猫にとって危険な『みかん中毒』3つの症状 有害となる理由や誤飲したときの対処法

2025-12-02 12:00

寒くなると食べたくなる「みかん」。美味しいにおいに猫が誘われても、気軽に与えてはいけません。みかんを食べたときに出やすい症状と、食べてしまったときの対処法について解説します。

1.運動失調や震えなどの神経症状

長毛サバトラの子猫とミカン

みかんには「リモネン」という精油成分が含まれており、人にとってはリラックス効果をもたらしてくれます。しかし、猫には注意が必要です。猫の肝臓にはリモネンを分解する力がなく、体内に留まってしまうためです。

リモネンが蓄積されると、運動失調や震えなどの神経症状が現れることがあります。いわゆる「みかん中毒」に陥っている状態で、他にも低体温や低血圧などが見られることもあります。

中には、意識障害で寝たきりになってしまったり、命を落としてしまうケースも。このような症状が出ることは稀ではありますが、気を付けるに越したことはないでしょう。

2.嘔吐や下痢などの消化器症状

3段詰みのミカンと猫の足

みかんの実には、多くの水分も含まれています。水を飲まない猫にとって格好の食べ物と思ってしまうかもしれませんが、食べ過ぎると下痢になってしまう場合があります。

また、みかんの皮には繊維質が含まれているため、消化不良を起こすこともあります。猫は繊維質をうまく消化できず、便秘になったり胃腸炎の原因となることも。

神経症状のような重篤な状態になる可能性は低いものの、消化器の不調が長期に渡るのはよくありません。みかんをおやつにするのはやめた方がいいでしょう。

3.皮膚の炎症

ミカンを頭に乗せた猫

みかんを食べると中毒症状や消化器症状の危険性がありますが、実は中毒物質は皮に多く含まれています。そのため、みかんの皮を触るだけでも炎症を起こすことがあるのです。

これは、みかんに含まれる「ソラレン」という物質が原因です。ソラレンには紫外線の感受性を上げる働きがあり、これが皮膚炎のきっかけとなることがあります。冬になるとみかんの皮を猫の頭に乗せる写真がSNSなどで話題になりますが、中毒症状が出る場合があるので絶対にやってはいけません。

ちなみに「リモネン」も皮に多く含まれているため、皮を食べてしまったり、触ってしまったりしないように気を付けましょう。

誤飲したときの対処法

診察を受ける猫

前述のように、猫にとって中毒物質となるリモネンやソラレンは、みかんの皮部分に多く含まれています。果実や果汁を少量食べたくらいであれば様子見しても構いませんが、皮を食べたり皮膚に付着したときには注意が必要です。

皮を大量に誤飲してしまった場合は、消化不良を起こす可能性もあります。消化器官に詰まった結果、腸閉塞になったりするケースも。無理に吐かせると思わぬ事故につながる場合があるので、早急に動物病院へ行くことをおすすめします。

場合によっては、動物病院で催吐処置や胃洗浄を行うことになります。状態が悪いと入院になることもあるので、みかんを食べさせるときは気を付けなければなりません。

また、中には、みかんにアレルギー反応を示す猫もいます。知らずに与えると少量でもアレルギー症状を起こす可能性があるため、いつもと異なる様子が見られたらすぐに動物病院に行ってください。

まとめ

ミカンを見つめる猫

みかん中毒を起こした場合、神経症状や消化器症状、皮膚炎を引き起こす可能性が考えられます。中毒物質はリモネンやソラレンで、これらは皮に多く含まれています。皮の誤飲だけでなく、触ることもご法度です。

柑橘系の成分が含まれるノミダニ予防スプレーや猫用シャンプーも市販されているため、使う際には成分表をしっかりとチェックしてみてください。どうしても使いたい場合は、一度獣医師に相談してみることをおすすめします。

そもそも、猫はみかんを始めとする柑橘系のにおいを嫌う傾向があります。みかんに多く含まれるビタミンCも、猫にとっては体内で生成出来る栄養素です。よほどの事情がない限りは与える必要のない食品のため、なるべく食べさせないようにしましょう。

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