『猫を愛してやまないミュージシャン』3選 なかにはオリジナルソングを作る人まで…

2025-07-15 17:00

過去から現在に至るまで、名だたる芸術家、文豪に愛されてやまない猫ですが、ミュージシャンもまた猫愛にかけては負けていません。今回は、「猫好きミュージシャン」と題して、国内外合わせ、3人の人物を特集します。猫愛が高じて、愛猫に捧ぐオリジナルラブソングを手がけたミュージシャンも紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1.ジョン・レノン

丸メガネ姿でシンセサイザーを弾く猫

最初に紹介するのは、「The Beatles」の元メンバー、ジョン・レノンです。

「Imagine」や「A Day in the Life」、「Strawberry Fields Forever」など、彼の手がけた楽曲は、2025年12月で没後45年を迎える現在もなお、新たなファンを獲得し続けています。みなさんのなかにも、長年の熱心な愛好家がいるかもしれません。

ジョン・レノンは、イギリスのリバプール出身で、子供の頃から猫をこよなく愛していました。当時、リバプール・ウールトン地区にある魚市場に足を運び、愛猫のためにせっせと魚を買い求めた、という話はファンの間でもよく知られています。

やがて、彼はオノ・ヨーコと共に、「Love & Peace」というメッセージを世界に訴え続けましたが、実は、少年時代の「Love & Cat」な日々に、その萌芽が育まれていたのかもしれません。猫もまた、愛と平和をこよなく愛する動物です。

後年、オノ・ヨーコと暮らしたニューヨークのダコタハウスでも、彼は複数の猫を飼っていました。

ピアノの鍵盤になぞらえて、白猫を「メジャー」、黒猫を「マイナー」と名づけたユーモラスなネーミング、息子のショーンのために作った猫満載の絵本、あるいは、愛猫を抱きかかえたポートレイト写真などからも、ジョン・レノンの深い猫愛がうかがえます。

おそらく、創作面でも、私生活の面においても、猫は非常に重要な存在だったのでしょう。

ちなみに、愛猫のために通い詰めたウールトンの魚市場にも比較的近いセント・ピーターズ教会で、彼は、のちの相棒となるポール・マッカートニーと初めて出会っています。

2.フレディ・マーキュリー

美しい三毛猫

2番目に紹介するのは、フレディ・マーキュリーです。

彼は、世界的にも人気の高いイギリスのロックバンド「Queen」のボーカリストで、その類まれな歌唱力と情熱的なステージングは、まさに「偉人」の部類に入ります。

「Bohemian Rhapsody」や「Somebody to Love」「We Are the Champions」「Love of My Life」など、彼が制作した数々の名曲は、約50年という月日を経てもオリジナルな輝きを放っています。

1985年のチャリティー・コンサート「ライブ・エイド」に代表される比類のないライブパフォーマンスとは対照的に、いったん舞台から降りると、彼は相当な猫好きの一面を見せます。海外ツアーに出たときも、毎回、電話越しの愛猫にしゃべりかけていたぐらいです。

生涯に渡って数多くの猫と暮らした彼ですが、とりわけ、特別な愛情を注いだのが、雌の三毛猫「Delilah(デライラ)」ちゃんです。

1991年発表の生前最後のアルバム「INNUENDO」に収録された「Delilah(愛しきデライラ)」のなかで、フレディは、我が愛猫への想いを全開に表現しています。

たとえお気に入りの家具におしっこをかけられても、自分にとっていかに愛猫が大切で、愛さずにはいられない存在か―その内容は、多くの愛猫家のみなさんが共感するところでしょう。愛猫への想いゆえか、彼は、曲中で猫の鳴きマネまで見事に熱演しています。

フレディも、愛猫も、今、この世には存在しませんが、「Delilah(愛しきデライラ)」を聴くたびに、両者の幸せな関係性が鮮やかに浮かび上がってきます。

3.チバユウスケ

夜の街に佇む黒猫

最後に紹介するのは、チバユウスケさんです。

チバさんと言えば、伝説のロックバンド「Thee Michelle Gun Elephant(ミッシェル・ガン・エレファント)」や「ROSSO」、「The Birthday」として活躍したロックシンガーです。

「世界の終わり」や「ブギー」「ドロップ」「水色の水」「1000のタンバリン」「誰かが」など、数々の名曲を生み出しました。

荒野に吹き抜ける風を思わせるようなハスキー・ボイス、切迫感あるサウンド、物語性の高い歌詞世界など、チバさんの個性は、日本のロックシーンにおいて、数多くのファン、ミュージシャンたちに絶大な影響を与え続けています。

無骨なハードロッカーという表向きの顔と違って、自ら公言しないまでも、実は、チバさんには猫好きの横顔もありました。

その証拠に、仰向けに寝転びながら、お腹に乗せたキジトラ猫をやさしく撫でるチバさんの姿が写真に残されています。

また、ある音楽雑誌の編集部日記では、「The Birthday」時代、野外取材中、たまたま現れた猫をチバさんが抱きかかえたところ、着ていたジャケットが猫の毛だらけになっても微笑んでいた、というエピソードも語られています。

猫にまつわる歌詞があったり、「ブラック・ラブ・ホール」という曲で猫の鳴き声をマネしたり、ライブツアーのタイトルに「シャム猫の絶叫」と名づけたり、音楽活動の面でも、猫という存在が、チバさんにとって、いかに大事なモチーフであったかを物語っています。

非常に残念ながら、チバさんは、2023年11月26日に食道ガンのために、55歳でこの世から去りました。

名曲「誰かが」に象徴される、チバさんの他者へのやさしい眼差しは、同じように、愛してやまない猫にもきっと注がれていたはずです。

まとめ

ギターを弾く女性のそばでくつろぐ猫

本文では紹介しきれませんでしたが、国内外問わず、男性だけでなく、女性にも猫好きミュージシャンは多数存在します。

海外を例に挙げると、古くはジャニス・ジョプリン、最近ではテイラー・スウィフト、日本では、坂本龍一さんと親子で猫好きの坂本美雨さん、中島美嘉さんなどもいます。

楽曲という形にならないまでも、想いの詰まった愛猫へのオリジナル・ラブソングが、みなさんの脳内にも鳴り響いているはずです。

もし何かの拍子に、歌詞とメロディーが口を突いて出たら、自らバンドを結成して、紡ぎ上げた「傑作」を世に問うてみるのも良いかもしれません。

やがて世界を揺るがすみなさんの猫ラブソングを心から期待しています。

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