「Woman in Action: Choosing Your Career」が開催! 小池都知事とコロンビア大学MBA教授が女性活躍に向けたアイデア交わす

2025-08-27 10:30
「Woman in Action: Choosing Your Career」が開催! 小池都知事とコロンビア大学MBA教授が女性活躍に向けたアイデア交わす

東京都が主催する“自分らしいキャリア”を考えるイベント「Woman in Action: Choosing Your Career」が、8月25日に東京・有楽町のTokyo Innovation Baseで開催された。当日は、コロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授、東京都の小池百合子知事、アサヒグループホールディングスの小路明善会長らが登壇。アイエンガー教授が基調講演を行ったほか、三者によるパネルディスカッションや若者との意見交換を通じて女性活躍の輪が広がるためのアイデアが交わされた。

コロンビア大学MBA教授が語る、人生における「選択」の大切さ

東京都が運営するイノベーション拠点として昨年5月にグランドオープンを迎えた同施設に多数のビジネスパーソンを集めて行われた本イベントは、「一人ひとりが性別にとらわれることなく、希望するキャリアを歩むことができる社会に」をコンセプトに掲げ、誰もが性別や出自にとらわれず活躍できる気運を醸成し、企業の持続的な成長につなげていくことを狙ったもの。最初のプログラムではコロンビア大学ビジネススクールの教授で心理学者のシーナ・アイエンガー氏による基調講演が行われた。

同氏は、選択の影響が世間の購買活動にどう影響するかなどを調査し、実社会の企業等の問題解決につなげる「選択と問題解決」研究の第一人者。和訳版も出版されている著書『選択の科学』は世界的なベストセラーになっている。

インド移民の両親のもとに生まれ、病により10代で視力を失った同氏は、時に困難も生じた自身の半生を回想しながら、さまざまな可能性や機会がある中で「選択」が人生の中に生み出す大きな違いについて力説。その上で「皆さんは、どうやって今の自分になったのか。今の自分になるために何を学んできたのか。どういう選択をしてきたのか、自分の答えを考えてみてください」と来場者に問いかけ、「選択とは、あなたを明日なりたい自分へと変化される唯一のツールであり、人生の物語を選択の観点で振り返ることによって、その答えが何か新しい発見をもたらすはず」と語る。

一方、選択には「選び、見つける力」と「新たな可能性を想像する力」という2つの意味があると論じた同氏は、選択肢が増えすぎることには弊害があるともいい、その上で、24種類のジャムと6種類のジャムを並べる売り場を比較した場合、前者の方が試食する人の割合は多いものの、試食後の購入率は後者の方が10倍以上高くなるという自らの調査結果を紹介。「人は選択肢の多さに惹かれるが、多すぎると選ぶことを難しくしてしまう」という法則を説明すると、スーパーマーケットに並ぶ商品だけをとっても過去50年間で5倍に増え、選択が難しくなっている現代において、「選択の価値を最大限に引き出す鍵は、何を選ぶのか選択することに慎重になること」と説いた。

行政と企業のリーダーが、女性活躍の輪についてディスカッション

続いて東京都の小池百合子知事、アサヒグループホールディングスの小路明善会長が登壇し、アイエンガー氏と三者によるパネルディスカッションを実施。「それぞれの人生でキャリア形成のポイントになった選択」と「誰もが性別等にとらわれることなく、自分自身のキャリアを主体的に選択できる社会を構築するために、経営者やリーダーに求められること」というテーマで意見が交わされた。

このうち、2つ目のテーマで「日本に女性が活躍できる環境が十分に整っているかといえば、まだまだだと思う」と述べた小池氏は、その中で東京都がジェンダー平等の取り組みを進めてきた実績を紹介し、「女性の持てる力を活かすことが、東京が元気になって世界一の都市になる鍵だと思う」とコメント。併せて、企業にとって消費者の半分である女性の声を活かすことがさらなる利益を求めるためには必要であるとし、「女性の管理職が一種のメンターになって、次の世代の女性管理職に引き継いでいくようなエコシステムを作っていくことが重要」と自らの考えを述べた。

一方、同じテーマに対して小路氏は、「ジェンダーギャップをゼロにするには、環境と制度と意識の3つを改革することが必要だと思う」と持論を語り、環境で改善すべき例として「家庭環境における女性の理工系分野進出に対する偏見」を挙げる。また、制度の改革については「機会提供の平等と結果の平等を区別して考えるべき」と論じ、生まれもっての性差の違いがある中で「男性と女性の結果の平等を保障する制度作りに今後企業は力を入れていくべき」と語るなど、企業を率いる観点からの多角的な意見を聞くことができた。

