おいしい桃No.1に選ばれたのは山梨県の「甘麗露」全国桃選手権で最高金賞を受賞

2025-08-08 17:00

毎年夏になると、全国のフルーツ好きが心待ちにしている「桃」のシーズン。今年もさまざまな産地から自慢の桃が出回る中、どの桃が本当においしいのかを専門家がジャッジするイベントが開催されました。
「全国桃選手権」は、野菜や果物に精通した資格保持者が、全国各地から集まった桃の中から“もっともおいしい一品”を選び出すという、食のプロによる本格的な品評会です。

審査では、商品名や産地などの情報をすべて伏せた状態で試食が行われ、公平な基準で評価されました。その結果、2025年の最高金賞に輝いたのは、山梨県甲州市「まるみや農園」の黄桃「甘麗露(アマレーロ)」です。
目を引く鮮やかなオレンジ色と、口に入れた瞬間に広がる果汁、とろけるような食感が評価され、35名の審査員の中で最も高い得点を獲得しました。

桃の品評会と聞くと堅苦しく思うかもしれませんが、実際には「どの桃を食べてもおいしそう」と感じさせるような、果物の魅力があふれるイベントです。ここから先では、受賞した桃の特徴や、生産者のこだわりなどを紹介していきます。

最高金賞を獲得したのは山梨県「まるみや農園」の黄桃「甘麗露」

≪最高金賞≫ 甘麗露/まるみや農園(山梨県甲州市)

今回の全国桃選手権で最高金賞に選ばれたのは、山梨県甲州市の「まるみや農園」が手がけた黄桃「甘麗露(アマレーロ)」です。全国から集まった49品の桃の中で最も高い評価を受けたこの桃は、味・見た目・香り・食感のすべてにおいて、審査員から高い評価を得ました。

一番の特徴は、鮮やかなオレンジ色をした果肉と、とろけるような舌ざわり。口に入れた瞬間にあふれ出す果汁と、やさしい甘みの奥に感じられる酸味が絶妙に調和し、後味まで心地よく残ります。審査員からは「黄桃の概念が変わった」「食べたら元気が出そう」といった声も寄せられています。

「甘麗露」は、生産者である「まるみや農園」の先代から受け継がれたオリジナル品種。特に追熟させることで、なめらかな食感と豊かな香りが引き立つように設計されており、一口食べればそのこだわりが伝わってくるような仕上がりです。一般的な黄桃よりもやや希少性が高く、フルーツ好きの間では今後さらに注目を集めるかもしれません。

果物の名産地として知られる山梨県から、またひとつ新たな“日本一の味”が誕生したと言えそうです。

金賞と銀賞の桃も個性が光るラインナップ

≪金賞≫ 樹上完熟桃夢しらね/小野桃園(山梨県山梨市)

最高金賞に選ばれた「甘麗露」だけでなく、今回の選手権では金賞・銀賞を受賞した桃もそれぞれに強い個性と魅力を持っています。中でも注目を集めたのが、山梨県山梨市の小野桃園が手がける「樹上完熟桃夢しらね」です。収穫ギリギリまで木の上で熟させる“樹上完熟製法”で育てられており、市場にはほとんど出回らない希少な品種として知られています。上品な甘みと深いコクが特徴で、まさに“幻のお姫様”と形容されるような優雅な味わいが印象的です。

≪銀賞≫ 浅間白桃/大平農園(山梨県韮崎市)

銀賞を受賞した「浅間白桃」は、山梨県韮崎市の大平農園によるもので、大きな実と美しいピンク色、あふれる果汁が魅力です。口に含んだ瞬間に広がる甘さと華やかな香りが重なり、まさに“桃のクイーン”と呼ぶにふさわしい存在感を放っていました。

≪銀賞≫ 清水白桃/ 藤井桃園( 岡山県岡山市)

