大ケガを負いながらもやっとの思いで排水溝に横たわり、雨の降る中動けずにいた1匹の野良猫。強い生命力と、『命を諦めない』と尽力した人々の力により元気になっていく様子に感動の声が相次いでいます。
YouTubeチャンネル「ずっとのおうちはどこですか?」に投稿されたのは、大ケガをしたまま排水溝で行き倒れていた野良猫が緊急保護され、命を諦めない人々に救われていく9ヶ月の記録です。再生回数は22万回を超えており、徐々に元気になっていく様子に「見捨てず助けて下さり本当にありがとうございます」との声が上がっています。
排水溝で行き倒れた猫
動画に登場する野良猫の「ひまわり」さんは、車に轢かれてしまったのか両側の後ろ足を脱臼と複雑骨折した状態で、排水溝に入って長時間横たわっていたところを緊急保護されました。その日は雨が降っていて、動けずにいたひまわりさんの体温をどんどん奪っていったようです。

雨の中意識が遠のく
最悪の場合では一生足に麻痺が残ってしまうかもしれない状況だったそうですが、診てくれた獣医師がひまわりさんのことを「諦めない」と決意してくれ、2ヶ月の入院生活が始まったといいます。

威嚇の反動で足が動いた!

何とか助けたいという思いが重なった
「人は信じない」警戒度100%のひまわりさん
懸命な治療により後ろ足の感覚を取り戻すことができるまでに回復し、長かった入院を終えることができたひまわりさん。ボランティアグループ「にゃん太の会」の元で新たな生活が始まりましたが、お世話してくれるメンバーさんたちを前にして「人間なんて信じない」という固い意思が表情に出ていたのだとか。

心を閉ざしていたひまわりさん
緊急保護から2ヶ月が経つと、軽やかなジャンプとしっかりした着地で自らケージ内の中二階にのぼってくつろぐようにまでなったといいます。

退院後の回復がめざましい
とはいえ警戒心は相変わらずで、にゃん太の会の皆さんに対しては容赦ない威嚇と攻撃を繰り出していたそうです…。

ずっと冷めた表情のひまわりさん
少しずつ心を開くひまわりさん
保護をした夏から冬へと季節が変わるころ、ひまわりさんはお世話してくれるボランティアさんに甘えたような声で鳴き、撫でさせてくれたのだといいます。どれだけ攻撃されようと諦めずに向き合っていったボランティアの皆さんとひまわりさんの間には、確かな絆が結ばれていっているようです。

徐々に表情がゆるんできた

ひまわりさんの存在がみんなをつなぐ
9ヶ月が経過する頃には、ゴロゴロと喉を鳴らして撫でられるひまわりさんの姿が見られるように。ゆっくりだけど着実に、人馴れ計画の一歩を進めているひまわりさんなのでした。

なでなでも克服と思いきや…

やっぱりまだダメだった!?
痛みや苦しみで辛い状況を乗り越えていくひまわりさんの記録に、「元気に回復した姿を見られて良かった」「感動でいっぱいになりました」「涙なしには見られませんでした」「心に深いキズを負った動物の信頼を取り戻すのは大変なことですね。毎日優しい言葉で心の氷を溶かして下さりありがとう」「ひまわりちゃん頑張ったね偉いよ」とたくさんの応援のコメントが寄せられました。
YouTubeチャンネル「ずっとのおうちはどこですか?」の他の動画では、ボランティアグループ「にゃん太の会」の元で保護猫・TNR活動を通して出会ってきた様々な猫さんの姿を見ることができます。中には猫さんの痛々しい姿や涙してしまうような物語もあり、考えさせられる内容となっています。
写真・動画提供:YouTubeチャンネル「ずっとのおうちはどこですか?」さま
執筆:曽田恵音
編集:ねこちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。
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