犬が耳掃除を拒否するのは、耳に痛みがあるからです。
耳そのものが痛い場合もありますし、耳の穴の入り口辺りが痛い場合もありますし、耳の穴のずっと奥の方が痛い場合もあります。
犬に起こりやすい耳の病気には外耳炎がありますが、耳の穴の入り口辺りから鼓膜の手前までを外耳と言い、その部分に炎症が起きることを外耳炎と言います。
鼓膜から鼓室と呼ばれる部分のことを中耳と言い、さらに奥にあるのが内耳です。外耳炎・中耳炎・内耳炎とあり、痒み・腫れ・痛み・耳垂れ・異臭などの症状が出ます。
ひとつでも当てはまる症状がある場合には、耳掃除で解決しようとするのではなく、早急に動物病院へ行くようにしましょう。
犬の耳のお手入れの注意点

耳に触れられることを嫌がるのであれば、飼い主の手で無理にお手入れするのはやめた方がよいでしょう。耳を傷つけてしまう恐れが非常に高いです。
耳の穴の入り口付近の汚れ具合は、週に1回程度チェックしてみてください。白っぽい耳垢や薄い黄色っぽい耳垢が出ている場合には、コットンやティッシュなどで優しく拭き取ります。
赤茶・茶・黒の耳垢が出ている場合には、コットンやティッシュなどで優しく拭き取り、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。
飼い主の手でお手入れをすることができる場合の耳掃除の頻度は月に1回程度です。耳掃除のしすぎは、逆に耳の衛生を悪くしてしまうことがありますので注意しましょう。
まとめ

犬が耳掃除を拒否する心理を4つ解説しました。
- 耳を触られることが苦手
- 洗浄液を入れられることが不快
- 綿棒を入れられることが怖い
- 耳に痛みがある
耳のお手入れは、基本的にはトリマーや獣医師に依頼し、飼い主の手でお手入れするのは、耳の穴の入り口付近や外に出てきた耳垢を拭き取ってあげる程度にしましょう。
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