危機的状況下における学習空間のグリーン化

2025-11-19 13:00

「教育を後回しにはできない」基金と「セーブ・ザ・チルドレン」は、Arupおよび世界自然保護基金とのコンソーシアムを通じてパートナーシップを締結し、環境的に責任ある仮設学習空間における新たな基準策定に向けた取り組みを発表した。

ニューヨーク, 2025年11月20日 /PRNewswire/ -- 気候変動が世界規模で危機の拡大と深刻化を加速させる中、「教育を後回しにはできない(ECW)」基金は、Arupおよび世界自然保護基金(WWF)とコンソーシアムを組むセーブ・ザ・チルドレンに対し、危機下における仮設学習空間のグリーン化に向けた新たな基準を策定するため、65万ドルのアクセラレーション・ファシリティ助成金を拠出すると発表しました。この取り組みは、より持続可能でレジリエンスの高い未来に向けた解決策の加速を図るため各国の指導者がCOP30に集結する中、気候変動対策と緊急下における教育との重要な関連性を強調するものです。

A young Rohingya girl follows a lesson in a temporary learning centre in Cox’s Bazar, Bangladesh – home of the world’s largest refugee camp. © ECW
A young Rohingya girl follows a lesson in a temporary learning centre in Cox’s Bazar, Bangladesh – home of the world’s largest refugee camp. © ECW

仮設学習空間は、バングラデシュの難民キャンプから南スーダンの洪水被災地域に至るまで、緊急事態に巻き込まれた子どもたちにとって生命線となる場です。しかし、こうした施設を環境的に責任ある、レジリエンスの高い、かつインクルーシブな形で設計・建設・管理するための明確な指針が、同分野には依然として不足しているのが現状です。適切な基準がなければ、こうした施設は廃棄物や環境劣化を招き、学習環境にさらなる悪影響を及ぼす可能性があります。

この課題に対処するため、同助成金は、子どもの権利と緊急支援におけるセーブ・ザ・チルドレンのリーダーシップ、Arupの技術的専門性、そしてWWFの深い環境知識を結集し、人道支援・工学・生態学的持続可能性をつなぐ革新的なパートナーシップを構築するものです。

セーブ・ザ・チルドレンの学習ブレイクスルー部門グローバル教育責任者であるMarian Hodgkin氏は、次のように述べています。「私たちの仮設学習空間は、危機の中で安定と希望をもたらすものです。その希望は目先の状況を超えて持続的な安定へとつながる必要があり、そのためには技術的専門性と子どもたちの声を結びつけることが求められます。子どもたちがこれらの空間づくりに参加することで、より安全で、関連性が高く、インクルーシブな場にすることができます。そして、これらの学習空間が環境的に責任あるものであり、レジリエンスを備えていることを確保することで、私たちは子どもたちの未来に投資していることを示すことができます。」

「Arupは、『教育を後回しにはできない』の支援を得て、セーブ・ザ・チルドレンおよびWWFと協働し、危機下の子どもたちのために安全で、持続可能かつ気候レジリエンスに優れた環境づくりを推進できることを誇りに思います」と、Arupのアソシエイトディレクター兼英国・中東・アフリカ地域教育事業責任者であるHayley Gryc氏は述べています。「この取り組みは、教育と気候変動対策がどのように結びつくべきかを再構築する上で極めて重要な一歩であり、世界で最も困難な環境下においても、仮設学習空間が人間の尊厳と環境への責任を両立できるようにするものです。」

「仮設学習空間は、災害後に子どもたちが日常を取り戻すための避難所のような存在です。しかし、環境への配慮を欠いた設計であれば、洪水、地震、火災といった極端な事象によって地域社会が直面している課題を、さらに悪化させてしまう危険があります。今回のパートナーシップを通じて、私たちは危機下のあらゆる教室をよりレジリエントで、インクルーシブで、そして環境に優しい場所へと変えるための実践的なツールを開発しています」と、WWFの環境・災害管理担当シニアディレクターであるAnita van Breda氏は述べています。

この取り組みでは、危機地域で活動する教育関係者向けに、実践的で使いやすいツールを開発し、試行し、共有していく予定です。同ガイダンスは、仮設学習空間の設計や資材調達から、維持管理、撤去に至るまで、ライフサイクル全体を対象とし、環境負荷の少ない建設方法や地域に適応したアプローチを重視した内容となる予定です。また、障害のある子どもやジェンダーに基づく障壁に直面する子どもたちの包摂にも重点を置きます。

