秋の風物詩 卵を使った「月見商戦」はなぜ活況?日本人が卵が好きなワケ【Nスタ解説】
毎日の買い物などで見かけるお値段から世の中の動きを読み解いていくコーナー「きょうのお値段」。きょうは“国民の食材”とも言われている卵と卵を使った「月見商戦」です。
【画像を見る】あなたは分かる?卵のソムリエ「タマリエ」一ツ星の入門クイズ
日本人の約8割が「卵が好き」世界トップクラスの消費
出水麻衣キャスター:
キユーピーの調査「たまご白書2024」によりますと、卵1パック(10個入り)に“300円まで払える”と答えた人が6割以上(61.3%)にのぼりました。
【“卵”1パックにいくら使える?】
300円まで:61.3%
400円まで:14.6%
500まで:6.3%
※キユーピー「たまご白書2024」
卵は日本人にとって、とても馴染み深い食材です。
また、「卵は好き?」との問いに、日本人の約8割が“卵が好き”と答えています。
【“卵”は好き?】
好き:86.1%
嫌い:1.7%
どちらでもない:12.2%
※キユーピー「たまご白書2024」
そして、日本は世界トップクラスの卵消費国で、「年間1人あたり320個も消費している」とのこと。※2023年国際鶏卵委員会の年次統計より
「月見商戦」が盛り上がる背景には"日本人の傾向”がある?
出水キャスター:
来週から9月になります。この時期は“お月見商戦”が熱いです。
お月見グルメといえば「ハンバーガー」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
本場アメリカのバーガーが楽しめる「ウェンディーズ・ファーストキッチン」では、「月見もっち™バーガー(950円)」を販売しています。卵はもちろん、もちもちの丸餅がダブルで挟んであります。
ウェンディーズ・ジャパン広報の菊池愛稀沙さんによると、「店内で揚げ餅にしたお餅を照り焼きソースと絡めて、和のテイストに仕立てている」とのこと。
国内外で90店舗以上を展開する「名代 宇名とと」では、山盛りのうな丼の上に半熟卵が乗った「月見テラドォォォォォン(1400円)」を販売しています。
※夏季は店内のみ、取り扱いのない店舗あり
名代 宇名とと 北千住店の清洋人エリアマネージャーは、「秋の風物詩の月見にちなんで、新たな楽しみ方をご提案できるように開発しました」と話していました。
「月見商戦」なぜ活況なのか。このような理由が挙げられます。
▼卵は物価高でも、ある程度“価格の優等生”である
▼「食欲の秋」でもあり、秋は食欲が増すイメージがある
▼和・洋・中と様々な料理に“万能に使える”
他にも、経済評論家の加谷珪一さんによりますと、「日本人の卵の需要が多いのは、国旗(日の丸)や盆踊りなど、丸いものを好む傾向も関係しているのでは」ということです。
さらに、卵を年間42億個も使っている、キユーピーの髙宮満社長は「卵は黄色と白の鮮やかな色合いを持っている。盛り付けや色彩で食を楽しむ日本人の感性が、卵メニューの豊富さを作り上げた」のではないかと分析しています。
井上貴博キャスター:
日本では卵を生で食べられることが、消費量が多い理由として大きいのではないでしょうか。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
卵かけご飯なんか海外では考えられないですもんね。
日本に25人しかいない卵のプロ「タマリエ」
出水キャスター:
日本は卵が大好きな人が多いということで、卵のソムリエ、略して「タマリエ(Tamalier)」という資格があります。これは卵の知識を正しく理解した人たちに与えられる称号です。
「タマリエ(Tamalier)」には、一ツ星、三ツ星、五ツ星のランクがあり、五ツ星は、論文やプレゼンテーションをクリアしないと得られず、日本に15人しかいない資格なんです。
【タマリエ】
一ツ星:知識を勉強し理解
三ツ星:周りの人に説明できる
五ツ星:卵のプロ。日本に15人
キユーピーには五ツ星を取得した人が6人いるそう。そのうちの一人、木原明彦さんは、2025年にタマリエの五ツ星を取得したことについて「仕事内容や給料は変わってないですが、テレビ取材を受けられることが一番うれしいです」と話していました。
「タマリエ」一ツ星の入門編クイズを出します。
Q.にわとりは1日に何個の卵を産む?
(1)1個
(2)2個
(3)3個以上
正解は…(1)1個。
1個の卵を作るのに24~25時間かかるので、1日1個の卵を産みます。
Q.にわとりはいつ卵を産む?
(1)朝
(2)夕方
(3)夜中
正解は…(1)朝。
明るくなってから2~6時間後に集中して卵を産みます。
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〈プロフィール〉
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身 政治記者歴30年