猫との『ペット可物件』暮らしで起きがちな3つのトラブル 回避のためにすべき対策も

2025-08-18 17:00

猫と暮らそうとすると、賃貸契約であれば、まず、「ペット可物件」を探す必要があります。今回は、いざ住み始めたとき、「ペット可物件」で直面しがちな猫のトラブルを3つ紹介します。あわせて防止策も解説するので、今後の参考にしてみてください。

1.物理的トラブル(傷や汚れなど)

猫の爪研ぎ跡のイメージ

1つ目に挙げたいのは、傷や汚れなどの物理的な損傷です。

猫との暮らしで際立つトラブルは爪研ぎ問題で、放置しているうちに、いつの間にか、壁紙や柱、ドア、フローリング(床材)などがボロボロになってしまいます。

注意したいのは、「ペット可物件」であっても、ペットによる傷や汚れは「通常消耗」と認められず、一般的に原状回復の義務が発生することです。

国土交通省作成の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」でも、原状回復は賃貸人の負担が原則、といった考え方が示されています。

爪研ぎの習慣は猫の本能に根差した行動であり、無理にやめさせるわけにもいきません。ただ、見て見ぬふりをしていると、退去時に高額な原状回復費用を請求される恐れもあります。

たとえば、6畳の部屋の壁紙を貼り替えると、約4~5万円程度かかります。同じ広さのフローリングを一新すれば、約10~15万円程度。柱の傷の修繕費は、約2~6万円程度です。複数の部屋で「爪研ぎ被害」が重なれば、さらなる出費も避けられません。

爪研ぎ問題の対策としては、以下の取り組みが効果的です。

  • 爪研ぎNGスポットに保護シートを貼る(ホームセンターなどで入手可能)
  • お気に入りの爪研ぎを複数箇所に設置する
  • こまめな爪切りを欠かさない

もし実際に愛猫と暮らす際には、高額な原状回復費に困らないためにも、上記のポイントを踏まえ、事前に備えてみてください。

2. 騒音トラブル(足音や鳴き声など)

棚から飛ぶ猫

2つ目は、騒音トラブルです。この問題は「足音などの物音」と「鳴き声」、2つに分類できます。

まず、「物音」についてですが、肉球効果もあって、普段の猫の足音はとても静かです。しかし、キャットタワーなどの高所から着地すると、思いがけないぐらい「ドンッ!」と足音が響きます。階下に暮らす住人にとっては無視できないレベルです。

また、深夜や早朝に恒例の大運動会が始まると、愛猫の大立ち回りによって、テーブルのモノが落ちたり、空気清浄機が倒れたり、植木鉢がひっくり返ったりします。物音を聞いたご近所さんからは「激しい夫婦ゲンカだな…」と迷惑がられてしまうかもしれません。

足音問題を改善するには、厚手のカーペットや防音マットが不可欠です。とりわけ、上り下りが多いキャットタワーの足元には必ず敷いておきましょう。

深夜の大運動会が頻発するなら、ストレスや運動不足が溜まっているせいかもしれません。日頃から細切れ時間を利用して愛猫としっかり遊び、適度にエネルギーを発散してもらうことが大切です。

「鳴き声」に関しては、発情期や不安分離症、ストレスの蓄積など、さまざまな要因が考えられます。発情期ゆえの夜鳴きには去勢・避妊手術、不安分離症には愛猫との距離感を見つめ直すなど、それぞれの対応を検討してみてください。

3.異臭トラブル(おしっこなど)

おしっこを処理する女性の手と猫

最後の3つ目は、ニオイの問題です。

猫は清潔好きで、毛づくろいを毎日欠かさないので、ほとんど体臭がありません。その代わりと言ってはなんですが、排泄物、特におしっこのニオイは強烈です。

愛猫好きの飼い主さんでも「ウッ!」となってしまうおしっこのニオイが、万が一、他の住人たちの元へと広がっていったら――クレーム続出は当然です。美味しそうなすき焼きの香りが漂ってくるのとはわけが違います。

おしっこトラブル防止には、「トイレは常に清潔に保つ」「消臭性の高い猫砂・消臭剤を活用する」「空気清浄機を導入する」「こまめに換気する」などの対策が欠かせません。トイレ本体の定期的な洗浄も習慣化すると、よりいっそう衛生的です。

愛猫と長く暮らしていると、キャットフードやおしっこ、嘔吐物など、猫にまつわるニオイにも慣れてきます。しかし、まったく関係のない他人からすれば、それらのニオイが「異臭」に感じられる場合もあります。

そのことを自覚しておくと、ニオイの問題化にもいち早く気づけ、迅速に対処できるようになります。結果的に、周辺住民との間でトラブルに発展することもありません。

まとめ

破れた壁紙と猫の2ショット

今回は、「ペット可物件」でありがちな問題を3つ紹介しました。

「爪研ぎ問題」「騒音問題」「ニオイ問題」の3つは、飼い主さんのやり方次第である程度リスクを軽減できます。たとえば、爪研ぎ対策には、定期的な爪切りや保護シートの活用、複数の爪研ぎ場の設置が有効です。

特に「ペット可物件」では、猫本来の習性と向き合い、いかに適切な形で人間の生活と折り合いをつけていくか、という視点が重要です。うまくいけば、近隣住民とのトラブルもきっと回避できます。

猫らしさを損ねず、ストレスのない環境を整えてあげると、愛猫も楽しく元気に過ごせます。飼い主さんもその姿を見れば、幸せな気持ちに包まれるはずです。

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