自民党総裁選「解党的出直し」なるか? 候補5人の“強み”“弱み”を徹底分析 少数与党での生き残り戦略は…キングメーカーの動向も【edge23】

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2025-09-13 07:01
自民党総裁選「解党的出直し」なるか? 候補5人の“強み”“弱み”を徹底分析 少数与党での生き残り戦略は…キングメーカーの動向も【edge23】

石破茂首相の突然の辞任表明を受け、自民党は次期総裁選に向けて動き出した。「解党的出直し」という大きな課題を背負った次期総裁には誰がふさわしいのか。高市早苗前経済安保担当大臣、小泉進次郎農水大臣、林芳正官房長官、小林鷹之元経済安保担当大臣、茂木敏充前幹事長の5人の候補者について、その“強み”と“弱み”をTBS政治部の長田ゆり記者、大室裕哉記者が分析する。

【画像で見る】候補5人の“強み”“弱み”を徹底分析 自民党総裁選

さらに、衆参両院で少数与党となった自民党が政権を維持するための連立戦略や公明党との関係についても解説。党内のキングメーカーたちの動向も含め、自民党の命運を左右する総裁選の全容に迫る。

なぜ「フルスペック型」? 5人の候補“強み”“弱み”を徹底分析

石破茂首相の突然の辞任表明を受け、いよいよ自民党総裁選の号砲が上がった。総裁選は「フルスペック型」での実施が決定し、国会議員票295票、党員・党友票295票の合計590票で争われることになる。告示は9月22日、投開票は10月4日の日程だ。

「世間がしらけ切っている中でコンパクトにやったほうがいいという意見は党執行部の中でもあった」と長田記者は話す。しかし、「総裁選の前倒し署名活動をしている中で、都道府県連にも意思確認をしていた。そういう経緯の中でコンパクトで開催したら地元の理解は得られない」との声が強く、フルスペック型が採用された。ただし「盛り上げないように」「淡々と粛々と」進める方針だという。

各候補の“強み”と“弱み”について、候補ごとに解説する。

■高市早苗 前経済安保大臣

【強み】
保守政治家として根強い人気があり、国民民主党や参政党に流れた保守票を取り戻せるという期待感がある。「積極財政」を掲げており、高市総理になれば「株価上昇」の期待感も。「女性初」のインパクトは大きく、刷新感もある。選挙の顔にもなり得る。

【弱み】
「右」のイメージが強く、公明党との関係が課題。公明党・斉藤鉄夫代表は「保守中道路線の私たちの理念に合った方でなければ、連立政権を組むわけにいかない」と発言。党内に仲間が少なく、野党とのパイプも他の候補と比べて少ない。

■小泉進次郎 農水大臣

【強み】
圧倒的な知名度と発信力を持ち、若返り・刷新感がある。国会議員間での支持も厚い。

【弱み】
農林水産大臣として打ち出す政策が農家や農協に不評で、「地元に呼んでくれるな」「視察に来るな」という声もあるという。党要職などの経験不足や、前回の総裁選の際に外交姿勢について問われ、「カナダのトルドー首相とは同い年」などと発言して失速したように、不安定な発言に対する懸念もある。

■林芳正 官房長官

【強み】
官房長官のほか、外務、農林水産、文部科学など様々な大臣を歴任し、幅広い政策知識と実務能力を持つ。答弁の安定感も抜群。高い外交能力と英語が堪能。参院時代に築いた野党(立憲、維新、国民)とのパイプも強み。

【弱み】
党員票の獲得に課題。自民党の刷新感がなく、国民に対する知名度が他の候補に劣る。

■小林鷹之 元経済安保大臣

【強み】
若いながらも大臣経験があり、答弁能力が高い。刷新感(脱派閥)があり、政策通でもある。

【弱み】
知名度不足で党員票の確保が課題。党の役職経験不足。

■茂木敏充 前幹事長

【強み】
経産大臣・外務大臣、政調会長、選対委員長、幹事長など豊富な経験を持つ。日米貿易交渉などでタフな交渉力を発揮。経済政策に明るく、野党との人脈もある。

【弱み】
知名度の低さ(世論調査で1%台)や刷新感のなさが指摘される。支持の広がりに欠け、派閥色が強い。

少数与党の舵取り 連立か部分連合か… 解散も視野?

