【阪神】日本S第3戦は逆転負け...連敗で1勝2敗に 11残塁の拙攻で甲子園ため息 佐藤輝が先制打も、才木6回途中2失点で勝ち越し許す

■プロ野球　SMBC日本シリーズ2025第3戦　阪神 1ー2 ソフトバンク（28日　甲子園）

阪神が本拠地・甲子園で行われた日本シリーズ第3戦でソフトバンクに逆転負けを喫し2連敗。対戦成績は1勝2敗となった。試合はソフトバンク先発・モイネロから初回に佐藤輝がライトオーバーのタイムリーツーベースを放ち先制に成功。だが先発の才木が4回に山川に同点ソロを浴びると、6回には柳町に勝ち越し打を浴び逆転を許した。打線は2回以降、モイネロから得点を奪えず。7回からは勝ちパターンの投手陣から走者を出しながらも、ホームを踏めず力尽きた。打線は4回から毎回得点圏の好機をつくったが、あと一本が出ず11残塁の拙攻で粘る投手陣を援護できなかった。

先発・才木は今季24試合に登板、12勝6敗、リーグ1位・防御率1.55。前回の16日・CSファイナル第2戦は5回6安打3失点（自責3）で勝ち負けつかず、日本シリーズは23年オリックスとの第4戦で先発し5回5安打1失点（自責1）で勝ち負けつかず。

初回、先頭の柳田を1球で二ゴロに打ち取ると、周東を直球3球で空振り三振、柳町を遊ゴロに仕留め3人で片づける。

相手先発・モイネロに対し、スタメンは5番までの上位打線は不動。6番にはレフトで豊田を起用した。初回は1死から中野がライト前に運び出塁すると、森下が空振り三振で2死から、佐藤輝が高めのカーブを捉え、ライトオーバーのタイムリーツーベースを放ち1－0と先制に成功する。

援護をもらった才木は、直後の2回に先頭の4番・山川に四球を出すも、栗原を直球で空振り三振、今宮を遊ゴロ併殺打に打ち取り3アウト。3回は先頭の牧原大の左中間への打球をレフト・豊田が捕れず、無死二塁のピンチも下位打線を抑え2死。柳田には粘られ四球は出すも、周東を空振り三振に斬りリードを守る。

だが4回、先頭の柳町を見逃し三振に抑え1死から、山川への2球目のスライダーが真ん中に入ると、バックスクリーン左へ運ばれる同点ソロを浴び1－1の同点に追いつかれる。

打線は2回、3回は三者凡退。同点直後の4回には1死から佐藤輝がファースト強襲内野安打、大山が三ゴロも栗原がファンブルし一、二塁の好機。しかし4回表から豊田に代わりレフトを守る熊谷が空振り三振、坂本が中飛に倒れ勝ち越せず。

才木は5回に先頭の牧原大にライトオーバーのツーベースを浴びるも、続く海野がバスターに切り替えた打球が大山の正面に転がり二塁走者を挟殺プレーでアウトにし1死。さらに打者走者も二塁でタッチアウトとしダブルプレーでピンチを脱する。

しかし6回、先頭の柳田にライト前に運ばれると、周東が犠打で1死二塁のピンチを招く。ここで柳町にライト線へのタイムリーツーベースを浴び1－2と勝ち越された。さらに山川にはボール先行から申告敬遠で歩かせたところで降板。なおも一、三塁でマウンドに上がった及川は、栗原を二ゴロ併殺打に仕留め最少失点で切り抜けた。才木は6回途中84球、5安打、3四球、7奪三振、2失点だった。

それでも打線は直後の6回裏、先頭の森下が四球、二盗を決め一気に得点圏へ。佐藤輝は3ボールから申告敬遠で一、二塁と逆転の走者も出塁する絶好機。だが大山が中飛、代打・ヘルナンデスは投邪飛、坂本はショート後方へ打ち上げるも今宮の好守に阻まれ遊飛で痛恨の2者残塁。

ソフトバンクは7回から継投に入った。7回は2番手・藤井に対し、先頭の小幡が山川の失策で出塁し、代打・髙寺は空振り三振に倒れるも、パスボールの間にスタートを切っていた小幡は三塁へ進塁。この絶好機で近本、中野が空振り三振に倒れ、3者連続三振で同点ならず。

8回表は3番手で岩崎が登板するも、先頭のダウンズに四球を出すと、周東にセーフティバントを決められるなど2死満塁のピンチを招く。それでも栗原を投ゴロに打ち取り追加点は与えず。

8回裏はソフトバンク3番手・松本裕に対し、クリーンナップからの好打順も、森下が中飛、佐藤輝が遊飛で2死。ここまで3試合ノーヒットの大山は死球で出塁し、守備から途中出場の島田がライト前に運んで一、三塁の好機。だが坂本が遊ゴロに倒れ、4イニング連続の好機を逃した。9回は守護神・杉山の前に、1死一、二塁の好機をつくるも、中野が中飛、森下が遊ゴロに倒れ追いつくことができず試合終了。2連敗で対戦成績は1勝2敗となった。