シーフードレガシー 大阪・関西万博で「選んで守るサカナの未来」を世界発信 世界的危機にある水産資源 違法 IUU漁業に消費者と企業が加担しないアクションへ前進

2025-10-17 11:43

「万博という日本から世界にメッセージを発信する場で、海と人のつながり方や魚の食べ方について、仲間といっしょにいい未来をつくっていけるというメッセージを伝えることができた」

―――閉幕した大阪・関西万博をこう振り返るのは、大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME」(認定NPO法人ゼリ・ジャパン出展)でサステナブルシーフードについて考える1週間プログラム「選んで守るサカナの未来 Week」を開催した、シーフードレガシー 花岡和佳男 代表取締役社長。

大阪・関西万博「選んで守るサカナの未来 Week」では、持続可能な水産業の実現をめざす国内外の活動団体や漁業者、認証制度の運営団体、水産行政担当者らが登壇し、サステナブルシーフードを取り巻く課題や成功事例、必要なアクションについて議論を深め、万博来場者の理解促進に向けた参加型プログラムも実施し注目を集めた。

―――なかでも、万博来場者たちを驚かせた衝撃事実や、課題解決へ向けて一般消費者たちも意識・行動すべきトピックスを、ここでチェックしていこう。

水産資源を枯渇に追いやるIUU(違法・無報告・無規制)漁業の終わらせ方

いま、世界の水産業界のサステナビリティで「最大の脅威」とされる IUU漁業=違法・無報告・無規制(IUU:Illegal, Unreported, Unregulated)漁業の実態と、その撲滅に向けた北西太平洋での政府間連携による取り組みなどについて、水産庁資源管理部 福田工 審議官や、カナダ漁業海洋省 ニーアル・オディー博士らが課題について解説。

福田審議官は「水産資源管理のための規制を守ろうとすると、船の登録や機材購入などのコストが発生する。利益をあげようとした結果、違法なIUU漁業が生まれているが、違法漁船を取り締まる船の派遣にも費用がかかり、政府としても大きな負担になっている」と問題点を指摘。

またシーフードレガシー花岡和佳男代表は「新鮮で安い魚を買うことが賢い買い物の仕方という意識を持つ人が多いと思うが、安さだけを追求すると違法な漁業が生まれてしまう可能性がある。取り締まりにも多額の税金が使われているが、消費者がしっかりとルールを守って捕獲された魚を買うことが IUU漁業の撲滅に効果的なのではないか」と消費者による選択の重要性を投げかけた。

MSC認証・ASC認証の魚を選ぶ

花岡代表がいう「しっかりとルールを守って捕獲された魚」を選ぶ、ひとつの選択肢となるのが、MSC認証(水産資源や環境に配慮し、適切に管理された持続可能な天然漁業に関する認証)やASC認証(責任ある養殖水産物のための認証)。

スーパーマーケットの鮮魚コーナーや冷凍コーナー、飲食店などに、こうした水産エコラベルやステッカーが貼られた商品・メニュー「サステナブルシーフード」を選ぶことが重要といわれている。

サステナブルシーフード どうやって選ぶ?

2016年にカツオ・ビンナガマグロ一本釣り漁業でMSC認証を取得し、2024年に日本漁船で初めてカツオ・キハダのまき網漁業によるMSC認証を取得した明豊漁業(宮城県塩釜市)松永賢治氏は消費者にこう願う。

「最初に認証を取ってから10年近く経つが、なかなか日本国内で普及しない。将来世代に魚を残していくための取り組みを理解し、そうして獲られた魚を選び続けてほしい」

また、2019年に日本の和食店で初めてMSC認証・ASC認証の水産物の提供を開始した、きじま(横浜市)杵島弘晃氏は「認証制度は資源管理のためのもので、味に関しては何も担保されていない。日本のお客様は魚の味にかなり厳しいので、たとえ認証された魚でも、刺身で出せるかどうかといった問題もある」と指摘し、それでも認証水産物を使う思いについて、こう伝えた。

「家業として店を営んできたが、子どものころに比べて魚の量も種類も少なく、サイズも小さく、脂の乗りも悪いと感じていた。昔に食べた魚のおいしさ、感動がずっと続いてほしいと思い、MSC認証・ASC認証の水産物の導入を始めた」

日本初 水産流通企業7社「責任ある水産物調達ラウンドテーブル」始動

大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME」でサステナブルシーフードについて考える1週間プログラム「選んで守るサカナの未来 Week」を開催したシーフードレガシーは10月2日、日本国内の水産物関連企業7社が参加する「責任ある水産物調達ラウンドテーブル(The Japan Responsible Seafood Roundtable)」の立ち上げを発表。

