「睡眠はだいたい2時間」高市総理ハードワークの舞台裏 大量の資料を持ち帰り、昼も執務室にこもりっきり…アクセル全開で“向かう先”は?

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-11-15 07:01
「睡眠はだいたい2時間」高市総理ハードワークの舞台裏 大量の資料を持ち帰り、昼も執務室にこもりっきり…アクセル全開で“向かう先”は?

就任から1か月足らず。高市早苗総理のハードワークぶりが注目を集めている。
「睡眠はだいたい2時間から長い日で4時間」と明かした多忙スケジュールの実態とは。そして、その働き方の背景にある高市総理の強い「こだわり」とは。
総理の担当記者が見た、ハードワークの舞台裏と、アクセル全開で“向かう先”を解説する。

【写真で見る】高市総理の多忙スケジュールの実態

「睡眠はだいたい2時間」注目を集める高市総理の働き方

高市総理の働き方が広く知られるようになったのは、11月7日、予算委員会初日のできごと。その日、総理は初の本格論戦に備え、午前3時から公邸で勉強会を実施。異例の早さだった。

総理担当・光安記者によれば、午前3時から勉強会が行われると分かったのは前日の夜8時頃。「7時間後?」と記者も驚いたという。石破前総理の周辺は「石破さんのときは答弁打ち合わせは早くて朝6時だった。午前3時からの打ち合わせは異常。理解できない」と話す。

11月13日の予算委員会では、「私も、今、睡眠時間はだいたい2時間から長い日で4時間です。だから、お肌にも悪いと思っております。」と話した高市総理。

「徹夜は得意」と自身で語り、2、3日の徹夜も平気とのことだが、予算委員会では総理の声がかすれる場面もあり、関係者からは「このペースを続けたら、潰れてしまうのではないか」と心配の声もあがっていた。

高市総理の多忙スケジュールの実態。石破政権時代から総理担当を務める光安記者は、総理の働き方について気づいたことがあるという。

昼も執務室にこもりっきり... 総理の多忙スケジュールの実態

1. 昼も執務室にこもりっきり
石破前総理はお昼になると秘書官と一緒に執務室から出て、官邸内で昼食をとることが多かったが、高市総理はお昼になっても執務室から出てくる様子がない。「中で仕事を続けているのか?」と記者の間でも話題になっているそう。

2. 「明日の総理日程」発表の遅れ
石破政権時には前日の午後7時頃には翌日の日程が発表されていたが、高市政権では午後10時を過ぎることも。予算委員会中だったこともあり、ギリギリまで答弁準備などの予定を調整をしているのでは、と記者は話す。

3. 当日朝の出邸時間の前倒し
こうしてギリギリまで予定を調整してもなお、当日朝になって総理の出邸時間が早まることがある。特に予算委員会中は、前日発表の予定から30分程度の前倒しが立て続けに行われた。例えば11月11日は、8時20分出邸の予定が7時50分になり、その連絡が7時40分に届いたという。

この出邸時間の変更理由について総理周辺に取材したところ、答弁の準備のため秘書官と打ち合わせなどを行っているそう。実際、総理周辺も「あした朝早いとは聞いているが、何時に出邸か分からない」まま翌朝を迎えていることもあり、周辺含め、総理のスケジュールは多忙を極めている様子だ。

ハードワークの背景に総理の強い“こだわり” 答弁はすべて目を通して修正

そんな高市総理のハードワークの背景にあるのは、仕事に対する2つの“こだわり”だ。

1. 答弁はすべて目を通して修正
高市総理は午前3時の勉強会が行われた日の予算委員会で「私がどんどん手入れをして直しちゃうものですから」と述べ、答弁への強いこだわりを明らかにした。

答弁資料にはほぼすべてに目を通し、自ら赤ペンを入れて修正するというスタイル。

実際、総理は私邸に大量の資料を持ち帰っており、予算委員会へ向かう際の映像では、秘書官が持つバッグに分厚い茶封筒が入っているのが確認できる。

さらに光安記者が目撃したのは、そのバッグのふちに取り付けられた多数のダブルクリップ。おそらく書類の整理用であり、資料すべてに目を通す、高市総理の答弁スタイルを象徴するものだった。

