愛猫が『口にすると命を落としかねない危険なもの』5選 誤飲したときの対処法も

2025-08-22 12:00

愛猫の安全を守ることは大切ですが、ずっと見張っているわけにはいきませんよね。どんなに注意していても、気づかないうちに猫が何かを誤って口にしてしまうこともあります。今回は、猫が食べると命にかかわる危険なものをご紹介します。こうしたものを愛猫から遠ざけることも安全対策のひとつになりますよ。

猫が食べると危険なもの5選

コーヒーと猫

猫にとって「毒」になるものは、私たちの日常の中にたくさんあります。知らずに放置してしまえば、大切な愛猫の命を危険にさらしてしまうかもしれません。

ここでは、特に注意すべき危険なものを5つ紹介します。

1.ユリ科の植物

ユリ科の植物は、猫にとって毒性が高く、猫がいる部屋に飾ることはとても危険です。

ユリには花びらだけでなく、葉や茎、花粉などすべての部位に毒性があります。口にすることはもちろん、身体についた花粉を舐めたりすることでも急性腎不全を引き起こすことがあり、場合によっては、重篤になる可能性もあります。

テッポウユリやカサブランカなどは、贈答用の花束に入れることもあるため、飼い主が買わないように気を付けていても、お祝いなどで人から頂いてしまうこともあるかもしれません。飾る場所には十分に気をつけて、絶対に猫を近づけないようにしましょう。口にしてしまった可能性がある場合、すぐに受診するよう心がけましょう。

2.人用のくすり(特に鎮痛剤)

人間用の薬を愛猫に与えることはなくても、飼い主が気づかずに落とした薬を猫が見つけて口にしてしまう危険はあります。

鎮痛剤や風邪薬に使われるアセトアミノフェンを含む薬は、猫にとって非常に危険です。猫はこの成分を無害な状態まで分解する肝臓の能力がないため、ほんの少しの量でも中毒を起こし、最悪の場合は命を落とすこともあります。

薬剤なので、ニオイや味が猫の好みではありませんが、転がった薬で遊んでいるうちに、誤って飲み込んでしまうことが考えられます。特にカプセル剤などは口の水分で貼り付きやすいので、出そうとしているうちに逆に飲み込んでしまう危険もあります。

3.カフェイン

猫がカフェインを摂取すると、震えやけいれんが出ることもあります。また、心拍数を上げる作用があることから不整脈が起き、重症化した場合には呼吸困難など命に関わる症状があらわれることもあります。

カフェインを含むものには、コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどがありますが、実際に猫が好んでそのものを口にするケースはあまりないでしょう。

一方、注意が必要なのはチョコレートやココアパウダーなどが入ったスイーツの盗み食いです。特に生クリームがたっぷり使われているものや、チーズの香りが強いティラミスのようなスイーツは、猫の好奇心を引きやすく、口にしてしまうおそれがあります。

4.ネギ類

猫にとってネギ類が危険だということは、猫を飼育する上での注意事項としてよく知られていますが、実際には誤って食べてしまう事故が後を絶ちません。

ネギ類(玉ねぎ、長ねぎ、にんにくなど)に含まれる成分は、猫の赤血球を壊す作用があり、少量でも貧血や中毒を引き起こすことがあります。生のネギなら嘔吐することもありますが、調理後の食材を誤飲した場合、すぐには症状が見られずに、ジワジワと貧血や腎障害を起こすこともあります。

ネギは加熱しても有害成分がなくなりません。ハンバーグや親子丼など、猫が思わず手を出しそうなものにもネギが入っています。そのため、調理された食事は特に注意が必要です。

5.糸・ヒモ類

糸やヒモのようなものは食べ物ではありませんが、猫にとってはとても危険な存在。猫の舌は、喉の奥にむかってトゲトゲしているので、口にくわえた糸やヒモ類が引っかかると吐き出そうとしても、どんどん喉の奥へ入り飲み込んでしまうのです。

糸やヒモのように細長いものを飲み込むと、腸に絡まって腸閉塞を起こすおそれがあり、取り除くために開腹手術が必要になることもあります。

事故を防ぐためには、ヒモがついた猫用のおもちゃはひとりで遊ばせないことや、遊び終わったら必ず片づけることが大切です。また、輪ゴムやヘアゴムも誤飲しやすいもののひとつです。猫が誤って口にしないよう注意しましょう。

「誤飲してしまった!」そんなときは?

聴診される猫

もし、猫の誤飲に気付いたときには、「いつ」「何を」「どれくらいの量」を食べたのかと猫の状態を確認してください。危険ですので、自宅で吐かせることは絶対にしないでください。

猫の命にかかわるものの中でも、ネギ類はすぐに症状が出るとは限りません。ジワジワと体内で血液を溶かすことがあります。また、ヒモ類も誤飲後にすぐ症状が出ないこともあり、胃を通過したあとで腸を締め付けてしまう危険もあるのです。

猫の状態を確認したら、かかりつけの病院へすぐに相談しましょう。電話で指示を仰いでから、受診するとよいでしょう。ただし、診療時間外の場合、緊急診療病院などを案内されるかもしれません。

あらかじめ時間外であればどの病院を受診するかということも含めて、把握しておくことが大切です。

地域によって大きな格差があるため、場合によってはすぐに治療を受けられない可能性もありますから、特に好奇心旺盛な子猫や若い猫の誤飲には十分気をつけましょう。

まとめ

カプセル剤と猫

猫が口にして命にかかわる危険なものは、意外と私たちの身近にあります。今回ご紹介した「ユリ科の植物」「人用の薬」「カフェイン」「ネギ類」「糸・ヒモ類」は、どれも日常の中でうっかり置きっぱなしにしてしまいがちなものばかりです。

誤飲事故は防ぐべきものですが、飼い主が注意していても完全に防げるとは限りません。特に子猫や若い猫は、ほんの一瞬の間に誤飲してしまうこともあるからです。

だからこそ安易に「大丈夫だろう」と思わず、定期的な見直しをするようにしてみましょう。愛猫の命を守るのは、私たち飼い主のちょっとした心がけなのです。

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