猫が飼い主を『襲ってくる』ときの原因3つ 攻撃的になる理由や対処法も解説
飼い主さんのなかには、愛猫から手痛い攻撃を受けた人もいるでしょう。なぜ猫は飼い主さんを襲いたがるのか、今回は3つの理由から解き明かします。今後の対応のヒントにしてみてください。
1.しつこい!

1つ目の理由は、過干渉です。
ツンデレと評されるように、猫はマイペースを信条とする動物です。飼い主さんに甘えたければ、その気になったときだけすり寄り、それ以外は、心のシャッターを固く閉じ、ツンを決め込みます。
ほどよい距離感を好む猫特有のルール、マナーを無視し、深過ぎる愛情ゆえに、飼い主さんがしつこいくらいに撫でたり、抱っこし続けたらどうなるのでしょうか?
自分のリズムに忠実な猫ほど、嫌になって攻撃してきます。噛みつき、引っ掻きはザラで、恐ろしいことに、ときに「シャー!」の大絶叫までも浴びせかけてきます。
飼い主さんがついやりがちな「邪魔」、「強引」、「過剰」は、愛猫界の3大タブーです。
募る想いを伝えようとしても、相手(愛猫)が快く受け止めてくれなければ、愛情関係は成立しません。
スキンシップの際には、あくまで主導権は愛猫に渡し、そのつど機嫌をうかがいながら、貴重なぬくもりとやさしさを有難く頂戴しましょう。
2.こわい!

2つ目の理由は、恐怖心です。
猫は基本的に警戒心が強く、人間と比べても怖がりな傾向があります。
たとえば、以前にイタズラをしでかして、飼い主さんから怒鳴られた経験があると、愛猫の認識では、飼い主さん=恐怖の大魔王と見なします。
自分よりも数倍大きな存在が、迫ってきたら、愛猫には逃げるか、戦うかの2択しかありません。もともとデリケートで攻撃性の高い猫ほど、飼い主さんに激しく抵抗します。
この行動については、単なる攻撃のための攻撃ではなく、自己防衛の一種という点がポイントです。野生の血の流れる猫は、「自分の身は自分で守る」が鉄則。迎え入れたばかりの保護猫が威嚇してくるのも、昔からの習性に従っているからです。
いったん愛猫に植えつけた不快な記憶は、時間が経ってもなかなか消えてくれません。信頼回復に必要なのは、愛猫のペースを決して乱さず、毎日、淡々とお世話をこなしながら、ゆっくりと待つことです。飼い主さんの誠実さと辛抱強さにかかっています。
パニック!

3つ目の理由は、驚いたからです。
運動神経に優れた猫もたまには失敗します。キャットタワーから変な体勢で落ちたところ、たまたま目の前にいた飼い主さんの脚をなぜかガブッ―一見すると、不可解極まりない行動ですが、愛猫なりに実はちゃんとした理屈があります。
簡単に言うと、「八つ当たり」のようなもので、飼い主さんが憎くて攻撃したわけではありません。一時的に動揺した気持ちを、本来関係のない対象に向かって晴らしているだけです。
人間がイライラして空き缶を蹴飛ばすのと同じかもしれません。いわば、空き缶=飼い主さんです。
上記のように、自分の混乱した心理状態を落ち着かせる行動は、動物行動学的には「転嫁性攻撃行動」と呼ばれています。
庭先によその猫が侵入したり、ベランダに鳩が止まったりする場面で、本当は追い払ったり、狩りたいにもかかわらず、現実にはできない、といったもどかしい心理状態を表しています。
もし飼い主さんが突然、愛猫に襲われたら、猫カフェでの浮気を問い詰められているのではなく、偶然にも腹いせの「ターゲット」にされただけかもしれません。決して嫌われたわけではないので、安心してください。
まとめ

今回は、愛猫が飼い主さんを襲う要因として、「過剰なスキンシップ」、「恐怖心」、「腹いせ」の3つを取り上げました。その根底には、自分のペースを好みつつ、一定の警戒心を持った、野性味あふれた動物の姿があります。
愛猫からいきなり攻撃されたら、確かにショックです。ただ、理不尽に思える行動の裏側には猫ならではの理由が隠されています。飼い主さんは、冷静に受け止めて、何がきっかけだったか適切に判断するようにしましょう。
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