18日関東甲信“警報級大雨“のおそれ 猛暑でミカンに打撃 「農家が諦めたら終わってしまう」温暖化見据え静岡でアボカド栽培の動きも【news23】
日本の南にある2つの「台風のたまご」熱帯低気圧は、18日にも台風に発達する見込みです。さらに、関東甲信では昼すぎから警報級の大雨になるおそれが出てきました。
ゲリラ豪雨 商業施設で停電も
17日午後8時半ごろ、栃木県でゲリラ雷雨が発生。撮影者によると、北から風とともに雨が押し寄せてきてたといいます。
雨で視界が悪くなったためでしょうか、車がとまっています。これは埼玉県から見た栃木方面の空。雷が光る度、雲の輪郭が浮き上がります。
こうした激しい雨は、1日を通して局所的に降り、警報が出た場所もありました。
福島県国見町では午後2時ごろ雨雲が発生。その雨雲の下にある道の駅「国見あつかしの郷」で、動画を撮影した男性によると「突然、雷とともに強い風が吹いた」といいます。
撮影者
「5キロ以上は重さがあるようなプラスチック製のテーブルなんですけど、吹き飛ばされて1個は折れて壊れてしまった」
福岡市には夕方、雨雲がかかります。その時間の福岡市内では、横殴りの雨が降っています。
福岡・小郡市でも激しい雨に。撮影者は雷鳴が轟く中、家へと急ぎます。このあと、近くの商業施設では、突然停電が発生。ゲーム機も電源が落ち、店内は薄暗くなっています。
広島市にも夕方、雨雲が発生。地元の大学生が帰宅途中、その雨に遭遇しました。
撮影した大学生
「スコールみたいな感じで、一気に雨がブワーッと来て、横殴りが強くて、頭から下まで全部濡れた」
こうした雨には今後も注意が必要です。
関東甲信地方では、18日昼過ぎ〜夜遅くにかけて、非常に激しい雨の降る所があり、警報級の大雨となる所がある見込みです。
そしてフィリピン付近に2つの熱帯低気圧が発生、いずれも18日には台風に発達する可能性があり、最新の台風情報に、注意が必要です。
「危険な高温」の日 過去最多 地球温暖化の影響か
一方、2025年の夏は「本当に暑かった」と感じた人も多いのではないでしょうか。
最新のアメリカの研究機関の分析によると、健康リスクを高めるとされる「危険な高温」の日数は、この夏日本全体の平均で62日にのぼり、このうち約3分の1が、地球温暖化の影響だったということです。(1991年~2020年の観測に基づいて)
都市別では、大阪で62日、東京は66日、最も多かったのは札幌で、70日にのぼったということです。
“暑さ”は農作物にも影響 暑さに強いアボカドに期待
温暖化の影響は、農作物にも大きな打撃を与えています。
柑橘類の果物などを育てる、農家の説田さん夫妻。11月に「早生みかん」の収穫を迎えるそうですが、すでに割れて果実が剥き出しに。
たからのはたけ 説田有佳さん
「(暑さで)乾燥してたところに、雨が急にたくさん降って、皮が十分に成長と共に伸びていないから、パッて割れちゃったんだと思います」
猛暑でミカンが傷む一方、この農家では温暖化を見据え、別の果物も育てています。
「森のバター」と呼ばれるアボカドです。
たからのはたけ 説田慶樹さん
「ミカンが割れているのは悲しいんですけど、この子達(アボカドは)は暑いの大好きなんで、そういう時でも元気なのをみるとバランスがとれる」
暑さに強く、栄養も豊富なアボカド。来年の収穫に期待がかかります。
たからのはたけ 説田有佳さん
「とにかく持続可能な農業ができるように。『気候変動で日本が暑くなってしまったので、農家がみんな諦めちゃった』というのでは、終わってしまうと思う。新しい日本の産物が増えていくことに、より多く力を使えればなと」
気象庁が「40度以上の日」の新名称検討開始
藤森祥平キャスター:
6月〜8月、2025年の夏は本当に暑かったですね。40度以上を観測した地点が、30以上ありました。これは過去最大だそうです。
気象庁が、「40度以上の日」を指す、新しい名称の検討を始めているそうです。猛暑日よりも暑さを示し、危険なイメージを持つ言葉はどのようなものでしょうか。
トラウデン直美さん:
本当に危険な暑さだと思うので、そのまま危険な暑さの「危暑」であったり、危険な熱の日で「危熱日」とか、もう少し危機感を感じるようなネーミングがいいのかなと思いました。
小川彩佳キャスター:
警報の意味合いを込めた言葉が必要になってきますよね
藤森キャスター:
具体的な案も出ていて、日本気象協会は「酷暑日」を採用してるそうです。他にも、「炎暑日」「極暑日」「激暑日」「灼熱日」「熱焼日」などがあるそうです。
トラウデン直美さん:
気温上昇がとどまらない状態になっていますし、気候変動の影響で災害級の天気も多いですから、今からでも何か対策が必要だと思います。
特に、東京はヒートアイランドもすごいので、「緑を増やす」など、何かしないといけないなといつも思います。
小川キャスター:
猛暑日という言葉が登場したのは、2007年です。あっという間に、このような状況になってしまいましたね。
==========
<プロフィール>
トラウデン直美さん
Forbes JAPAN「世界を変える30歳未満」受賞
趣味は乗馬・園芸・旅行