なぜ増加?「びしょ濡れイベント」 テーマパークや“駅前”で開催続々【THE TIME,】

水を浴び“びしょ濡れ”になれるイベントが各地で増えています。そのワケは?
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水着姿のムーミン「北欧×水遊び」で来園者1.5倍
「ずぶ濡れになる準備はできてるか!?」
『東京ディズニーリゾート』(千葉・浦安市)で開催中の、2025年夏限定のスペシャルイベント「サマー・クールオフ at Tokyo Disney Resort」。
人気キャラクターが水を放つ「ベイマックスのミッション・クールダウン」をはじめ、スプラッシュ・マウンテンでも過去最大に水量をパワーアップです。
『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン』(大阪市)では2025年も、夏のびしょ濡れパレード「NO LIMIT! サマー・スプラッシュ・パレード」を実施。
夜のショーでも大量の水が降り注ぎ、連日大盛り上がりとなっています。
そして、2025年から“びしょ濡れ”になれる新たなエリアが登場したのが、ムーミンの物語を体験できる『ムーミンバレーパーク』(埼玉・飯能市)。
水着姿のムーミンにも出会える“びしょ濡れイベント”「ムーミン谷でみずあそび」では、高さ10m超の水がふきだす「飛行おにの魔法のスプラッシュゾーン」や、噴水やシャボン玉に囲まれながら小川で遊べる「じゃぶじゃぶクリーク」など水遊びスポットがたくさん登場。
2024年から開催し、来園者数が前年同時期の約1.5倍になるなど大人気だといいますが、“北欧のムーミンの世界”で“夏のびしょ濡れ”というのは少し意外な気も…
『株式会社ムーミン物語』羽毛田紗矢香さん:
「今までやってこなかったジャンルですが、ここ最近とっても暑いので、“暑さ対策”をしながら思いっきり楽しんでもらえたらと企画した」
そして、8月からは新エリアの「湖上のテラス」がオープン。
湖岸から木道を約40m進んだ先に広がるテラスには、縦横10m×10m、深さ約25cmの大型プールも設置され、びしょ濡れになって遊ぶことができます。
“暑い”を逆手に新戦略
『レゴランド・ジャパン』(愛知・名古屋市)でも、7月からウォーターショーを初めて開催。12基のキャノンから約20mの高さまで水が噴射され、お客さんに降り注ぎます。
テーマパークで「びしょ濡れイベント」が増える背景には何があるのでしょうか?
テーマパーク専門家・杉崎聡紀さん:
「年々気温が上がるとともに外のレジャーであるテーマパークは、行き控えが出てくる。むしろ暑いからこそ、そこに遊びに行きたいという“行く・選ぶ必然性”を各パークが考えながら、びしょ濡れイベントをたくさん企画している」
総工費10億円で“びしょ濡れ”新設
『よみうりランド』(東京・稲城市)でも、<ずぶ濡れ注意>の大きな看板が。
人気No.1のジェットコースター「バンデット」には、ウォーターキャノンなど5か所の放水ポイントが登場。空中ブランコ「ミルキーウェイ」でも、キャノンがシートを狙い撃ちしてびしょ濡れに。
そして、最大のびしょ濡れスポットが、13mの高さにある超巨大バケツから2300Lもの水が降り注ぐ「わいわいジャングル」です。
2023年に総工費10億円をかけプールエリアに新設したアスレチックエリアで、巨大バケツをはじめ、水のカーテン、水鉄砲など、70以上のギミックでびしょ濡れになれます。
プールWAI 支配人・山田俊彦さん:
「子どもから大人までびしょ濡れになる体験は、笑顔が生まれるようなコンテンツになっている。暑さ対策や涼しくなれるという意味でも、水をかける・かかることが非常にお客様にウケている」
6万人参加“駅前”の水かけ祭り
人気を博している「びしょ濡れイベント」は、街中でも。
さいたま新都心駅から徒歩3分の広場で開催されたのが『けやきひろば水かけまつり2025-KEYAKI WATER SPLASH-』(埼玉・さいたま市/7月25~27日開催)。
メインイベント「水かけタイム」では、コップや水鉄砲で水かけあい、大人も子ども“無礼講”で大はしゃぎです。
母親・30代:
「すごく暑いけど、涼しくなれるし、子どもの時に戻ったような感覚で一緒に遊べるのが最高に楽しい」
2025年は3日間で、約6万人が楽しんだといいます。
『けやきひろば水かけまつり』運営・鈴木 一紀さん:
「始めた当初は子どもだけの参加が多かったけど、最近は大人も一緒になって楽しむ姿が印象的。これが新しい定番になっていくといいかなと」
8月は全国で様々な水かけ祭りが開催されるので、近くで探してみるのもいいかもしれません。
(THE TIME,2025年8月5日放送より)