岡山県岡山市の藤井桃園が生産した「清水白桃」も銀賞に輝いています。ミルキーな舌ざわりとほどよい酸味が調和し、食べ進めるほどにじんわりと甘みが際立ってくる奥深さがあります。果汁も豊富で、さっぱりとした口当たりが夏にぴったりの一品です。

≪銀賞≫ マンゴーネクタリン /小野桃園(山梨県山梨市)

さらに、再び小野桃園からエントリーされた「マンゴーネクタリン」は、黄桃らしからぬ濃厚な甘みと爽やかな酸味のバランスが特徴で、糖度は驚きの25度にも達するとのこと。果汁たっぷりのジューシーさとフルーティーな香りが高く評価され、新感覚の桃として注目を集めました。

いずれの桃も、味・香り・食感のバランスに優れた逸品ばかりで、それぞれの農園が持つこだわりと技術の結晶と言えるでしょう。食べ比べてみたくなるようなラインナップです。

審査員の声から見える今年の傾向

今年の全国桃選手権では、味や香りだけでなく、甘みと酸味のバランスや食感の良さが高く評価されました。審査員の中には「トロピカルフルーツのような香りと、なめらかな舌触りが理想的だった」「甘酸の調和が良く、果汁量と食感のバランスが取れていた」といったコメントもあり、最高金賞を獲得した「甘麗露」に対する称賛が目立ちました。

また、総評としては「甘いだけでなく、酸味を感じられる桃や、硬めの食感を持つ桃が増えている」という声があり、品種や栽培方法の多様化が進んでいることがうかがえます。中には、硬めの桃を好む審査員から「こうした新しい食感の桃がエントリーされたのは嬉しい」との感想も寄せられ、桃の楽しみ方が広がっていることが感じられました。

一つひとつの桃に個性があり、生産者のこだわりや日々の努力がその味わいに反映されていることを再認識させる結果となったようです。

公平な審査で決まる「全国桃選手権」とは

第4回を迎えた全国桃選手権は、2025年8月6日に東京都豊島区にある武蔵野調理師専門学校にて開催されました。審査にあたったのは、野菜や果物の専門知識を持つ野菜ソムリエ資格保持者35名。彼らが全国から集まった49品の桃を、産地や品種、生産者の情報などをすべて伏せた状態で試食し、純粋な味覚だけで評価を行うという、公平性の高い方式で進められました。

審査では、合計得点に基づいて各賞が決定され、最高金賞をはじめ金賞、銀賞、銅賞、入賞といった各部門で優れた桃が選ばれました。このように“名前”ではなく“味そのもの”で評価されることにより、知名度の有無に関係なく本当においしい桃が認められる仕組みとなっています。

単なる品評会にとどまらず、出品された桃を通じて全国各地の果物づくりのレベルの高さや、多様な味わいを知ることができるのもこのイベントの魅力です。

日本のフルーツの魅力を改めて感じるきっかけに

桃という果物には、人の心をふっとほどいてくれるような、やさしさと華やかさがあります。今回の全国桃選手権は、そうした桃の魅力を改めて感じさせてくれる機会となりました。全国各地で工夫を凝らして育てられた桃たちは、どれも丁寧に手間ひまをかけて作られた逸品ばかりです。

季節の味わいとして、また贈り物やご褒美にもぴったりの“旬のごちそう”。もし気になる品種があれば、この夏のうちにぜひ味わってみてはいかがでしょうか。


第4回全国桃選手権 概要

  • 開催日:2025年8月6日(水)
  • 会場:武蔵野調理師専門学校(東京都豊島区南池袋3-12-5)
  • 審査員:野菜ソムリエ資格保持者 35名
  • 審査方法:商品名・産地などの情報を伏せた状態での食味評価
  • 受賞内容:最高金賞1品、金賞1品、銀賞3品、銅賞4品、入賞8品
  • 特設サイト:https://www.vege-fru.com/event/summit/2025/aug/
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