東野圭吾さん(68)死去 本嫌いの少年がベストセラー作家へ 人の心を描き続けた“東野ミステリー” 生涯106作品【news23】

作家の東野圭吾さんが7月23日、大腸がんのため亡くなりました。68歳でした。
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東野圭吾さん(68)死去 人の心を描き続けたミステリー
街の人は…
女性
「すごいびっくりです。映画化している本を文庫本で持っていて、親が大好きだったので、それで見たりしていました」
ーー亡くなられてしまったが
「残念です」
男性
「ショックでした、好きな作家さんだったので。新作も楽しみにしていたので、それが見られないのはショックです」
男性
「『こういう展開だったの?』みたいな伏線回収があったりとか、トリックであったりとか、面白いなと思って見ていました。まだまだいっぱい作品を見たかったので、すごくショックです」
日本を代表するミステリー作家・東野圭吾さん。『ガリレオ』シリーズや『白夜行』など数々の人気作を生み出し、多くの作品がテレビドラマや映画として映像化されました。
東野ミステリーの中でも屈指の人気を誇る、「加賀恭一郎」シリーズ。犯人を突き詰めるだけではなく、複雑に絡み合った人たちの心の傷を、一つ一つ紐解く主人公・加賀の姿は多くの人を魅了し、『眠りの森』は発行部数100万を超えるベストセラーになりました。
本嫌いの少年がベストセラー作家へ
1958年、大阪市生まれ。大阪府立大学電気工学科を卒業後、エンジニアとして働くかたわら、1985年、27歳の時『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞し、作家デビューを果たしました。1999年には『秘密』で日本推理作家協会賞を受賞。直木賞にノミネートされます。
そして2006年、6回目のノミネートでようやく『容疑者Xの献身』により、直木賞を受賞しました。
東野圭吾さん(2006年・直木賞受賞会見)
「正直強がりではなく、すごく楽しい7年でした。落ちるたびにやけ酒を飲んで、みんなで選考委員の悪口を言って。やっぱり今日は勝ててよかった。僕は昔すごく本嫌いな少年だったので、あのときの本嫌いな自分でもおもしろく読めるような小説にしたいというのは、いつも思っていることです」
東野圭吾さんの自伝的エッセイには、こう綴られていました。
自伝的エッセイ『あの頃のぼくらはアホでした』より
「僕は子供の頃から読書というものが大嫌いだった。姉たちが世界児童文学全集なんかを読んでいるのを見て、あんなものどこが面白いんだと馬鹿にしていた。ちょうど各家庭にテレビが普及し始めた頃でもあったから、活字離れの第一世代だったのかもしれない。白黒テレビの前に座り、『鉄腕アトム』や『鉄人28号』に没頭していた」
本を読むのが嫌いだった少年は、やがて多くの人を本の世界へ引き込む作家となりました。
その突然の訃報を受け、都内の書店では…
記者
「こちらの書店には、東野圭吾さんを追悼するコーナーが作られています」
客(60代)
「次どんな作品を作ってくれるのか、すごく楽しみでした」
客(10代)
「ただの怖いミステリー小説やただの殺人事件ではなくて、それよりもっと深いものがあると思って、そこが魅力かなって思います」
客(60代)
「みんな登場人物が苦悩しながら生き抜いていく感じがあるし、(事件を)暴くけどそこに優しさがあったり、そういうストーリーが大好きで、仕事で辛い時や現実逃避したい時は、東野さんによく助けてもらいました」
世界中を魅了した“東野ミステリー” 数々の作品がドラマ・映画化
ドラマ『新参者』シリーズで主演を務めた阿部寛さんが、コメントを寄せました。
阿部寛さん
「東野圭吾さんの訃報に接し、深い悲しみを感じています。『新参者』に出演できたことは、私の俳優人生における大きな転機となりました。東野さんとのご縁に心から感謝しています。謹んでご冥福をお祈りいたします」
また、ドラマ『白夜行』で主演を務めた綾瀬はるかさんは…
綾瀬はるかさん
「『白夜行』で雪穂という役に出会えたことは、私の俳優人生においてかけがえのない宝物です。今でもこの作品や雪穂を愛してくださる方がたくさんいらっしゃることに、東野さんが生み出された物語の力の大きさをあらためて感じています」
デビューして41年。著書は100冊を超えます。国内での発行部数はおよそ1億900万部に達しています。
また、東野さんの作品は、41の国と地域でも出版され、世界中の人々に親しまれました。
記者
「こちらは北京市内の書店です、東野圭吾さんの『流星の絆』や『白夜行』などが棚5段にわたって並べられています」
中国人客(大学生)
「とても胸が痛みます。彼の本をたくさん読んでいますし、同級生の中にも彼の作風を気に入っている人がたくさんいます」
中国人客(社会人)
「私の生活の中で身近に感じていた人が去っていくのはやはり切ないです」
中国では、国営の中央テレビなど多くの主要メディアで、東野圭吾さんが亡くなったことを速報。SNS「ウェイボ」でも、「東野圭吾さん死去」が検索ランキングの1位に浮上しました。
「今日が一番若いんだから…」東野さんが語った“今”と“未来”
講談社は、葬儀は家族葬で執り行われたとしていて、今後、お別れの会の実施などの詳細は、決まり次第お知らせするとしています。
また8月5日には、ガリレオシリーズの最新作「永遠の記憶」の刊行が予定されているということです。
2019年、当時61歳の東野さんは、“今”そして“未来”をこう語っていました。
東野圭吾さん(2019年)
「明日からの未来を含めた人生の中で一番若いのが今日です。今日が一番若いんだから、今日が一番これから人生の中で可能性があるんだからと思って、これからもいい小説を、自分でいい小説って言ったらしょうがないですね。みなさんに楽しんでいただける小説を書いて、若い作家がまた育ってくれたらいいなと思います」