猫につけるべきではない『首輪』の特徴5つ 危険なトラブルの可能性も?選び方のコツまで

2025-12-03 12:00

猫は体がとてもやわらかく、家のあちこちを自由に動き回ります。そのため、見た目のかわいさだけで選んでしまうと、どこかに引っかかったり動きにくくなったりして、思わぬ危険につながることがあります。猫に合わない首輪の特徴をおぼえて、安心して使えるものを選んであげましょう。

避けるべき猫の首輪5つの特徴

GPSをつけた猫

猫の首輪は、素材やつくりによって安全性に違いがあります。中には、かわいさを楽しむものもありますが、日常的に使うなら猫の動きを考慮して選ぶ必要があります。

まずは選ぶ際に避けておきたい首輪の特徴を確認しましょう。

1.セーフティバックルがないもの

セーフティバックルとは、強い力が加わると自然に外れる樹脂製の留め具のことです。

猫の安全が考慮された首輪の多くにつけられていますが、短時間の装着を前提としたかわいさ重視のオシャレ首輪には、つけられていないこともあります。

引っかかっても外れることがないと、猫は身動きが取れなくなり、窒息や首を傷めるなど深刻な事態になる可能性があります。

完全室内飼いの猫であっても、ドアノブやケージのロック部分や口に引っかかったり、最悪の場合首吊り状態になったりしてしまうことがあります。日常的に使う首輪は、セーフティバックルかどうかを調べましょう。

2.伸縮性がない素材

まったく伸縮性がないリボンや毛糸を直接猫の首に巻いてきゅっと結ぶような首輪は、かなり危険度が高めです。

特に若い猫は、カーテン登りや、家具の隙間などに入り込んで遊ぶことがあります。伸縮性がない首輪だと、どこかに引っかかった場合、パニックになった猫が暴れるとより首が締めつけられて窒息やケガにつながってしまう危険があります。

もちろんブカブカにゆるいと外れる心配がありますが、猫の首輪をするときは、キチンと安全設計で猫用に縫製された首輪を選ぶようにしましょう。

3.サイズ調整ができないもの

首輪は小さいうちから慣らしたほうがスムーズですが、子猫はすぐに大きくなりますし、成猫になっても体重が増減すれば体のサイズも変わります。

そのため、サイズ調整ができない首輪は基本的につけないようにしましょう。調整せずに使い続けると、体のサイズが変わったときに首に食い込み、皮膚がこすれて「首輪ハゲ」になってしまうことがあります。

また、猫の見た目に変化がなくても、月に一度くらいは首回りの皮膚や首輪のサイズを確認しましょう。指が2本入るくらい余裕があるものが理想的です。

「首輪ハゲ」になってしまうと、なかなか毛が生えて来ないことがあります。皮膚に異常を見つけた場合はまず首輪を外し、動物病院で診てもらいましょう。

4.重すぎる首輪

売られている猫の首輪の中には耐久性を重視した重たい首輪も存在します。特にGPSや行動記録ができる機器をつけた場合には、かなりの重さになることもあり、子猫や小柄な猫にとっては、負担が大きいかもしれません。

重い首輪は猫の自然な動きを制限してしまい、活動時間が減ったり、ジャンプを避けるようになったりすることもあります。

猫の行動記録を目的とした商品の多くは軽量化を意識してつくられていますが、あとからGPSトラッカーなどを取り付けると、想定より重くなることがあります。

5.鈴や装飾が大きいもの

猫の首輪に鈴をつけるのは、もともと「猫の居場所がわかるように」という実用的な目的がありました。しかし現在では、絶え間なくリンリン鳴る音が猫のストレスになるため、避けたほうがよいという指摘がされています。

また、顎に当たるほど大きなリボンやネクタイ風の装飾は、猫が食事をするとき、毛づくろいをするとき、トイレで砂をかくときの邪魔になることがあります。そのため、最近ではオシャレな首輪は「必要な場面に数分だけ」といった配慮がスタンダードです。できればネームタグも、猫の活動のジャマにならないものが良いでしょう。

猫の安全な首輪の選び方のコツと使い方

首輪を着けてあくびをする猫

完全室内飼いの猫でも、誤って家の外に飛び出してしまう可能性は決してゼロではありません。そして、家の中しか知らない猫は、外で迷子になってしまいます。そんなときのために、迷子札として首輪をつけておく飼い主さんもいるでしょう。

猫の首輪には、この迷子札として日常的に使うものと、記念日のお祝い時やちょっとした遊びとして着けられるオシャレな首輪があります。

日常的に装着させるものは、できるだけ軽くてシンプルなもの、引っかかった時にすぐ外れる仕様になっているものを選びましょう。猫への負担が少なく、安心して使えます。

長く使いたいときには、サイズが調節できるものを選び、定期的にきつくなっていないか、劣化していないかチェックしましょう。

一方で装飾性の高い首輪は、猫が嫌がったときなどに、さっと手を伸ばして外しやすいものにしましょう。猫の性格によっては、外れないことに対してパニックになる危険があるためです。そして、常につけっぱなしにせず、長くても数十分から1時間くらいに留めておきましょう。もちろん、猫が嫌がるなら無理に装着しないようにしてください。

まとめ

真珠のネックレスをする猫

猫の首輪は、見た目よりも安全性とつけ心地が大切です。やわらかくて、よく動く猫の首に合わないものは、引っかかりやすく思わぬ事故を招くことがあります。

購入する際には、重さや素材、つくりによって猫の負担になることもあるため、軽くて外れやすく、体に合うものを選ぶと安心です。もちろん自分で手作りする場合も、安全性は重要です。セーフティバックルは手芸店などでも売られているので使うようにしましょう。

日常的に首輪をする場合には、定期的に首周りの状態を確かめて、体の変化に合わせて調整することが大切です。

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