さらに、実践的なガイダンスやコスト算定ツールとともに、地域および国際的パートナーの意見を取り入れた「仮設学習空間のグリーン化」に関するグローバルフレームワークを策定し、緊急事態でも適用可能であることを確認するために、さまざまな危機状況で検証されます。これらのツールは、教育・気候・人道支援の各ネットワークを通じて広く公開され、普及と実効性の向上を図るものです。

今回の助成は、緊急下における気候スマート教育に対するECWの戦略的コミットメントの一環です。この取り組みは、気候変動対策の重要な柱として、教育への共同投資の緊急性を改めて示すものです。また、COP30で求められた行動呼びかけと歩調を合わせ、深刻化する気候および人道上のリスクの中で、教育システムをよりレジリエントで、持続可能かつインクルーシブなものへと変革する国際的な取り組みに貢献するものです。

写真-https://mma.prnasia.com/media2/2826845/Education_Cannot_Wait_Refugee.jpg?p=medium600
ロゴ-https://mma.prnasia.com/media2/1656121/Education_Cannot_Wait_Logo.jpg?p=medium600

  1. 車にヒビが入ったかと思った!!男性が氷に覆われた車のドアを開けたると共に不穏な音と光景が!!
  2. 受刑者が作った6万点の日用品を展示・販売する「全国矯正展」 受刑者が保護犬を訓練する取り組みの紹介も 東京国際フォーラム
  3. 「上履きのにおいが嗅ぎたかった」 高校侵入の疑いで自称・会社役員の男(37)を逮捕 男子トイレに複数の上履きを持ち込んでいたところを見つかる 千葉・八千代市
  4. 保護された『猫と亀』→いっしょに暮らし始めて3年…現在の『心温まる日常の光景』に2万いいね「ベストフレンド」「失われた野生w」
  5. 『弁当や仕出し料理』食べた【26人発症】 「ノロウイルス」集団食中毒 調理スタッフからもウイルス検出…
  6. パンをこねるようにクッションを踏む猫→『2つのクッション』が並んでいると…まさかの光景に4万いいね「欲張りさんで可愛すぎ」「大忙しw」
  7. 【野崎萌香】地元・麻布で一日警察署長 “ザリガニ釣り” が幼少期の思い出
  8. 香港マンション火災 犠牲者を追悼する集会におよそ300人が参加
  9. 天皇陛下の会員番号は10001番「日本山岳会」の創立120周年式典に天皇陛下が出席「若い登山家が育ってきていますね」
  10. 【STARTO ENTERTAINMENT】大晦日にカウントダウンコンサート開催 timelesz・Snow Man・SixTONESなど出演決定
  1. 指定暴力団「住吉会」の小川修会長(72)ら7人を逮捕 死亡した前会長宅に侵入し現金5000万円を盗んだ疑い 犯行は前会長の死亡当日か 千葉県警
  2. 【中川翔子】『美少女戦士セーラームーン』の作者から双子へのプレゼントに興奮「夢よりすごいミラクル!!!」「生きてて良かった、、!」
  3. 【 イエモン・吉井和哉 】90年代の自分振り返り「もうあの人じゃないんです」 メンバーとは「絶妙な愛人みたいな関係」
  4. 上海にスシローオープン 高市総理の台湾有事めぐる発言で日中関係緊張の中も初日から大行列
  5. 「悪いことはしないでねと言ったのに…」闇バイト“指示役”初めて逮捕【news23】
  6. 「痴漢をしただろう、降りろ」と乗客が一喝 電車内で女性の服の中に手を入れ下半身を触った疑い 会社員の男(47)逮捕 JR東海道線 神奈川県警
  7. 鹿島アントラーズ、9年ぶり9度目のJ1制覇!レオ セアラ2発で得点王に、鬼木監督「鹿島サイコー!」史上初2クラブ目の栄冠
  8. 「やめよう飲酒運転」交通事故が増える年末ひかえ東京競馬場で交通安全イベント
  9. 元世界女王・豊田まみ子(33)が日本代表引退を発表、2月の世界選手権がラスト「最後まで悔いのないように」【パラバド】
  10. 【 三山凌輝 】結婚&第一子誕生後初の公の場「今後の活動も楽しんで追ってもらえたら」
  11. コメ平均価格“4335円”過去最高値を更新「コメ離れ」で“暴落”の可能性も スーパーでは卸業者から「特売して下さい…」値下がりの兆しも【news23】
  12. 【あす7日(日)の天気】あさ冷え込みも日中は気温上昇『各地の予想最高気温一覧』空気乾燥で火の扱い注意