自民党は現在、衆参両院で少数与党という厳しい状況にある。誰が新たな総裁になっても、待ち受けるのは少数与党としての政権運営だ。このため、次期総裁が最初に取り組まなければならないのは、公明党との関係維持と野党との連携戦略の構築だ。

総裁選の日程はすでに決まっており、10月4日に新総裁が決定した後、党役員人事、臨時国会、内閣総辞職、首班指名選挙と進む。しかし、連立交渉を含めると、新内閣発足は10月中旬から下旬になる見通しだ。「参院選から3か月の政治空白となる。野党はそれを批判している」と指摘されている。

茂木氏は「理想は臨時国会前、首班指名の前の連立合意だが、現実は難しい。ガソリンの暫定税率をまず合意して、来年1月の通常国会までに閣外協力または連立目指すことも検討」と述べている。一方、国民民主党・玉木代表は連立の必要条件として「ガソリンの暫定税率廃止と103万の壁の更なる引き上げ」を挙げながらも、「十分条件ではない」と慎重な姿勢も示している。

各候補者によって、連携を模索する野党も異なる。小泉氏は維新、高市氏は国民、茂木氏は国民と維新、林氏は全方位という見立てだ。林氏については「特定の野党だけではなく、立憲、維新、国民、全方位に関係が良い」とされている。「もし連立を組めなかった場合に、部分連合として政策ごとに協議をしながら国会運営をしていく時も、林氏ならできるのではないか」との見方もある。

公明党との関係も重要だ。斉藤代表は「保守中道路線、私たちの理念に合った方でなければ、当然これは連立政権組むわけにいかない」と発言している。高市氏については「右に寄り過ぎているのではないか」との懸念があり、公明党との距離感が課題となっている。林氏は公明党との関係が良好で、茂木氏については「若干距離がある」と長田記者はみている。

衆院解散の可能性については「ただでさえ政治空白が指摘されている。秋の臨時国会ではガソリン暫定税率など解決すべき問題がある中で、衆院解散はしないのでは」と分析。「解散したとしても『顔を変えて自民党浮揚を狙っている』など批判され、過半数獲得も怪しい」と、解散の実現性については疑問符がつく模様だ。

総理経験者="キングメーカー"たちの動向は?

自民党総裁選において、重要な要素となるのが3人の総理経験者、いわゆる"キングメーカー"たちの動向だ。参院選の総括文書で「党を一から作り直す覚悟で解党的出直しに取り組む」と宣言した自民党にとって、党内実力者たちの判断が総裁選の行方を大きく左右する。

麻生太郎氏率いる麻生派は、唯一残る主要派閥として注目される。前回の総裁選では高市氏を支持した麻生氏だが、今回はまだ態度を明らかにしていない。「進次郎をやるんじゃないかという声は聞こえてくるものの、進次郎といえば菅さん。思想信条的にも合致しているわけではないので、引き続き取材が必要」と大室記者は話す。「派閥の領袖として勝ち馬に乗らないといけない」という事情もあるという。

岸田文雄前首相については、同じ宏池会出身の林氏を応援するのではないかとの見方があるが、「いま、岸田と林はいい関係性とは言えない」との指摘もある。9月8日に林氏が岸田氏に会いに行った際、岸田氏からは「頑張って」と伝えられたという。注目すべきは、岸田政権時代の懐刀だった木原誠二氏や村井英樹氏、小林史明氏らが宏池会を離れて小泉氏支持に回っていることだ。

菅義偉前首相は小泉氏を強く支持しており、石破首相が辞意を表明する前日も小泉氏と二人で官邸を訪れている。菅氏と小泉氏の関係は極めて近い。

総裁選をめぐっては「フルスペック」で実施する一方で、「盛り上げないように」という執行部の方針もあるという。しかし長田記者は「自民党の再生はもう最後のチャンスだと思うので、各候補はしっかり自分たちの言葉で語ってもらわないといけない」と強調する。「危機感を持ってそれぞれが言葉を語ってほしい」との期待も示した。

また、自民党に対する厳しい目が向けられている状況で、各候補者がどのように「解党的出直し」を実現していくのかという具体策も問われている。特に「政治とカネ」の問題にどう取り組むかも重要な論点となるだろう。

総裁選まであと10日余り。自民党が掲げた「解党的出直し」は実現できるのか。5人の候補者がそれぞれどのようなビジョンと具体策を示し、党内外の支持を集められるかが注目される。

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