犬にとって危険な『夏の食べ物』5選 与えてはいけない理由や誤食を防ぐために日頃から気をつけるべきことまで
夏が旬の食べ物の中には、犬が食べてしまうと危険な症状を引き起こしたり、食べ方に注意が必要な食べ物があります。本記事では、犬にとって危険な夏の食べ物を与えてはいけない理由も添えてまとめました。
犬にとって危険な『夏の食べ物』5選

夏に旬を迎える食べ物の中には、犬にとって危険な食べ物があります。与える際に注意が必要なものもあるので、どのような食べ物が危険なのか把握しておきましょう。
1.イチジク
イチジクに含まれるソラレンとフィシンという成分は、犬が摂取してしまうと中毒症状を引き起こす恐れがあります。主な症状に下痢や嘔吐、食欲低下、ヨダレの大量分泌、口内炎や皮膚炎といった症状があるので危険です。
また、イチジクを食べることでラテックスアレルギーを引き起こす恐れもあるので、絶対に与えないように気をつけましょう。
2.ぶどう

犬が食べてはいけない食べ物の代表的存在に『ぶどう』があります。犬がぶどうを食べてしまうと、嘔吐や下痢、腎不全などの症状を引き起こす事例が多数報告されているので、非常に危険です。
ただし、現在もなぜぶどうを食べると中毒症状を引き起こすのかは、明確に原因が解明されていません。とはいえ、実際に症状事例が多数報告されているので、絶対に与えないように気をつけましょう。
3.さくらんぼ
さくらんぼの実は食べても問題のない果物ですが、さくらんぼの葉や茎、種にはアミグダリンという成分が含まれており、これが犬の中毒症状の原因となります。
もしも葉や茎、種を摂取してしまうと、下痢や嘔吐といった消化器症状を引き起こしたり、種を飲み込むことで喉や消化器で詰まらせてしまう恐れもあるので注意してください。
4.ニラ

ニラには有機チオ硫酸化合物という成分が含まれており、これを犬が摂取してしまうと貧血や痙攣、下痢や嘔吐、血尿などの症状を引き起こす危険が高まります。
有機チオ硫酸化合物は熱や水にも強い性質を持つため、加熱しても消失しません。また、ニラと一緒に茹でた食べ物にも付着するため、こちらも絶対に与えないようにしましょう。
5.なす
なす自体は食べても問題のない野菜ですが、腎臓病や心臓病などの疾患を持つ犬の場合、なすに含まれる豊富なカリウムによって症状が悪化する危険があります。
また、なすには食物繊維が豊富に含まれているので、健康体な犬でも過剰摂取すると下痢を引き起こすリスクがあるでしょう。
誤食を防ぐために日頃から気をつけるべきこと

愛犬が危険な食べ物を誤って口にしないために、日頃から以下のことに注意を払いましょう。
- 犬の手が届く場所に食べ物を置かない
- 犬をキッチンに出入りさせない
- なるべく高さのあるダイニングテーブルで食事する
- 食事後は食べこぼしがないように食卓周りを掃除する
気づかぬ間に愛犬が食べ物を口に入れてしまうケースは珍しくありません。誤食を防ぐためには、万が一のことも考えて、危険な場所に立ち入らせないよう柵を取り付けたり、愛犬の手の届かない場所に食べ物を保管しておくなど、管理方法を徹底しましょう。
まとめ

いかがでしたか。犬にとって危険な食べ物は、どの季節にも存在します。旬の食べ物を一緒に味わいたい気持ちは理解できますが、犬が中毒症状を引き起こす食べ物は絶対に与えず、誤食しないよう気をつけましょう。
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