長期休み明けの心身の不調 …「夏休み時差ぼけ」かも?新学期を前に「学校に行きたくない」子どもへのNG行為とは【Nスタ解説】
厳しい暑さが続くなか、夏休みが終わってしまい、なんとなく不調を感じる人もいるかもしれません。その不調、実は長期の休み明けに起こりがちな「夏休み時差ぼけ」かもしれません。
【写真を見る】医師が解説 “夏休み時差ぼけ”におすすめの食べ物
もうすぐ9月…心や体の不調 “夏休み時差ぼけ” かも?
8月も残すところあと5日。夏休みを満喫した子どもたちは…
小学1年生
「海の近くの遊び場とかに行ったりするのが楽しかったです」
小学5年生
「ディズニーランドが楽しかった」
一方、まだまだ遊び足りないような声も…
小学2年生
「夏休み終わってほしくないです。(9月からも)全部休みでいいです」
誰しもが一度は願う本音がポロリ。
連休の終わりが見え始めると、憂うつな気持ちや不安が頭をよぎったことありませんか。
せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅 司 院長
「俗に言われている9月病だとか、“夏休み時差ぼけ”と言われているもので、比較的長い休みがあった後に普通の生活に戻るんですけど、ちょっとプレッシャーを感じたり、やる気が起きなかったり、メンタル的な不調も起きやすい時期なんです」
長期の休み明けなどに起きるという、“夏休み時差ぼけ”。意欲の低下や不安など、精神的な面だけではなく、全身の倦怠感や頭痛、食欲不振など体調面にも不調があらわれることがあるといいます。
また、夏休み時差ボケに拍車をかけているのが今年の記録的な暑さ。
せたがや内科・神経内科クリニック 久手堅 司 院長
「夏で胃腸が弱っているので、脳自律神経という神経絡みと、胃腸はつながっているので腸を大事にしてあげましょう。発酵食品やヨーグルトを1日1回定期的にいれてください」
誰にでも起こりうる“夏休み時差ぼけ”。乱れた自律神経を整えるため、お休み中に生活リズムや食事を見直してみてはいかがでしょうか?
「学校行きたくない」対応は 夏休み終盤で“不安”
井上貴博キャスター:
お子さんはもちろんですが、大人も含めて心をどう整えていくのかということになりますが、アール医療専門職大学の徳田克己教授によると、お子さんの場合は特に周りの大人がどう気づいてあげるのかが重要になるといいます。
【子どもの“サイン”に気づいて】
<表情や仕草>
・楽しんでいても少し表情が暗い
・いつもより返答が遅い“上の空”
<食欲低下>
好きな食べ物も残してしまう
など
俳優・タレント 大和田美帆さん:
長い休みの後は気分がちょっと乗らなかったりすることがありますよね。私の娘も長い休みの後に学校に行き渋ったことがあって、その時に先輩から教えてもらったのが「共感してあげることがすごく大事」ということです。「行きなさい」というよりも、「そんなこともあるよね」と共感するのがいいかなと思います。
出水麻衣キャスター:
朝もすごく暑いですよね。大人も大変なのに子どもはランドセルを背負って汗をかきながら通学していることを考えると、想像して共感してあげることが大事ですよね。
井上キャスター:
「学校が全てではない。逃げてもいい」と声をかけてしまいがちですが、専門家によると一般論として「年齢によって異なる」といいます。
小学校低学年の子どもに対して(逃げてもいいと)あまり言い過ぎると、“逃げぐせ”のようなことができてしまう恐れがあるため、まずは話をしっかり聞き、心の不安が取り除けたら「一緒に学校まで歩いて行ってみよう」と声をかけるのがいいそうです。
一方で、小学校高学年以上だと、学校に居場所がない可能性があるため「逃げなさい」と強く言ってあげてもいいということです。
俳優・タレント 大和田美帆さん:
専門家に聞くなどして「本当はどうなんだろう」と親がきちんと見極めてあげることが大事ですね。
出水キャスター:
「何とかしなさい」ではなく、「どう感じているか」ということですね。
俳優・タレント 大和田美帆さん:
「大丈夫?」って聞くと、子どもは「大丈夫」と答えてしまうので、「なんで駄目なの?」など、答えやすい質問にするように気をつけたいと思います。
子どもは親を困らせたくないと頑張ってしまうことがありますよね。気づいたときには、もう心が(疲れている)ということもあるので、その前に気づいてあげたいですよね。
井上キャスター:
子どもは親の顔色を見ていますからね。逃げ場をつくってあげる、居場所は学校以外にもたくさんあるのは間違いありません。心の健康を大切になさってください。
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<プロフィール>
大和田美帆さん
俳優・タレント
音楽療法士・子供心理カウンセラーなどの資格を持つ
大和田獏・岡江久美子の長女 1児の母