個社の努力だけでは解決が難しい水産物調達の課題に対し、企業間の協働による解決をめざす動きとして、世界中が注目している。

シーフードレガシー花岡代表は、大阪市内で同時開催したサステナブルシーフード・サミット2025 in 大阪(TSSS2025:シーフードレガシー・日経ESG主催)で、日本国内の大手水産物関連企業7社が参加する「責任ある水産物調達ラウンドテーブル」発足について、こう期待を込めた。

「日本の大手水産関連企業が集まり、公に連携して何かをやっていくという動きはこれまでなかった。競合他社であり、自社のサプライヤー情報を他社にも伝えることになるというセンシティブな課題があったが、それでもいっしょに取り組む枠組みができたことは大きな転換点であり、日本のイニシアチブでしっかりと世界をリードしていく体制をつくっていくための一歩になる」

―――人権・環境課題を無視し続けて世界中で横行する違法漁業「IUU漁業」(=違法・無報告・無規制(IUU:Illegal, Unreported, Unregulated)漁業)を撲滅し、持続可能な海洋資源にむけて、動き始めた日本企業連合。

企業・団体と個人が同じ課題意識をもって“とる・選ぶ・買う・食べる・伝える”のサイクルが回り始めた。

  1. 【がん闘病】歩りえこさん 悔いなく生きるために「やりたいことから先にやる」「他人と比べない」「自分の心に正直に」
  2. 全検察官対象の倫理研修実施へ 相次ぐ現職検察官の不祥事受け、畝本検事総長が表明
  3. FRUITS ZIPPER鎮西寿々歌、超ミニ丈ですらり美脚ショット公開!「かわいいしかっこいいし最高」
  4. ほしのあき、美くびれ際立つトレーニングウエア姿公開!「すばらしい」「美しい」
  5. 80兆円規模の対米投資“第1弾” 日本側は本当にWin-Win?「本当に工場が建つのだろうか」経済官庁の幹部からは不安の声も【news23】
  6. 「国民の信頼を損ないかねない重大な事案」警察庁長官 全国警察に指導を行う考え “神奈川県警第二交通機動隊の不適切取り締まり問題” 警察庁
  7. 「春節」連休に異変 日本への「渡航自粛」で中国人観光客を取り込んだタイ・韓国【news23】
  8. 第2次高市内閣が発足 巨大与党で国会スタート “高市チルドレン”は初登院で…総理は予算案の年度内成立に意欲【news23】
  9. 高級車「レクサス」など50台以上を盗んだとみられるブラジル国籍の男3人逮捕 特殊機器「CANインベーダー」使用か いずれも容疑否認
  10. 「稀代の詐欺師」再逮捕 8億3200万円を業務上横領の疑い 馬毛島の自衛隊基地工事への参入画策か
  1. 【 小倉優子 】 中1長男の「プチ反抗期弁当」を公開 「お野菜、いらないらしいです」“彩り”封印の「茶色弁当」に共感の声続々
  2. 不動産会社社長がマンション売買益などを確定申告せず法人税約4300万円脱税か 東京国税局査察部が刑事告発
  3. 「本格的な戦争に近いものに」アメリカがイランに近く大規模攻撃か 米アクシオス報道 CNNテレビ「早ければ今週末にも攻撃準備が整う」
  4. 【独自】他人名義の通帳で現金50万円を盗もうとしたか 指定暴力団稲川会系関係者の男(24)を窃盗未遂の疑いで逮捕 取り調べに黙秘 警視庁
  5. 新感覚の辛旨インパクト、マルちゃんから「濃厚味噌旨辛タンメン」新登場
  6. クッキーを貰ってはしゃぐ大型犬→うっかり落としてしまい…情報量が多い『まさかの展開』が17万再生「テンポよくて草」「スピード感えぐいw」
  7. 犬と暮らせば【第529話】「それはそれでイヤ」
  8. 米FRB 為替市場での「レートチェック」実施を認める 円高・ドル安が急速に進行の1月下旬
  9. 滋賀・米原市の雑木林女性遺体 逮捕のシリア国籍の男はおととし短期滞在の在留資格で来日、 事件当時は派遣社員として働く
  10. おじいちゃんが『孫の犬に会いたい』と言っていたので、連れて行ったら…あまりにも尊い『初対面の光景』に反響「嬉しそう」「ふたりとも可愛い」
  11. 「稀代の詐欺師」再逮捕 8億3200万円を業務上横領の疑い 馬毛島の自衛隊基地工事への参入画策か
  12. 偽造IDで米軍横須賀基地に侵入か 警察が大手商社勤務の男性を捜査 男性は国外に滞在 刑事特別法違反の疑いで帰国次第、詳しく調べる方針