「違う商品が届く」ネット通販“代引きトラブル”急増 あやしいSNS広告を見抜くコツは 【ひるおび】

届いた商品を代金と引き換えに受け取る「代金引換サービス」。
国民生活センターによると、この“代引き”をめぐるトラブルの相談件数(4~6月)が、去年に比べ約3倍と急増しています。
自分だけでなく、家族あての荷物を受け取る際にも注意が必要です。
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【ケース1(40代女性):届いたブランドスニーカーが偽物】
国民生活センターに寄せられた相談です。
SNSの広告にあったサイトにブランドのスニーカーが格安で掲載(約7万円⇒約3万円)されており、注文
⇒後日届いた商品を代引きで受け取る
⇒開封すると商品は明らかに偽物で、本物は本革製のはずが届いた商品は合皮製だった
⇒外箱には外国の文字が記載されており、日本国内の「仕分けセンター」が送り主で販売元と連絡がつかず
【ケース2:綿素材のズボンを購入したら化繊素材(60代女性)】
SNS広告で、綿麻素材の表示があったズボン4着が10000円で販売されており、代引きで購入
⇒届いた商品がポリエステル100%
⇒返品したい旨を伝えるも、販売サイトは商品に問題はないとして2割の返金を打診してきた。振込先を伝えるのは不安・・・
【ケース3:大手家電メーカーの暖房器具だと思ったら・・・(60代男性)】
国内の大手家電メーカーのロゴが掲載されたポータブルファンヒーターをSNSの広告で見つけ、2台購入すると値引きされるとのことだったので、2台分(約8000円)を注文し、代引きで商品を受け取る
⇒ 広告では「すぐに温まる」と書かれていたが、温まらないので大手家電メーカーに問い合わせたところ、「当社では同種のポータブルファンヒーターを製造していない」との返答
⇒ 販売サイトに返品を希望する旨を申し出たが、返答はなし
“代引きトラブル”の難しさ
代引きに関する相談は、インターネット上の広告をきっかけにするケースが多くを占めています。
ITジャーナリストの三上洋氏は、
「ネット上の広告で見たものと実際届いたものが違う場合、証明が難しい。また、内容が認められても、返金の対応をしてくれるケースが多いクレジットカードと違い、代引は運送会社が支払いを代行しているだけなので、返金に難航することも多い」
と話しています。
相談者の平均年齢は57.2歳
購入金額が「1000円以上1万円未満」のケースが7080件と半分以上を占めており、「1万円以上5万円未満」が39.7%となっています。
また年代は50代、60代が多く、平均年齢は57.2歳となっています。
三上洋氏によると、年代が高くなるとクレジットカードで支払うことに抵抗がある人が多いということです。
“代引きトラブル” 防ぐには
トラブルに遭わないためにどうすればいいのでしょうか。
まずは、サイトをよく見ることです。
相場よりも極端に安い、2点目以上が大幅に値引きされている、日本語の表現が不自然など、少しでも怪しいと感じたら注文しないようにしましょう。
また注文前に、販売サイトの住所や連絡先等が記載されているか、記載されている住所に所在しているかを確認してください。
不安に思った場合は、消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すると、最寄りの市区町村や都道府県の消費生活センター等を案内してくれます。
江藤愛アナウンサー:
「私は大丈夫」と思っていても、引っかかることはあると思いますし、最近SNSのショッピングは身近になっていてとても魅力的に見えるので、パパッと買い物をせずに1回ちゃんと見るのは大事ですね。
(ひるおび 2025年8月27日放送より)