『その肥満、肥満症かも!』楽しく学べる体験型イベントが秋田で開催

2025-11-07 12:00

肥満は「自己管理の問題」だと思っていませんか?

でも、その肥満、もしかするとあなたのせいではなく「肥満症」という疾患のせいかも……。

そんな疑問を楽しく体験しながら学べるイベント「『その肥満、肥満症かも!』プロジェクトin秋田」が、2025年10月31日(金)から11月2日(日)までの3日間、「イオンモール秋田 2階 未来屋書店前」にて開催されました。

イベントでは、「メタボリックドミノ」をイメージしたドミノオブジェ展示のほか、セルフチェックやクイズコーナーも。“肥満と肥満症の違い”を楽しみながら学べるコンテンツに、お客さんたちは足を止めて興味深く見入っていました。

『その肥満、肥満症かも!』プロジェクトin秋田とは?

「『その肥満、肥満症かも!』プロジェクトin秋田」は、日本イーライリリー株式会社と田辺三菱製薬株式会社が主導した肥満症啓発イベントです。

肥満症に対する正しい理解を広めることを目的としたこのプロジェクト。イベントを通じて参加者が自分の健康に向き合うきっかけとなり、誰もが健康的に過ごせる社会の実現を目指しています。

肥満症の知識を深める学びのコンテンツ

イオンモール秋田内のイベントスペースでは、案内役の秋田県PRキャラクター「んだッチ」がお出迎え。肥満症に関するさまざまなコンテンツを紹介してくれました。

未来の健康リスクを体感「メタボリックドミノ」

「肥満」を起点に、高血圧や脂質異常といったメタボ因子がドミノ倒しのように連鎖し、将来の健康障害につながる様子を表現したオブジェ。

この展示が伝えるように、肥満症治療の目的は、慢性腎臓病や心血管病、動脈硬化など、肥満症がもたらす深刻な疾患を予防・改善することにあります。

「肥満」と「肥満症」の違いを学ぶ

「肥満症とはなにか?」を学べるコーナーでは、肥満との違いや肥満症の主な原因、そして治療法を知ることで気づきを得られます。

また、肥満症に関するクイズでは、知識をより深めることで、生活習慣を見直すきっかけにもなります。

肥満症セルフチェックで健康確認

ここまでで「もしかして肥満症かも……」と思い当たることがあったら、セルフチェックコーナーへ。身長・体重測定をした上でBMI値を算出し、肥満症の可能性をチェックすることができます。

参加者のリアルな声

会場を訪れた50代女性にお話をうかがってみました。当日は、イオンモールでのお買い物中にこのイベントを見かけて立ち寄ったそうです。セルフチェックではBMI値が適正範囲内という結果にホッとしている様子でした。

「主人の方が肥満症の疑いがありそうです(笑)。私よりたくさん食べているし、あまり気にしていないみたい」

肥満に関しては、女性の方がより高い関心を持っているよう。この女性は日ごろから運動習慣を心がけていて、2年ほど前から近所のストレッチ教室に通っているといいます。

また、開催場所のイオンモール秋田は大規模モールということもあり「ウォーキングにちょうどいい。お買い物を楽しみながら運動もできるいい環境です」と笑顔を浮かべました。

食生活にも気をつけているようで、「夕飯は早めに。18時前くらいには食べるようにしています。間食も、個包装の小さなお菓子を食べたい時に少しだけ」

このように、普段ちょっと意識することで、生活習慣や食習慣の改善を自然に取り入れられるのは、無理のない肥満予防なのかもしれません。

なぜ秋田で肥満症啓発が必要なのか

「肥満」と「肥満症」は似ているようで、実は違います。肥満はBMI25以上の状態を指しますが、肥満症はそれに加えて脂質異常症や高血圧などの健康障害のリスクがある場合を指し、医師の管理のもとでの減量が必要とされる病態です。

一見「自己管理の問題」と思われがちな肥満症ですが、実際には遺伝や代謝、ストレス、さらには生活環境など、さまざまな要因が絡み合う「慢性疾患」と言えます。そのため、生活習慣の改善だけで解決できるとは限りません。

中でも秋田県は全国的にも肥満率が高い県のひとつです。厚労省の調査では、20〜69歳(男性)の肥満者割合(年齢調整値)が31.2%と全国平均を上回る水準にあることがわかっています。

さらに秋田県の調査では、平均寿命・健康寿命が全国と比べ下位にあり、不健康な期間は男性で7.87年、女性で11.10年と長いことも明らかに。このため、県民の健康寿命を延ばすことは重要な課題です。

こうした状況を踏まえ、幅広い世代に肥満症への理解を深めることは、このイベントの大きな意義と言えるでしょう。

日本イーライリリーと田辺三菱製薬のプロジェクトは、そんな肥満症に対する正しい知識の普及を通じ、誰もが健康的に過ごせる社会の実現を目指しているのです。

医師の指導で行う肥満症の治療法

肥満症治療ではまず、食事療法や運動療法、行動療法を行い、減量を目指します。それでも改善が見込めない場合は、薬物療法や外科療法の実施も検討されます。

「もしかしたら肥満症なのかも……」そんな時は、まずはセルフチェックを。その上で、医師に相談してみるのもいいかもしれません。

セルフチェックリスト:https://www.obesity-disease.jp/talktodoctor

肥満症を知り将来の健康リスクを予防

秋田での『その肥満、肥満症かも!』プロジェクトは、岐阜県に続く2回目の開催として多くの関心を集めました。
イベントは3日間を通して盛況のうちに終了しましたが、11月29日には秋田キャッスルホテルで市民公開講座も開催予定。
専門医による講義やクイズ・パネルトークを通じて、「肥満症を正しく知る」機会がさらに広がっていきます。

「その肥満、肥満症かも!」公式サイト:https://www.obesity-disease.jp/

<取材・撮影・文/櫻井れき>

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