上野のパンダ返還で経済効果308億円が消滅危機?和歌山はゼロ頭でも「アフターパンダ」で魅力発信【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2025-12-15 20:50

2021年、上野動物園で誕生した双子のパンダ・シャオシャオとレイレイによる経済効果は308億円と試算されています。
しかし、2月に予定していた返還期限より早まった1月下旬に返還となる見通しです。

【写真で確認】上野のパンダ、いつまで見られる? 21日までは申込不要 

約50年ぶり 国内のパンダがゼロに

出水麻衣キャスター:
上野のパンダの経済効果は、関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算によると、年間で308億円になるそうです。

上野動物園のパンダは、1972年にランランとカンカンが初めて来日。これまで15頭のパンダが飼育され、目玉の一つとなっていましたが、そのパンダに悲しい動きがありました。

2021年、双子として誕生したシャオシャオとレイレイが、2026年1月下旬に中国へ返還される見通しとなっています。

約50年ぶりに国内のパンダがゼロになります。

これまで様々な経済効果を生んできていて、関西大学・宮本名誉教授の試算によると、交通費や宿泊やグッズなどで、経済効果は308億円にのぼるそうです。この経済効果も、パンダの返還によって薄れてしまうということです。

いつまで見られる? 事前web申込が必要な期間も

出水キャスター:
上野のパンダは、いつまで見られるのでしょうか。

【上野のパンダ いつまで見られる?】
・12月16日~21日 申込不要 ※現地整列順
・12月23日~1月12日(27日から室内展示) 事前web申込 ※先着順
・1月14日~25日 事前web申込 ※抽選

12月16日から21日は申込不要となっていますが、12月23日から1月12日は事前web申込が必要になります。

そして、上野に訪れる目的を街の人にきくと、7割が「パンダ」と圧倒的でした。残りの2割がアメ横、1割が博物館と答えました。

2008年に、上野動物園のリンリンが死んだ際に、動物園からパンダが一時的に不在となり、3年くらい続いたということです。

そのときの観光客の増減について、上野パンダ専任大使の二木忠男さんは「当時パンダがいなくなり、観光客が減った。再びパンダがいなくなると、上野全体に影響が心配される」と危惧していました。

パンダは、マーケターから見ても非常に特異な動物で、やはり人を呼べる魅力は何なのでしょうか。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
間違いなく唯一無二でしょう。年齢問わず、誰が見てもかわいいに決まっているわけです。

経済効果はものすごいものもありますが、やはりお金に変えられないのが心の支えなのではないでしょうか。

「子どもの夢」や「かわいい」などから生まれる心の豊かさみたいなものもあって、いなくなってしまうと寂しいだけではないですよね。いろんな意味で痛手がある感じがします。

6月もパンダ4頭返還 観光に影響も

出水キャスター:
実際に今年は、和歌山・白浜町の「アドベンチャーワールド」にいた「良浜(らうひん)」「彩浜(さいひん)」「結浜(ゆいひん)」「楓浜(ふうひん)」の4頭が、2025年6月に中国に返還されました。

和歌山では、パンダがいないということで、ニュースでも大きく取り上げられ、たくさんの悲しむ人の声もありました。

実際に観光に影響があったのでしょうか。

7月~10月の期間を2024年の宿泊数と比較した白浜温泉旅館協同組合の調査によると、やはり少しずつ減っています。

これはパンダロスだけではなく、今年は大阪・関西万博もあって大阪に観光客が流れたり、南海トラフ地震臨時情報が出されたり、複合的な要因はありましたが、実際に少しずつ減ってしまっているということです。

「アフターパンダ」 0頭でもツアー実施

出水キャスター:
ただ、アドベンチャーワールドでは、アフターパンダの取り組みを行っています。

パンダはいませんが、飼育スタッフによるツアーを無料で実施していて、パンダがいた場所で寝転ぶことが可能です。少しパンダの気分を味わったり、ぬくもりを感じたりすることができます。

パンダ飼育体験も行っていて、パンダ役の人がいて、食事の準備や日報記入もでき、飼育員の体験ができるというものです。

井上貴博キャスター:
残り香を感じられるわけですね。

出水キャスター:
もしかしたら1本くらいパンダの毛があるかもしれません。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
ポイントは、このくらい依存度が高かったというか、すごい存在だったということがわかりますよね。

中国も、それをよくわかっているわけです。「パンダ外交」と言っているぐらいで、世界193か国でパンダを飼育しているのは20か国しかいません。

やはり選び抜かれた国にしか送っていませんよね。

井上キャスター:
日本は一極集中になっていたので、今後はパンダ依存を脱却していくことが必要でしょうね。

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<プロフィール>
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者 1963年オランダ生まれ
現パナソニック・アース製薬の社外取締役など

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