クマの目撃情報が“市街地周辺”で相次ぐ カメラがとらえた「襲撃」の瞬間…散歩中の女性が顔ひっかかれ負傷 被害を防ぐために必要なことは?【news23】
“市街地周辺”でのクマの目撃情報が相次いでいます。秋田県内で散歩中の女性がクマに襲われけがをしたほか、岩手県内の山林ではクマに襲われた可能性のある遺体が見つかりました。専門家は「これからの季節はさらなる注意が必要だ」と呼びかけています。
歩道を歩く女性にクマが猛スピードで飛びかかり…市街地でクマの目撃相次ぐ
8日朝、秋田県大仙市で撮影された映像には、歩道を歩く女性にクマが猛スピードで飛びかかり、2回にわたって襲う様子が捉えられていました。
クマはその後、道路向かいの茂みの中へ。女性は通りかかった車に乗り込み、その場から避難しました。
警察によりますと、被害に遭ったのは散歩中の82歳の女性で、体長80cmほどのクマに顔をひっかかれ、右目の下にけがをしたといいます。
岩手県北上市の山林では8日午前、クマの爪でひっかかれたような傷がある、性別不明の遺体が見つかりました。
キノコを採りに来ていた70代の男性が行方不明になっていて、警察はクマに襲われた可能性もあるとみて、遺体の身元の確認を進めています。
今週は、人が集まる市街地でもクマの姿が確認されています。なぜ今、目撃が相次いでいるのでしょうか。
岩手大学 農学部 山内貴義 准教授
「12月ぐらいに冬眠すると言われているが、今の時期はいっぱい食べなくてはいけない、とにかく大食漢になる時期。人間を恐れなくなった個体は安易に里の人間のものに執着するようになり、だんだん行動をエスカレートさせている」
クマに襲われる被害を防ぐためには?
7日夜には、群馬県沼田市のスーパーに体長1.4mほどのクマが侵入。客の男性2人が襲われ、軽いけがをしました。
一夜明け、現場近くの小学校では登校する児童を見守る警察官の姿が。
児童を送った保護者
「今日はクマが家の近く出たと聞いたので、心配だったので送ってきた。帰りも迎えに来る予定」
住民の不安が募る中、スーパー近くの畑では…
女性
「この辺に足跡が…ここが肉球で、こうやってかかとの部分」
女性は7日夜、ここでクマを目撃したといいます。
女性
「子グマのサイズではないと思う。鉢合わせたら恐ろしいと思う」
被害に遭わないために必要なことは…
岩手大学 農学部 山内貴義 准教授
「最近の研究で調べてみると、早朝とか夕暮れ、薄暗い時間帯になると活動が非常に活発化する。その時間帯はなるべく森の近くに行くのはやめましょう」