【冒頭全文】「明日から一人の市民」前橋市・小川晶市長が辞職 あすからは“お詫び行脚”へ 市長選出直しは“未定”も「出馬は一つの権利」

部下の既婚男性と複数回、ホテルで密会していた前橋市の小川晶市長が退職願を提出。市議会は、27日午後の本会議で全会一致で同意しました。
辞職が決まったことを受け、小川市長が報道陣の取材に応じました。
取材冒頭の代表質問のやりとりを全文お伝えします。
辞職を決断したきっかけは?時期は?
Q:本日、辞職が認められました。辞職を選んだ理由をお聞かせください
小川晶・前橋市長
まず、議会の方からは「定例会までの間に辞職を求める」ということで勧告書をいただいておりましたし、私も市民の皆さんをはじめ、多くの方々のご意見を聞きながら、どういう判断がいいのかずっと考えてきました。
今回の定例会では大事な議案がたくさん予定されていることもありまして、議事進行になるべく影響がないようにしっかりと市政を前に進めていきたい、という思いがあって、自分の中でしっかりと考えた、熟慮したうえでの決断ということになります。
Q:18日の定例会見の中では「市民の皆さんと話す」ということで「辞職の考えというところについてはまだわからない」とおっしゃっていたと思います。今回自ら辞職を選ぶにあたって、いつ、どのようなきっかけで、辞職を決断された?
小川晶・前橋市長
いろいろな市議の方とも何人かお話をさせていただきましたし、他にも支援者の方ともお話もさせていただいて、最終的には自分の中で、本当に一昨日、25日の夕方に決断をさせていただきました。
Q:これが大きなきっかけ、というものがあったわけではなく、これまでいただいた市民の意見や市議と話した中で徐々に気持ちが変わり25日に決断した、ということか?
小川晶・前橋市長
そうですね。あとは議会日程との兼ね合いもありますので、初日にスムーズに議会が進むためにはどうしたらいいかということも考えて、職員ともいろいろと意見交換をさせていただいて、これが一番いいだろうということで判断をさせていただきました。
「一旦けじめ」「明日からは一人の市民」
Q:辞職されたということで、市長選が行われることになります。小川市長としては市長選に出馬する意向は?
小川晶・前橋市長
今の段階ではまず、今日一旦これでけじめをつけて、明日からは一人の市民として自分に何ができるのかというのをしっかり考えていきたいなと思っております。今後のことについては、一番は市民の声が大切だと思いますので、支援者だとか市民の皆さんとよく相談しながら考えたいと思います。
「出馬するかどうかは一つの権利」明言避ける
Q:市長選は50日以内に行われることになりますが、どのぐらい考えたいか?
小川晶・前橋市長
まずは明日からお詫び行脚をさせていただきますので、「いつまでに」というのは現状では考えていません。はい。
Q:今回出馬は未定ということですが、出馬すべきではないという声もあって、今の時点で出馬しないという決定もすることはできると思います。出馬すべきではないという声に対してはどのように答えるか、あるいはどのように考えていきたいか?
小川晶・前橋市長
今の段階では、どういう声に対してどういうふうに、というのはないんですけれども。出馬するかどうかというのは一つの権利だと思いますので、それも含めて、いろんな方の声を聞いて、またよく考えたいと思っています。