犬が快適に感じる『ベッド』6つ 愛犬が安眠できるベッドの状態とは?眠れているかどうかを判断する方法まで
犬は、浅い眠りも合わせると、かなりの時間を睡眠に費やします。生後5ヵ月程度の子犬には14〜16時間、成犬は12〜15時間、シニア犬だと18〜20時間程度の睡眠が必要だと言われています。長時間過ごす場所だからこそ、ベッドは快適なものを選んであげたいものです。犬が快適に感じるベッドの条件や、眠れているかの判断ポイントをまとめました。
犬が快適に感じるベッドの条件

1.ベッドの厚みと弾力性
犬のベッドにも、人の布団のようにフカフカで厚いものや薄くて硬いものなど、さまざまな厚みや弾力性のものがあります。フカフカで全身を包むようなものを好む犬も多い一方で、心地よい硬さを好む犬もいます。
しかし好みだけではなく、健康状態によっても最適な厚みと弾力性は異なります。例えば、どんなに柔らかくても体重を支えきれないベッドでは、床面まで潰れて寝心地は悪くなるでしょう。また筋力の弱っている犬にフカフカで厚いベッドでは、乗り降りや起き上がり時の負荷が多くてつらいはずです。
その時々の愛犬の健康状態に合わせて、最適な厚みと弾力性のベッドを選ぶことが、快適なベッドの条件になります。
2.ベッドの最適なサイズ
犬は、寝るときに丸まって寝ることが多いです。しかし、からだを伸ばして寝ることもできるよう、犬の鼻から尾までの長さ(体長)に10〜20cm程度のゆとりを加えた、少し大きめのサイズを目安に選ぶと失敗が少ないです。
ベッドが大きすぎると不安になり、安眠できない犬もいるため、サイズも快適なベッドの重要な条件の一つです。
3.愛犬が使いやすい形状のベッド
ベッドの形状には、主に4つのタイプがあります。
- カドラー型:4辺の縁が高く、塀に囲まれたような形状のベッド
- ボルスター型:4辺の縁の内、3辺は高く1辺だけ平らな形状のベッド
- マット型:4辺の縁すべてが平らな、マットのような形状のベッド
- ドーム型:屋根のある、かまくらのような形状のベッド
アゴや頭を少し高いところに乗せて寝たがる犬や、体をピッタリと何かに密着させて寝たがる犬には、縁が高くなっていて枕のように使えるカドラー型を好む傾向があります。
また、体を伸ばして寝る犬や、加齢などで筋力が低下している犬の場合は、1辺が平らになっているボルスター型がおすすめです。また、自分の姿を完全に隠すことで安心感を得られる犬には、ドーム型が向いているでしょう。
4.ベッドの設置環境
基本的に、犬は静かで薄暗くて狭い洞穴のような場所に巣穴をつくります。そのため、ベッドも静かで薄暗く、できれば壁に囲まれているような場所が落ち着けるでしょう。寂しがり屋の子なら、条件を満たした上で、人の気配も感じられる場所がいいでしょう。ただし近すぎると安眠できない子もいますので、適度な距離感を見極めることが大切です。
窓や玄関の近くは、外の気配で警戒モードになってしまうため、安眠するために適した環境とはいえません。また、ご家族がよく通る場所も避けた方がいいでしょう。
5.ベッドの最適な設置数
犬のベッドは、複数箇所に設置することをおすすめします。メインとなる夜間用のベッドを1つ用意し、あとは日中よく過ごす場所や、ご家族が集まって団らんする場所に設置してあげるといいでしょう。
6.衛生管理のしやすさ
清潔なベッドは、ノミやダニの繁殖を抑えるなど、愛犬に快適で質の高い睡眠をもたらします。できれば丸洗いできるベッドが理想です。大型サイズなどで丸洗いが難しい場合は、カバーを取り外して洗濯できるものを選びましょう。
愛犬の安眠度のチェックポイント

リラックス度
犬は警戒心が強く、何か起きた場合でもすぐに対応できるよう、警戒を怠りません。そのため、長い睡眠時間のうちの大半を、ウトウトとした浅い眠りが占めています。しかし、安心して熟睡している場合は、全身の力が抜けてリラックスした姿勢になります。
お腹を上に見せたり、脚を投げ出して全身が脱力したような姿勢で寝ている場合は、リラックスして安眠している状態だと判断できます。
寝心地の良さ
寝苦しいと頻繁に寝返りを打つ人と同じように、愛犬がモゾモゾとしながら寝ている場合は、寝心地があまりよくないと考えられます。また、全身に力が入り、ぎゅっと固まるように丸まって寝ている場合は、寒すぎるのかもしれません。逆に投げ出した脚を開いているような場合は、暑すぎるのかもしれません。
刺激への反応
眠りが浅いと、ちょっとした刺激にも反応して起きてしまいます。しかし、熟睡している場合は、物音に耳だけを動かしたり、瞬きをしただけですぐに眠ってしまうこともあります。一旦目を覚ましても、すぐにまた眠ってしまう場合は、気持ちよく安眠できていると判断していいでしょう。
季節や健康状態に合わせてベッドを変えることも大切

ベッドの種類を、複数用意することをおすすめします。なぜなら、季節や愛犬の健康状態に合わせて、ベッドを変えることが大切だからです。最もわかりやすいのは、ベッドの素材です。夏の暑い時期は、冷感素材や通気性の高い素材を使ったベッドに、冬は保温性の高い素材を使ったベッドに変えてあげましょう。
また、愛犬の年齢や体力、健康状態に合わせて、ベッドの厚みや弾力性なども適切なものに取り替えてあげることも大切です。低反発素材や整形外科用(オーソペディック)マットなどは、シニア犬などの関節に負担がかかりやすい犬種に適しています。
まとめ

普段から犬用のベッドを使用していると、宿泊を伴うような外出時も、慣れない宿泊先で、自分のニオイがするベッドに安心して安眠できます。そのため、愛犬と一緒に旅行を楽しみたい場合は、持ち運びのしやすさも選択のポイントに加えるといいでしょう。
自分のニオイが染み付いている、寝心地の良い快適なベッドは、愛犬に質の高い睡眠をもたらします。質の高い睡眠をもたらしてくれる犬のベッドは、愛犬の健康と活力を促進し、豊かで快適な暮らしをサポートしてくれる大切な必需品の一つです。
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