総理になる前から高市総理を担当している記者によれば、総理は「準備を大事にする人。自分で目を通さないと気が済まない性格がこうした働き方につながっている」。

2. 公式Xでの積極的な発信
高市総理の強いこだわりは、公式Xの使い方にも表れている。

石破前総理は「終わったこと」の投稿が多かったのに対し、高市総理は「これからのこと」や「報道陣が取材できない場面」を積極的に投稿。そのため、Xの投稿だけでニュースになることも多い。

特に外交の場面でその特徴が表れており、APEC首脳会議前には各国首脳らとの控室での挨拶の様子を写真付きで立て続けに投稿した。控室にはマスコミは入れなかったため、総理が投稿しなければ世に出なかった外交成果だ。特に中国・習近平国家主席との挨拶の写真は、日中首脳会談前だったこともあり、大きな話題となった。

さらに印象的だったのは、トランプ大統領来日時の投稿だ。「私の素晴らしい盟友のトランプ大統領と共に!」という文章とあわせて、大統領専用ヘリ・マリーンワンでの一枚が投稿され、3200万回以上表示された。これは日米首脳会談の成功を象徴する写真となった。

これらの投稿、総理周辺によれば、「総理が全部自分で書いて投稿している」とのこと。
中には成果のアピールだけでなく、親しみやすさを感じさせるものもある。

例えば、多忙スケジュールの中、美容院にも行けず、自分で髪を切って失敗し夫に笑われたというエピソードが綴られた投稿には、1万件のコメントが付き、表示回数は2200万回に達した。

総理周辺は、これらの投稿は総理が「素」で投稿しているという。「表裏ない方なので、普通に伝えたいと思ったことをしっかり発信されているのでは。そこが嫌味がないから共感を受けるのだろう」とのことで、高市総理はXを、政治活動のアピールの場としても、国民に親しみやすさを感じてもらう場としても、非常に上手く活用している。

アクセル全開の高市総理が目指す先は… 年明け解散はあるのか?

就任から1か月足らずでアクセル全開の高市総理… いったいどこに向かうのか。

短期的(年内)には物価高対策のための補正予算編成がある。主な内容として、1人2万円から4万円の所得減税やガソリンの暫定税率廃止までの補助金が挙げられるが、野党からは「所得減税はもう昨年決まったものが実行されるだけ。ガソリン減税については野党6党が訴えてきたもの。目新しいものはない」との批判が出ている。

今後注目されるのは、補正予算案の「規模」だ。11月12日に行われた高市内閣初の経済財政諮問会議では、出席した有識者から「補正予算の規模について、前年を上回らないと積極財政の期待が低下する」との声があった。石破前政権では、去年の同時期に13.9兆円という規模が発表されており、高市総理が「13.9兆円超え」の補正予算を編成するのか、その規模感と内容が注目される。

中長期的ビジョンとしてあるのは、高市総理の肝いり「日本成長戦略会議」だ。11月4日に立ち上げられ、10日に初会合が開かれるなど、スピード感を持って進められている。この会議では、強い経済の実現のために、AI・半導体、造船、防衛産業など、17の重点分野に積極的に投資を行うとしている。特にAIや造船、量子やフュージョンエネルギーなどは、総理が経済安全保障担当大臣時代から関心を持っていた分野だ。

総理周辺によれば「総理が入っている会議体は多く立ち上がっているが、看板掛けまでご自身でやっているのは日本成長戦略本部だけ」とのことで、いかに総理肝いりの会議であるかがうかがえる。

外交成果の影響もあり、国民からの支持率は“歴代2位”の82%。(11月JNN世論調査)

気になるのは年明け解散の可能性だが、高市総理は「いまは目の前の物価高対策」として解散総選挙はしないと明言しており、総理周辺からもそういう声は聞こえてこない。とはいえ、党内からは支持率の高さから解散を求める声もあるという。

「働いて働いて働く」と宣言し、その通りに多忙スケジュールをこなしている高市総理。その人気と勢いを政策実現にどうつなげていくのか、そして「アクセル全開」の姿勢をどこまで続けられるのか、今後の動向が注目される。

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