そして最後のプログラムでは、「自分の選択が叶えられる社会を作るには」というテーマで、ゲストの3名が高校生と意見を交換。東京都立青山高等学校と豊島岡女子学園高等学校から、小池氏に対して「今年が男女雇用機会均等法の成立から40年を経た今も男女格差が続くことに対して私たちには何ができると思いますか?」と問う質問や、将来外交官もしくは警察官になりたいという生徒からアイエンガー氏に「日本の官僚は女性の割合が圧倒的に低いのですが、アイエンガーさんは今までのキャリアの中で女性の数が少なくて怖気づいてしまった経験はありますか?」と尋ねる質問があり、夢を抱く彼らに三者から貴重なアドバイスが送られた。

未来志向の意見が数々飛び出した会場は、観覧の企業経営者らの共感に満ちた空間に。急速な人口減が進む時代性の観点からも女性が社会で輝ける環境整備は喫緊の課題といえる。こうした議論の場から企業や組織のリーダーに広がる女性活躍の輪が、よりよい社会の構築に繋がっていくことを期待したい。

  1. 【 櫻井翔&相葉雅紀 】ファンクラブ新規入会受付を15日同日同時に開始 「嵐」ファンクラブからの引き継ぎも可能
  2. 『しつけができていない犬』の特徴5選 改善すべき問題行動や考えられるリスクまで
  3. 天皇皇后両陛下と愛子さま 那須御用邸で静養 おそろいのかりゆし姿で散策 愛子さまのワールドカップ話も
  4. 【速報】第175回芥川賞は小砂川チトさんの『ゾンビ回収婦』 直木賞は朝倉かすみさんの『けんぐゎい』 両者とも3回目のノミネートでの受賞
  5. 猫に与えてしまいやすい『人間の食べ物』5つ 安易に食べさせるのはNG?飼い主が心がけるべき注意点
  6. 犬が『リラックスできる体勢』4選 愛犬にとっての心地よい環境づくりのコツまで
  7. 溺れた飼い犬のプードルを助けに行った84歳女性が川で流される 救助されるも意識不明 神奈川・愛川町
  8. 【 ひろみちおにいさん 】佐藤弘道 58歳の誕生日「脊髄梗塞を発症し下半身麻痺との戦いは続きます」笑顔いっぱいの投稿にフォロワーエール〝私達のお兄さん〟
  9. ちーちゃんですけどもっ【第368話】「今はいまで」
  10. 訪問診療医師射殺事件で殺人などの罪に問われた男(70)の無期懲役判決が確定へ 最高裁が上告棄却決定 埼玉・ふじみ野市で2022年1月発生
  1. 「月450万円以上の売り上げ」中国でAI活用し1人で業務完結する「ひとり会社」が急増 半年で286万社が登録 持続的な成長の担い手になるか
  2. 1人死亡のゴムボート転覆事故でナマコ密漁の疑い浮上 男ら6人逮捕 北海道・稚内市
  3. 【速報】点滴チューブに排せつ物混入し入院患者の75歳男性を殺害か 51歳の助産師の女を殺人容疑で逮捕 千葉・柏市
  4. 【速報】東京・西東京市の交差点で通学中の小3男児(8)が貨物自動車にはねられ死亡 貨物自動車の50代男性運転手から任意で話聴く 警視庁
  5. 【速報】「副首都」法案が衆議院の特別委員会で可決 自民・維新・みらいの賛成多数 中道・参政・共産は反対 国民も反対に回る
  6. 38回の指導・警告も改善されず 上野・アメ横で路上営業か 道交法違反の疑いで書類送検 通行の妨げになるかたちでテーブルなど並べ
  7. インプラント治療めぐり患者4人から約1800万円詐取 千葉市の歯科医院・元院長の男に懲役4年6か月の実刑判決 被害者は憤り「1円も返済されていない」
  8. 仕事のストレスで精神障害 昨年度の労災認定1082件で7年連続過去最多 上司などからの「パワハラ」が最も多い要因に 「セクハラ」「カスハラ」が続く 厚生労働省
  9. “顔パス”で改札通過→乗車まで! 「顔認証改札」が東武東上線・池袋駅と上板橋駅に導入 東京都内では初 事前に顔の登録が必要
  10. 集団登校中の小1女児が車にはねられ死亡 信号のない交差点で横断歩道を渡っていたところ 運転手の40歳男逮捕 愛知・小牧市
  11. 被害の男性(63)語る「目はもう いっていた」 大分・佐伯市での4人刺傷事件 緊迫した事件当時の様子 野下博司容疑者を殺人未遂容疑視野に捜査
  12. 【速報】東京・高田馬場ライブ配信中女性刺殺事件 殺人などの罪に問われた男に懲役16年の実刑判決 東京地裁