土砂崩れで住宅全壊 30代女性1人行方不明 大雨特別警報から一夜 約3万7000戸が依然断水 給水所に長い列 鹿児島 引き続き土砂災害に厳重警戒
きのう、大雨特別警報が発表され猛烈な雨が降った鹿児島県では、土砂崩れで住宅が全壊し、1人が行方不明になるなど被害が出ています。
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土砂崩れにより住宅が倒壊した現場です。警察や消防およそ50人態勢で、きのうから夜を徹しての捜索活動が続いています。
きのうの大雨で、住宅の裏山が崩れ、土砂が住宅1棟と倉庫2棟を直撃しました。当時、家にいた母と娘が救助されましたが、「長女が家にいるかもしれない」と話しているということです。
現在、30代の長女と連絡がとれておらず、警察と消防は取り残されている可能性があるとして捜索を続けています。
警察犬のほか、重機2台が運び込まれ、がれきの撤去作業にあたっています。
鹿児島県の霧島市と姶良市では、きのう、1時間に100ミリを超える猛烈な雨を観測しました。水源につながる配管が破損するなどして、およそ3万7000戸が断水しています。
記者
「午前9時です。こちらの給水所は30分時間を早めて8時半から給水作業が始まりました」
霧島市に設けられた給水所には朝から水を求める人たちが列を作り、県からの要請を受けた自衛隊から水を受け取っていました。
住民
「8時にはここに来た。きのうも1時間ぐらい待ったので。(Q.お風呂とかは?)シャワーで、というか拭いて」
「雨水をためてトイレに使っている」
市内の別の場所では、きのう川の水が溢れ、橋が崩落しました。
記者
「川が流れていますが、土石流の影響でしょうか、人の背丈より大きな木や車が残されたままです」
集落には土砂や木が流れ込み、住民は朝から後片付けに追われていました。
気象庁では引き続き土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の増水、氾濫に警戒するよう呼びかけています。