猫の体に『白い粉』が現れる原因5つ 病気の可能性も?予防法まで解説

2025-12-14 20:00

愛猫を近くで見たときに、体に正体不明の白い粉がついていたことはありませんか?その正体は多くの場合、剥がれ落ちた角質、つまりフケです。ただし、フケが出る原因には、正常な生理現象と皮膚の病気の両方があるため、違いを理解しておくことが大切です。ここでは、白い粉が出る原因とその予防法について解説します。

1.皮膚の乾燥

ブラシにフケ

白い粉の正体であるフケは、皮膚の乾燥が一因と考えられます。

通常、皮膚のうるおいは適度な皮脂によって保たれています。しかし、乾燥する季節に暖房器具を使用していると、被毛があっても皮膚表面の角質がはがれ、フケが出やすくなるのです。

特に、高齢の猫や肥満の猫は毛づくろいが十分にできず、被毛表面の汚れが残り、フケが目立つことがあります。とはいえ、シャンプーのしすぎも原因となるため、汚れがひどくなければあたたかい蒸しタオルで軽く拭き取る程度にしましょう。

さらに、寒い冬は飲水量が減ることで乾燥を招くこともあります。猫の飲水量が十分でない場合、ウェットフードなどで食事から水分摂取を増やしてあげましょう。

2.アレルギー

アレルギー性皮膚炎

アレルギーにはさまざまな種類があり、食べ物や花粉、ハウスダストなどが体内に入ることで皮膚に炎症が起こり、その結果フケが増えることがあります。

アレルギー性の皮膚炎では、赤みやかゆみを伴うことが多くあります。もし、フケがよく出ている部位を猫が頻繁にかいたり舐めたりするようであれば、毛をかきわけて皮膚まで確認してみましょう。

症状は軽くても慢性的に続く場合は、皮膚のバリア機能が低下してくるため、患部に細菌や真菌が感染して増殖するような二次感染のリスクも高まります。

アレルギー皮膚炎は原因の特定と治療が重要なので、早めに動物病院で診断してもらい、食事の見直しや環境の改善などを進めていきましょう。

3.脂漏症

背中を噛む猫

脂漏症は、猫の体に白い粉のようなフケが目立つ原因のひとつです。脂漏症という名前から皮脂の過剰分泌のように思われますが、実は過不足のバランスが崩れたときに起きる症状で、皮脂分泌の異常によって皮膚や被毛に異常が出る状態のことを指します。

皮脂が不足すれば、前述の乾燥のように皮膚の表面がカサついてフケになりやすくなります。逆に過剰な場合には、被毛に皮脂が残りベタつくことでフケが落ちずに目立ちやすくなります。

脂漏症の原因には体質やホルモンの異常、基礎疾患などが関わることがあるため、まずは動物病院での診断が優先されます。その上で、獣医師より食生活の見直しや薬用シャンプーの指示を受けましょう。

4.寄生虫(ネコハジラミなど)

かゆがる猫

完全室内飼いだからといって、寄生虫に感染する可能性が決してゼロではありません。猫の体に白い粉が現れる原因のひとつにも、寄生虫の存在があります。代表的なのはネコハジラミで、被毛についた成虫や卵がパラパラと白い粉を振ったように見えます。

ネコハジラミが寄生すると、フケだけでなく皮膚の赤みやかゆみ、発疹が出てきます。直接猫の体に接触することによってほかの猫にも容易に感染することから、感染猫の隔離と同居猫のチェックも重要です。

駆虫は、スポットタイプや薬用シャンプーで可能ですが、感染猫の使った寝床やキャットタワーなども洗浄が必要です。

なお、ネコハジラミは人や犬には感染しませんが、人や犬を介してほかの猫に感染させてしまうことには注意してください。

5.皮膚糸状菌症(真菌感染)

皮膚病の猫

皮膚糸状菌症はカビの一種が、皮膚に感染してフケやかさぶた、円形脱毛、発赤などを引き起こす病気です。

皮膚糸状菌は、通常「感染=すぐ発症」ではなく、体の状態によって潜伏することがあります。そのため、以前から菌が付着していたが健康だったために無症状だったが、免疫力が落ちたタイミングで発症したというケースは考えられます。

真菌は環境によっては数ヵ月ほど生存できるため、現在は完全室内飼いでも、保護猫などは保菌している可能性もあります。感染初期のころは、毛がもろくなり始めるのでブラッシングや触れたときに毛が少し抜けやすくなることがあります。

治療には、抗真菌薬の服用や薬用シャンプー、環境の洗浄、感染猫の隔離などが必要で、数週間〜数ヵ月にわたり獣医師の指導のもとで行われます。人にも感染する可能性もあるため、発見したら早めに治療を始めましょう。

まとめ

猫のフケ

今回は、猫の体に見られる白い粉について解説してきました。

白い粉の正体は、多くが皮膚の角質がはがれたものですが、一部ではシラミの一種が粉のように見えることもあります。

単純な皮膚の乾燥を除けば、治療が必要なことも多いため、フケが目立つ、長く続く場合は動物病院で一度診察してもらうと安心です。特に猫が頻繁にかいたり舐めたりする部分があれば、よく観察しておくようにしましょう。

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